Jett Lawrence 1
ジェット・ローレンス
今やレース界で最も有望なライダーの一人として知られるジェット・ローレンス。かつてヒップホップダンサーだったという変わった経歴の持ち主でもあります。
オーストラリア出身のジェット・ローレンスにとって、国際レース初勝利は2014年、ベルギーで行われた65㏄の世界選手権。11歳の時のことでした。
その勝利から間もなく、彼と、兄のハンター・ローレンスのモトクロスでの活動のために、一家はヨーロッパに移住しました。
2016年、ジェット・ローレンスはドイツのADACシリーズと85㏄のヨーロッパモトクロス選手権に参戦。
2年後には14歳にして、ヨーロッパモトクロス選手権の最高峰クラス、250㏄にジャンプ。最終戦では両ヒートで勝利し、大会の完全優勝を果たしました。
その後、ローレンス一家はさらにアメリカに移住。ジェット・ローレンスはFactory Connectionのアマチュアチームに所属しました。そこでは、ミニオーズ、ロレッタリン・ランチの大会、さらにモンスター・エナジー・カップの250㏄フューチャーズクラスで成功を収めました。
2020年には、Factory Connectionのプロチームに昇格。AMAプロモトクロスシリーズのウナディラ大会でデビューを果たしました。
2021シーズンは、AMAスーパークロス250SXに参戦。3戦目での優勝を目前にして転倒し鎖骨を骨折したものの、AMAプロモトクロスの最終戦では初の総合優勝を果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。2021年はTeam Honda HRCに加入し、250SX Eastシリーズでランキング3位。その後のアウトドアシーズンでは8勝を挙げて、250MXクラスチャンピオンに輝きました。2022年も引き続きTeam Honda HRCから250SX Eastに参戦、4勝を挙げて初のスーパークロスタイトルを獲得。モトクロスでは9大会で総合優勝し、シリーズタイトル連覇を達成しました。
2023年のAMAスーパークロス250SX Westのチャンピオンに輝くと、AMAモトクロス450MXにステップアップし、無敗でチャンピオンを獲得し、続く、AMAスーパーモトクロス450の初代チャンピオンにも輝きました。