・現チャンピオンがコンディションを取り戻し、2025年シーズン初の表彰台を獲得
・ハンター・ローレンス、体調不良を乗り越えプレミアクラスでトップ5入り
・下田丈、予選で指を2本骨折するも、250SXウエストで7位フィニッシュ

AMAスーパークロス (AMA-SX) 第2戦が土曜日、サンディエゴで開催され、Honda HRC Progressiveの3人のライダー全員が素晴らしい走りを見せました。ハンター・ローレンスと下田丈はそれぞれ困難に直面しながらも、持ち前の根性と不屈の精神で乗り越え、メインレースで見事な結果を残しました（ハンターは体調不良の中450SXで5位、下田は指を2本骨折しながら250SXウエストで7位）。ジェット・ローレンスは開幕戦から大幅にスピードを向上させ、プレミアクラスで2位を獲得。タイトル争いのポイント差を縮めました。

ジェットはまずまずのスタートを切り、第1コーナー直後はトップ10圏内を走行していましが、CRF450RWEを巧みに操り、レース中盤には2位まで浮上。白熱したレースの後半戦では、トップのイーライ・トマックにプレッシャーをかけ続け、最終的にはトマックと1.518秒差でフィニッシュ。一方、ハンター・ローレンスは序盤で2位につけ、力強い走りを見せトップ5でレースを終えました。さらに、Phoenix Racing Hondaのディラン・フェランディスとQuad Lock Hondaのジョーイ・サヴァジーもトップ10入りを果たしました。

250SXウエストクラスでは、下田が好スタートを決めたものの、第1コーナーでアウト寄りにはらみ、中団に埋もれる形に。しかし、左手の痛みに耐えながら果敢に追い上げ、7位でフィニッシュし貴重なポイントを獲得しました。

NOTES

・ジェット・ローレンスとハンター・ローレンス兄弟、下田丈は金曜のメディアデーに参加し、その後他のライダーと共にプラクティス走行を行いました。

・南カリフォルニアの人気ディーラー「Motoworld of El Cajon」がHonda HRC Progressiveのピットエリアにポップアップブースを設置。CRF450RやCRF110Fの展示を行い、ファンや顧客との交流を深めました。

・今回のサンディエゴ戦は、下田にとってレッドプレート保持者として挑む初めてのレースとなりました。

・450SX予選ではジェット・ローレンスが2番手のタイムを記録し、ハンター・ローレンスは11番手。250SXウエストでは下田が4番手のタイムを記録しました。また、Phoenix Hondaのディラン・フェランディスが450SXで10番手につけました。

・ジェットは450SXのヒート1でホールショットを決め、スタートからフィニッシュまでトップを維持。ハンターはヒート2で中団スタートから追い上げを見せて6位に入りました。

・450SXクラスでは、ほかにもPhoenix Honda Racingのディラン・フェランディス、Quad Lock Honda Racingのシェーン・マケラス、ジョーイ・サヴァジー、SmarTop/MotoConcepts Hondaのヴィンス・フリージーがヒートレースを通過し決勝へ直接進出。LCQ（ラストチャンス予選）ではライアン・ブリースが3位に入り決勝進出を果たしました。

・下田丈は最終予選のセッション中、メカニックエリアに誤って置かれていたピットボードと接触し、左手を負傷。しかし、下田は夜のレースへの出場を続行。CRF250RWEにCycra製のハンドガードを装着してレースに臨み、小指と薬指の骨折を負いながらも、果敢に走り続けました。

・痛みに耐えながら、下田は250SXヒートレースで粘り強い走りを見せました。何度か見事なオーバーテイクを成功させ、7位でフィニッシュ。これにより、メインレースへの直接進出を果たしました。SLR Hondaのパーカー・ロス、Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズもヒートレースを通過しました。

・レース後、ジェット・ローレンスはプレスカンファレンスに参加しました。

・次戦、Honda HRC Progressiveは今週の土曜日にアナハイムのエンゼル・スタジアムへと舞い戻り、AMAスーパークロス第3戦に挑みます。

250SX West Standings