2025年シーズン開幕戦で下田が250SXウエスト優勝
・下田丈がスタートからゴールまでリードし250SXウエストで勝利
・2025年型CRF250Rがプロレースでデビュー勝利
・ジェット&ハンター・ローレンス、次週サンディエゴでの巻き返しを目指す
AMAスーパークロス選手権(AMA-SX) 2025年シーズンは、カリフォルニア州アナハイムのエンゼル・スタジアムで開幕しました。Honda HRC Progressiveチームのライダー、下田丈が250SXウエストのメインレースで開幕戦を制し、終始トップを守り完全勝利を収めました。一方、450SXのメインレースでは、チームメイトのハンター・ローレンスとジェット・ローレンス兄弟が不運に見舞われ、トップ10圏外という残念な結果となりましたが、次週のサンディエゴでの巻き返しを狙っています。
下田は250SXウエストクラスで素晴らしいパフォーマンスを発揮。CRF250RWEを駆りながらスタートからゴールまで首位を守り切り、第2戦に向けてレッドプレートを獲得しました。序盤にわずかなミスがあったものの、安定したラップを重ね、2位と4.7秒の差をつけてゴールしました。
450SXのメインレースでは、J.ローレンスとH.ローレンス兄弟が、この夜多くのライダーを苦しめたトリッキーなトラックに翻弄されました。ジェットはスタート直後にタフブロック (クラッシュパッド) に絡まり、最初のターンを最後尾で通過。その後、数周で順位を上げようと試みましたが、サンドセクションで再び転倒。再度後方へと退き、先頭との差はさらに広がる形に。懸命に挽回を図りましたが、最終的に12位でフィニッシュしました。
一方、ハンターは6番手でスタートし、中盤には4位に浮上。しかし、弟のジェットを苦しめたサンドセクションで同様に転倒。再びバイクに跨り、ジェットを僅かに上回る11位でレースを終えました。結果はローレンス兄弟とチームにとって決して満足のいくものではありませんでしたが、彼らはシーズン全体に向けて前向きな姿勢を保っています。なお、Quadlock Honda Racingのシェーン・マケラスは13位でフィニッシュし、堅実なパフォーマンスを見せました。
NOTES
・J.ローレンスとH.ローレンス兄弟は、下田丈と共に金曜日のプレシーズンプレスカンファレンスに参加しました。その後、3選手は他のライダーたちと共にトラックでライディングセッションを行いました。
・750戦以上にわたるAMAスーパークロス史上初めて、5人のプレミアクラスチャンピオンが同時に出場しました。ジェット・ローレンスとチェイス・セクストンはHondaでタイトルを獲得しており、イーライ・トマック、クーパー・ウェブ、ジェイソン・アンダーソンも歴代チャンピオンです。
・450クラスにはその他に、プレミアクラスタイトル未獲得の250クラス元チャンピオン7名と、モトクロス世界選手権 (MXGP) の複数回チャンピオン1名が参加。これら13名のライダーが全員トップ14内に入りました。
・ジェット・ローレンスは、プレミアクラスのスーパークロスキャリアを開始直後に2連覇を達成する2人目のライダーとなることを目指しています (ジェレミー・マクグラスは史上初めてこの快挙を成し遂げ、Hondaで最初の4連覇を達成)。
・「ローレンス兄弟スーパークロスVIP体験」が今年も開催されます。VIPチェックイン、ファクトリーファンゾーンへの優先入場、ローレンス兄弟とのミート&グリート、トラックウォーク、ランチ提供などが含まれます。詳しい情報は、こちら。
・ジェットは450SX現チャンピオンとしての地位を示すため、赤いナンバープレートに蛍光イエローの「1」をつけたCRF450RWEで開幕戦に挑みました。スーパーモトクロスチャンピオンとして、本シリーズはこの黄色の番号を使用していきます。
・南カリフォルニアの人気ディーラー「SoCal Honda Powersports」は、Honda HRC Progressiveのピットエリアにポップアップブースを設置し、CRF150RとCRF250Rを展示。ファンや顧客との交流を行いました。
・下田の250SXレース優勝はキャリアを通じて3回目、Honda移籍後としては初めての勝利です。
・今回の勝利で、下田はアナハイムのサポートクラスを制した歴代のHondaライダー(ジェレミー・マクグラス (2回)、トラビス・プレストン (2回)、アンドリュー・ショート、トレイ・カナード、コール・シーリー、イーライ・トマック (3回)、ジェット・ローレンス)に仲間入りを果たしました。
・ジェット・ローレンスは予選の両セッションで2番目に速いタイムを記録。ハンター・ローレンスは5位、下田丈は250SXウエストで4番目に速いタイムを出しました。また、Phoenix Hondaのディラン・フェランディスが450SXで10位を記録しました。
・NBCのオープニングショーで、ローレンスファミリーの特集が放送されました。
・ジェット・ローレンスはレースデイ・ライブショーの締めくくりとして、2024 SMXチャンピオンシップリングを授与されました。
・金曜日の夜、Hondaのソーシャルメディアチャンネルにローレンス兄弟がHondaのプライベートジェットに搭乗する動画 が投稿されました。その後、2人はAcura NSXスポーツカーに乗り換え、エンゼル・スタジアムへ向かいました。
・オープニングセレモニーでは、AMAスーパークロスとスーパーモトクロスの現チャンピオンであるジェット・ローレンスがレースに遅刻したという設定のスキット (寸劇) とともに紹介されるという一幕も。ジェットはステージ上に登場した後、CRF450RWEに乗り込みフィールドへ駆け抜けました。
・450SXヒート1では、ジェットは4人が巻き込まれたクラッシュを避ける際にわずかに遅れ、予選通過圏外からの挽回を余儀なくされました。その後安定した走りで追い上げ、5位でフィニッシュ。ハンターはヒート2で好スタートを切り、3位で走行しましたが、ポジション争いを経て最終的に4位でゴールしました。
・その他、450SXのヒートを通過したHondaライダーには、Quadlock Honda Racingのシェーン・マケラスとジョーイ・サヴァジー、SmarTop/Motoconcepts Hondaのヴィンス・フリージが含まれます。ラストチャンス予選レースでは、ライアン・ブリースが3位で予選通過を果たしました。
・下田は250SXウエストのヒートレース1で中団からスタートしましたが、安定した走りで4位に浮上し、メインイベントへ直接進出。また、SmarTops/MotoConcepts Hondaのノア・ヴァイニーもヒートレースを通過しました。
・下田は250SXメインレースで1分5秒台を唯一記録し、最速ラップタイムをマークしました。
・下田はレース後のプレスカンファレンスに出席しました。
・サンディエゴ戦は、下田にとって初めてのレッドプレートを装着して臨むレースとなります。
・Honda HRC Progressiveは、今週土曜日にサンディエゴで開催されるAMAスーパークロス第2戦に向け準備を整えます。
250SX West Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Jo SHIMODA | 30 | Honda HRC Progressive | Honda | 25 |
2 | Julien BEAUMER | 929 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 22 |
3 | Jordon SMITH | 19 | Triumph Racing Factory Team | Triumph | 20 |
4 | Ryder DIFRANCESCO | 25 | Rockstar Energy GASGAS Factory Racing | GasGas | 18 |
5 | Haiden DEEGAN | 1 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 17 |
6 | Coty SCHOCK | 37 | Muc-Off/FXR/ClubMX Yamaha | Yamaha | 16 |
17 | Parker ROSS | 302 | SLR Honda | Honda | 5 |
18 | Noah VINEY | 943 | MCR Smartop Honda | Honda | 4 |
19 | Gavin TOWERS | 115 | Phoenix Racing Honda | Honda | 3 |