450SX Main Event
AMA SX 2026
Round 7

ハンター・ローレンスがアーリントンでAMA-SXプレミアクラス初優勝を獲得

us AT&T Stadium
ハンター・ローレンスがアーリントンでAMA-SXプレミアクラス初優勝を獲得

・オーストラリア人ライダーのハンター・ローレンスが450SXで初優勝を挙げ、タイトル争いでのリードを拡大
・負傷から復帰した下田丈が250SXイーストで奮闘し2位を獲得
・両クラスで発生した赤十字フラッグ事案をめぐるレースディレクションの判断に、チームが異議


テキサス州アーリントンで行われたAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)は、Honda HRC Progressiveにとって両クラスで感動的なパフォーマンスが見られたすばらしい一夜となりました。「あと一歩」の悔しさを重ねてきたハンター・ローレンスは、ついに450SXクラスでキャリア初優勝を達成しました。さらに、首の負傷からの復帰戦となった250SXイースト開幕戦で、下田丈が見事2位を獲得しました。

ローレンスは完璧とは言えないスタートだったものの、すぐに立て直し、第1コーナーを抜ける時点で3番手につけました。8周目にクーパー・ウェブがミスした隙を突いて2番手へ上がると、ほどなくして先頭のケン・ロクスンに追いつきます。首位を巡る三つ巴の攻防が繰り広げられる中、このオーストラリア人ライダーは前後からのプレッシャーを受けながらも、強い意志と冷静さを保ちました。残り5分のタイミングでロクスンを攻略する決定的なオーバーテイクを決めて首位に立つと、すぐにリードを築きます。後方のライダーが赤十字フラッグ提示中にもかかわらずジャンプしたことでその差は縮まりましたが、ローレンスは最後までポジションを守り抜き、見事プレミアクラスでのキャリア初優勝を獲得しました。なお、Quad Lock Hondaのジョーイ・サヴァジーは7位、チームメートのクリスチャン・クレイグは9位でフィニッシュし、クレイグにとっては今季ベストリザルトとなりました。

250SXメインレースでは、下田がCRF250RWEでホールショットを奪い、レース序盤をリードしました。レースが約3分の1を過ぎた頃、赤十字フラッグ提示を示す赤いライトの点滅を確認し、下田は小さなダブルとそれに続くフィニッシュラインジャンプをロール(飛ばずに通過)して対応しました。一方、ピアス・ブラウンは赤いライトが点灯している状態でジャンプし、ロールした下田の前に出ました。その後、下田はレース終了まで強いプレッシャーをかけ続けたものの、首位奪還には至りませんでした。それでもその走りは、下田がタイトル争いの有力候補であることを改めて印象づけるものでした。なお、Phoenix Racing Hondaのカレン・パークも9位フィニッシュと健闘しました。

大会終了後、Honda HRC Progressiveの関係者は、両クラスの赤十字フラッグ事案に対してペナルティーが科されなかった点について強く異議を唱えました。月曜日にAMAは公式声明を発表し、ペナルティーを適用する予定はないとしています。チームはこの問題をさらに上位へ申し立てる方針で、現在、取り得るあらゆる選択肢を検討しています。

NOTE

・地元ディーラーのAl Lamb’s Dallas Hondaは、ファンの体験向上のために Honda HRC Progressiveのピットエリアで体験型ポップアップブースを設置し、CRF450RとCRF110Fを展示。CRF110Fは限定プレゼント企画の対象車両にもなっています。ディーラーチームはイベントを通してファンや顧客と直接交流し、地域とのつながりを一層深めました。抽選結果は火曜日にDallas Honda公式Instagram及びFacebookで発表される予定です。同店はHondaライダーのジョン・ショートIVのスポンサーでもあり、夜のプログラムではスタッフが声援を送りました。

・下田丈とチームマネージャーのラーズ・リンドストロムは、金曜日の公式プレイベントのメディア対応にHonda HRC Progressiveを代表して参加し、下田は貴重な走行時間も確保しました。メディアデーにはそのほか多数のHondaライダーも参加し、Quad Lock Hondaのクリスチャン・クレイグ、シェーン・マケラス、ジョーイ・サヴァジーに加え、Phoenix Racing Hondaのエヴァン・フェリー、ギャビン・タワーズ、カレン・パークも同席しました。

・アーリントンはミリタリー・アプリシエーション・ラウンドとして開催され、SKDAはTrueTimberの「Viper Snow」と呼ばれる白のカモフラージュ柄を用いたスペシャルなグラフィックをHonda HRC Progressiveに供給しました。さらにTrueTimberは、ライダーとスタッフへ統一感のあるウェアを提供しました。メディアデーには退役軍人が招待され、ライダーやチームと直接交流する機会が設けられました。

・インディカー・ドライバーのマーカス・エリクソンがアーリントン大会を訪れました。Honda HRC Progressiveのチームトラックの隣にはAndretti Global Honda IndyCarが展示され、カテゴリーを超えたHondaのレース活動が印象づけられました。エリクソンはRace Day Liveにも出演し、インタビューを受けました。

・土曜日にはFeldの映像クルーが下田のオープニングセレモニーの独占映像を撮影し、メインイベント前には下田へのインタビューも実施しました。

・ローレンスと下田は、Honda HRC Progressiveテントで開催されたファンサイン会に参加し、サポーターと交流しました。

・250SXイースト開幕戦への下田の出場は、多くの人を驚かせました。現SMX 250王者の彼は、わずか3カ月弱前に首の重傷を負っていたからです。手術後は集中的なリカバリープログラムに取り組み、ライディング再開の許可を得たのは、アーリントンのわずか数週間前でした。

・レース環境の感覚を取り戻しながら今大会に挑んだ下田は、250SXイースト総合予選で15位でした。Phoenix Racing Honda勢はカレン・パークが8位、エヴァン・フェリーが25位、ギャビン・タワーズが33位と続きました。そのほか、Valley Motorsportsのジェレミー・ハンドが16位、Ti Lube Hondaのライダー・フロイドが21位、Short Racingのジョン・ショートIVが23位、Storm Lake Hondaのルーク・ニースとアイザイア・クラークはそれぞれ24位と30位でした。

・450SX総合予選ではローレンスが9位。続いてQuad Lock Hondaのジョーイ・サヴァジーが11位、クリスチャン・クレイグが12位、シェーン・マケラスが16位でした。そのほかのHondaライダーでは、McGinley Clinicのザック・ウィリアムズが32位、Lasting Impressionsのロニー・私スが35位でした。

・下田は250SXイーストのヒートレースで抜群のスタートを見せ、(赤旗後の再スタートを含む)2度のホールショットを奪いました。最終的に2位でフィニッシュし、メインイベントへの進出を決めました。パークとショートはヒートレースを通過して直接進出し、ニースはLCQ(ラストチャンス予選)を制して、ジェレミー・ハンドも3位でメインイベントへの進出を果たしました。

・ローレンスは450SXヒートでホールショットを奪い、ワイヤー・トゥ・ワイヤー(スタートからフィニッシュまで首位を維持)で勝利しました。サヴァジーはレースを通してイーライ・トマックと競り合いながら見事2位でフィニッシュし、際立ったパフォーマンスを見せました。クレイグ(5位)とマケラス(7位)もヒートから直接メインへ進出しています。

・悲願の初優勝をつかむ過程で、ローレンスは450SXメインイベントの最速ラップも記録しており、これもまた彼にとって初の快挙となりました。

・ローレンスは、2022年に250SXで初勝利を挙げた同じ会場で、キャリア初となる450SX勝利を手にしました。

・450SXでの初優勝により、ローレンスはプレミアクラスの勝者というエリートグループに名を連ね、同時に選手権ポイントリーダーの座も守りました。トマックに対するアドバンテージは1点から4点へ広がっています。

・チームは次戦、フロリダ州デイトナビーチで今週土曜日に行われるAMAスーパークロス選手権第8戦に向けて、準備を進めます。


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Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Honda HRC Progressive
今夜は第1コーナーをうまく抜けることができました。このクラスにおいてはそれがすごく重要なんです。みんなレベルが非常に高いので、スタートを失敗してしまうと、そこから追い上げて勝つことは容易ではありません。実戦の状況をそのまま再現するのは難しいですが、バイクについても自分自身についても、ずっとハードに取り組んできました。今季は特に、レース前半のパフォーマンスが確実に良くなってきています。ケン(ロクスン)が少しミスしたところに仕かけようとするのですが、次のコーナーでは彼がイン側を取ってきます。何周にもわたって続いたあのバトルは、見ていても本当におもしろいレースだったと思いますし、その中に自分がいられたのも最高でした。守りながら攻めるという難しい状況でしたが、ああいう展開は楽しいですし、うまくやりきれた時は本当に気持ちいいです。最終周は「いつも通りのラインを通れ、余計なことはするな、とにかくフィニッシュしろ」と、それだけを考えていました。今年は毎戦同じことをやってきて、それがうまくいっているので、同じアプローチを続けます。大きくなにかを変える必要はありません。スタートもいいし、メインでもしっかり走れているので、それを続けるだけです。

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Honda HRC Progressive
いい夜でした。昨年からの勢いを積み上げていきたかったので、こうしてここに立てていることがうれしいです。レースで走っていい結果を出すのが自分の仕事ですが、首のケガは特に慎重に向き合わなければなりません。2週間前に医師からライディング再開の許可が出ましたが、実際にバイクに乗るまでは分からないところもあります。今は十分快適で、強さも戻っていると感じていますし、復帰に向けて正しい準備をしてきました。1日を通してまだ本調子ではありませんでしたが、結果的にはいい夜になりました。テストもあまりできていませんでしたが、セッションごとに少しずつ良くなっていきました。メインイベントの前には「しっかり攻められるだけの硬さにして、いいスタートを切って、フープセクションを跳んで、自分ができることに集中しよう」と思っていました。レースが始まると、完全にレースに没頭していました。ダブルのところで赤いライトが見えたので、減速してロールしました。もしほかのライダーにも赤いライトが点灯したままだったのなら、ポイントは自分に与えられるのがフェアだと思います。3ポイントはシーズン終盤で重要になり得ますから。ペースも順位も、予想以上の出来でした。シーズンのスタートとしてはすごくいい形ですが、バイクも自分自身も、まだやることはたくさんあります。ここからはさらに良くなっていくだけだと思うので、これからのラウンドが楽しみです!

Lars Lindstrom
Lars Lindstrom -
Honda HRC Progressive
チームにとって大きな励みになる夜でしたが、結果がすばらしかった一方で、うれしさと悔しさが入り混じる夜でもありました。ハンターと丈をこれ以上ないほど本当に誇りに思いますし、ハンターの450SX初優勝を祝福したいです。今夜の彼は圧巻の走りを見せ、最高峰のライダーたちを相手に勝利をつかみ取りました。丈は本来ここにいること自体が信じられない状況で、この結果を出したことは本当に驚異的です。レース前に彼へ「今夜は流れに任せよう。でも忘れるな、お前は規格外なんだ!」と伝えたんです。ほとんど準備ができていない状態で、あれだけ走っても疲れを見せていなかったのは、正直あり得ないレベルです。残念な部分は、赤い点滅ライトや赤十字フラッグが出ている中でほかのライダーがジャンプした件で、こちらが不利な側に立たされたことです。これまで私たちは、この件でどのチームよりも多くペナルティーを受けてきました。妥当だったものもあれば、全く同意できないものもありました。今回は、明らかにペナルティーが必要だったと私たちは判断していて、それが適用されていれば250クラスでは勝利となり、450クラスのポイントリードも大きく広がっていたはずです。過去に同様の件で我々が受けてきた扱いを踏まえると、今回十分な対応が取られなかったことに、チームとHondaマネジメント、そして私自身も強い憤りを感じています。この判断には非常に失望しており、処分の見直しを求めて強く働きかけていきます。


250SX East Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Pierce BROWN

163

Monster Energy Star Racing Yamaha

Yamaha

25

2

Jo SHIMODA

30

Honda HRC Progressive

Honda

22

3

Daxton BENNICK

58

Rockstar Energy Husqvarna

Husqvarna

20

4

Seth HAMMAKER

10

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

18

5

Cole DAVIES

37

Monster Energy Star Racing Yamaha

Yamaha

17

6

Drew ADAMS

35

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

16

9

Cullin PARK

49

Phoenix Honda Racing

Honda

13

14

Jeremy HAND

87

Valley Motorsports

Honda

8

17

Luke NEESE

95

Storm Lake Honda Buddy Brooks Racing

Honda

5


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