CBR1000RR-R FIREBLADEに独自のチューニングを施し、多くのサプライヤーのパーツを組み合わせて、勝利に向けて最善を尽くしたパッケージングを構築しています。

エンジン/ギアボックス

HondaがMotoGPで培ってきた技術を色濃く反映した直列4気筒エンジンはHonda Racing UKでチューニングされ、2000km走行ごとにリフレッシュされます。ギアボックスはノヴァ・レーシング・トランスミッション製の6速クロスレシオを組み合わせ、オイルはスポンサーであるカストロール製を使用します。クラッチはスーター製の、バックトルクリミッター付きの湿式マルチプレートクラッチを採用しています。

排気システム

パフォーマンスパーツ社が提供する、アクラポヴィッチ製のレーシングライン(チタン)4-2-1システムを採用。これまでHonda Racing UKは、アクラポヴィッチと長年にわたる関係を築いており、ともにレースで大きな成功を収め、多くのチャンピオンシップを獲得してきました。

クラッシュプロテクション

新型CBR1000RR-R Firebladeのラジエーターガード、ブレーキレバープロテクション、エキゾーストハンガーは、エボテック・パフォーマンス社によるカスタムメイド品です。ワークショップでスキャンされたマシンのデータをもとに、パーツ製作が行われました。

サスペンション

フロント、リアともにオーリンズ製。フロントフォークはRVP 46mm径テレスコピックフォーク、リアにはこのマシンに最適化された RSP40 ショックアブソーバーを採用しています。

ブレーキ/ホイール

キャリパーはフロント、リアともにニッシン製。リアには2ピストンキャリパー、フロントには対向4ピストンモノブロックキャリパーを装備し、ユタカ製のディスクとグッドリッジ製のブレーキホースを組み合わせます。ホイールはOZ製のものを使用します。

ボディーワーク

カーボニン製のフルカーボンファイバーボディーキットと、MRA製のスクリーンを採用しています。

カスタムパーツ

フットレスト、ハンドルバー、フットペグ、トリプルクランプなどのシャシーカスタムパーツの大半は、Honda Racing UKで自社設計・製造されています。そのため、チームはテストやレースのあと、ライダーの要望に応じて迅速に変更を加えることができます。

電気系統

英国スーパーバイク選手権のガイドラインに沿って、モーテック製 M170 ECUと、完全なデータ記録が可能なダッシュを採用しています。ワイヤーハーネスはモトトロニクス製で、2020年モデルの新型Fireblade用にカスタムメイドされています。