450MXモト1のスタートは、ロクスンが6番手、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は7番手でした。計時予選で2位と3位につけた両者でしたが、決勝レースでは路面状況が変わっていたこともあり、序盤は慎重にラインを見極めながらのライディングになりました。5番手に浮上したロクスンは、前を走るアダム・チャンチャルロ(カワサキ)に照準を合わせると、巻き上げる砂塵を避けるように1秒前後の間隔を取りながら追走。そして残り10分を切る頃からアタックを開始したロクスンは、ラスト3周で攻略に成功、4位でチェッカーを受けました。セクストンは序盤に1ポジション後退しましたが、8周目に取り戻した7位をゴールまで守りました。
450MXモト2は、オープニング早々トップに立ったロクスンが序盤をリードしました。背後のライダーは、クーパー・ウェブ(KTM)からチャンチャルロに入れ替わりましたが、ロクスンは8秒以上のアドバンテージを築いて独走。ところがイーライ・トーマック(カワサキ)が2番手に上がると、ロクスンをしのぐペースによる急接近を受けて、9周目にポジションを明け渡しました。終盤は単独走行となったロクスンは、2位でフィニッシュ。モト1の4位と合わせて、総合2位を獲得しました。僚友のセクストンは、序盤7番手につけていましたが、4周目の転倒で14番手まで後退。そこから8位まで追い上げてチェッカーを受けました。
250MXクラス
ハンター・ローレンスがダブルウインで初の総合優勝
250MXクラスでは、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)がモト1/モト2を制覇し、パーフェクトを飾りました。ルーキーシーズンだった2019年に、2回モトウインを記録しているH.ローレンスですが、総合優勝を獲得したのは今回が初めてです。
250MXモト1では、H.ローレンスが1周目5番手につけました。ポイントリーダーのジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、やや遅れて10番手からポジションアップを図りました。ローレンスは4周目、下田丈(カワサキ)とジャレック・スウォル(ハクスバーナ)を抜いて、3番手まで躍進した後、R.J. ハンプシャー(ハクスバーナ)の転倒もあって2番手に浮上しました。10周目にはテールトゥノーズでトップ争いをしていた、マイケル・モジマン(ガスガス)が転倒し、H.ローレンスがトップに浮上。終盤は独走に持ち込み、モトウインをゲットしました。弟のJ.ローレンスは、終盤5番手走行中にクラッシュし、9位でチェッカーを受けました。
250MXモト2のスタートは、H.ローレンスが4番手、J.ローレンスが7番手でした。5周目にリーダーのハンプシャーが転倒し、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、下田、H.ローレンスというトップ3に。アグレッシブに攻めるH.ローレンスは、7周目に下田をかわすと、10周目にはクーパーも攻略し、トップに躍り出ました。その後は、H.ローレンスがクーパーを振り切り優勝。3位にはJ.ローレンスが入りました。総合表彰はH.ローレンス、下田、クーパーの順。J.ローレンスは総合6位にとどまりましたが、ポイントリーダーの座は保っています。