ナッシュビルSXで優勝を果たしたジェット・ローレンスが単独首位に

・ハンター・ローレンスはヒート勝利を経てメインレース7位
・250SX東西交流戦では下田丈が2位入賞
・チャンス・ハイマスは8位フィニッシュ

2024年4月20日(土)にAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)第14戦がナッシュビルにて開催。ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は見事優勝を果たしたことで、同点首位で並んでいたクーパー・ウェブ(ヤマハ)に対して改めて5ポイント差をつけました。一方、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)もこの日絶好調でしたが、ヒートレースに勝った勢いはメインレース序盤の接触で断ち切られてしまい、残念ながら結果は7位にとどまりました。250SXでは今シーズン最初の東西交流戦(イースト・ウエスト・ショーダウン)が行われ、下田丈(Team Honda HRC)は2位入賞、チャンス・ハイマス(Team Honda HRC)は奮闘の末に8位でチェッカーを受けました。

450SXメインレースのゲートが倒れるやいなや、J.ローレンスはCRF450RWEを急発進させ、第1コーナーではイーライ・トマック(ヤマハ)に次ぐ2番手につけました。H.ローレンスも好スタートを切り1周目を5番手で走行しましたが、ほかのマシンとの接触によって集団の最後尾近くまでポジションを落してしまいます。2周目に入るとJ.ローレンスは3番手に下がったものの、その後ペースを上げて先行する2台に接近し、2番手に浮上。さらにレースの折り返し点に差しかかる辺りでトマックをパスし、レースリーダーとなってからは後続に10秒近い差をつけたことで、今シーズン6勝目を挙げました。一方のH.ローレンスは序盤のアクシデントから這い上がり、7位でフィニッシュしました。

東西交流戦が実施されたナッシュビルの250SXでは、下田とハイマスが今シーズン初めて同じレースに出走しました。下田はホールショットまであと少しという好スタートを切ったことで2番手に。その後も一貫してハイペースを維持した下田は2大会連続となる2位入賞を遂げました。チームメートのハイマスはレース序盤のトップ10辺りからポジションを上げ、中盤以降は6番手をキープしていました。終盤になってポジションを下げたハイマスは8位でレースを終えました。

NOTES

・最近では恒例になってしまいましたが、雨の影響で金曜日に予定されていたメディアデイが中止となりました。J.ローレンスとH.ローレンスは、ナッシュビルにあるギブソンのフラッグシップストア「ギブソン・ガレージ」で催されたイベントに出席。さらにレース当日は、J.ローレンスがギタリストのレジェンドであるスラッシュとギブソンをリスペクトした特別仕様のアルパインスターズを着用しました。
・土曜日の改定版スケジュールでは、フリープラクティスが中止となり、走行機会は計時予選2回のみに限定されました。両方のセッションでトップタイムを記録したJ.ローレンスは2番手のライダーにおよそコンマ5秒差をつけました。なお、H.ローレンスは計時予選6番手でした。一方250SXでは、計時予選がイーストとウエストに分かれて実施されましたが、下田がウエスト6番手、ハイマスはイースト13番手でした。
・ローレンス兄弟は各々ヒートレースでトップチェッカーを受け、今季2度目となるアベック勝利を挙げました。
・250SXでは地区ごとに分かれて予選ヒートが行われましたが、ウエストヒートでは下田が5番手、イーストヒートではハイマスが7番手で決勝進出を果たしました。
・今大会の優勝によって、J.ローレンス(286)のポイントリードは2位ウェブ(281)に対して5点差になりました。450SXのタイトル争いは残り3戦、いよいよ大詰めを迎えます。現時点の総合ランキングでは、H.ローレンスは10位、下田は250SXウエスト4位、ハイマスは250SXイースト9位です。

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