450MX Moto 2
AMA MX 2021
Round 5

ロクスンが2位ポディウム登壇を果たす

us The Wick 338

AMAプロモトクロス選手権第5戦サウスウィックナショナルが、マサチューセッツで開催されました。変則的なレースカレンダーとなった昨シーズンは見送られましたが、今回はサウスウィック戦が2年ぶりに復活。このニューイングランド地方の難コースで、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、総合2位(4位-2位)の表彰台に登壇しました。

ロクスンが2位ポディウム登壇を果たす

450MXモト1のスタートは、ロクスンが6番手、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は7番手でした。計時予選で2位と3位につけた両者でしたが、決勝レースでは路面状況が変わっていたこともあり、序盤は慎重にラインを見極めながらのライディングになりました。5番手に浮上したロクスンは、前を走るアダム・チャンチャルロ(カワサキ)に照準を合わせると、巻き上げる砂塵を避けるように1秒前後の間隔を取りながら追走。そして残り10分を切る頃からアタックを開始したロクスンは、ラスト3周で攻略に成功、4位でチェッカーを受けました。セクストンは序盤に1ポジション後退しましたが、8周目に取り戻した7位をゴールまで守りました。

450MXモト2は、オープニング早々トップに立ったロクスンが序盤をリードしました。背後のライダーは、クーパー・ウェブ(KTM)からチャンチャルロに入れ替わりましたが、ロクスンは8秒以上のアドバンテージを築いて独走。ところがイーライ・トーマック(カワサキ)が2番手に上がると、ロクスンをしのぐペースによる急接近を受けて、9周目にポジションを明け渡しました。終盤は単独走行となったロクスンは、2位でフィニッシュ。モト1の4位と合わせて、総合2位を獲得しました。僚友のセクストンは、序盤7番手につけていましたが、4周目の転倒で14番手まで後退。そこから8位まで追い上げてチェッカーを受けました。

250MXクラス
ハンター・ローレンスがダブルウインで初の総合優勝

250MXクラスでは、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)がモト1/モト2を制覇し、パーフェクトを飾りました。ルーキーシーズンだった2019年に、2回モトウインを記録しているH.ローレンスですが、総合優勝を獲得したのは今回が初めてです。

250MXモト1では、H.ローレンスが1周目5番手につけました。ポイントリーダーのジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、やや遅れて10番手からポジションアップを図りました。ローレンスは4周目、下田丈(カワサキ)とジャレック・スウォル(ハクスバーナ)を抜いて、3番手まで躍進した後、R.J. ハンプシャー(ハクスバーナ)の転倒もあって2番手に浮上しました。10周目にはテールトゥノーズでトップ争いをしていた、マイケル・モジマン(ガスガス)が転倒し、H.ローレンスがトップに浮上。終盤は独走に持ち込み、モトウインをゲットしました。弟のJ.ローレンスは、終盤5番手走行中にクラッシュし、9位でチェッカーを受けました。

250MXモト2のスタートは、H.ローレンスが4番手、J.ローレンスが7番手でした。5周目にリーダーのハンプシャーが転倒し、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、下田、H.ローレンスというトップ3に。アグレッシブに攻めるH.ローレンスは、7周目に下田をかわすと、10周目にはクーパーも攻略し、トップに躍り出ました。その後は、H.ローレンスがクーパーを振り切り優勝。3位にはJ.ローレンスが入りました。総合表彰はH.ローレンス、下田、クーパーの順。J.ローレンスは総合6位にとどまりましたが、ポイントリーダーの座は保っています。



Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
正直なところ、このコースでは毎年苦労しています。すごく硬い底の上に緩いサンドが重なった状況なので、その滑りやすさにいつも打ちのめされてきたんです。とは言うものの、今日はコースに手こずったことだけじゃなく、思うようなセッティングを出せなかったことも苦戦した原因でした。モト1はとてもタフで、前に詰まったライダーを終始抜けないまま4位でした。モト2に備えてセッティングを変えてみました。何周もリードした後に2位でフィニッシュし、総合2位になりましたが、今日のところはそれでも十分なリザルトした。ベストを尽くしましたから。このところ2戦連続でポディウムを逃してきたので、今回カムバックできてケガもなく終えることができたので、チームとしても満足しています

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
第5戦サウスウィックは、自分にとって非常に厳しいレースでした。すごく乗れている感じが終日あまりなくて、計時予選で3番手だったのはよしとして、そこまで乗れていたわけじゃなかったんです。モト1の始まりは好感触だったけれど、間抜けなミスをして後退し、そこから這い上がれなかったことが残念でなりません。モト2では激しい転倒を2回もしてしまい、それがすべてで8位でした。走りを改善するにはどうしたらいいのか答えを出し、本来の成績を残せるようにがんばります。次戦ミルビルも楽しみだし、ここから先はいいコースばかりなので、自分がいた場所にカムバックできるように努力します

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
今日の始まりは最高でした。すばらしい朝食を済ませ、走る前にドクターG(スポーツセラピスト、H・レイ・グーバニック)のケアを受け、クオリファイングセッションでは2回ともトップ3でした。モト1のスタートは平均的なものでしたが、いくつかパッシングがうまく決まってリーダーになれたので、とても気分がよかったです。モト1の優勝後はあまりぬか喜びしないように心がけました。なぜならモト2でも勝つことが任務だったからです。その通りになってとてもうれしいです。1-1だからこれ以上はありません。すばらしい1日でした

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
サウスウィックでの週末は、自分にとってベストじゃありませんでした。今日はポディウムを逃したのが痛い。いつもポディウムには立っていたので、この結果には本当にガッカリです。マシンだけじゃなく自分のパフォーマンスも含めて、いつも向上を心がけているんですが、今大会に関してはマシンの仕上がりがとてもよかったんです。結果的に9-3でしたが、それほど悪いリザルトではありません。モト1では不運もあったけれど、同時に自分でもバカげたミスをしてしまいました。両レースともスタートに失敗しましたが。そのおかげで楽な展開にはなりませんでした。モト2ではとてもいいチャージができて、ホールショットを取ったライダーに追いつけたので、少し自信になりました。モトクロスで大切なのは、過ぎたことはさっさと忘れて次のレースに集中することです。来週はミルビルでレースがあるので、僕たちは平日の間にテストを積んで、強気で勝ちに行けるように備えるつもりです。ポイントリードに余裕はなくなりましたが、ミルビルのコースは知っているので自信を持って参戦し、できたら1-1をゲットしたいと思っています。それそれ、早く決めたかったのに、兄のハンターに先を越された、クッソー(笑)! 何の予告もなくやられたし、これからはライバルだからね。まあ結局、ベストな週末じゃなかったけれど、それはそれとして次戦に集中していきましょう


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