・ハンター・ローレンスが450SXキャリアベストの5位に入賞
・下田丈が250SXウエストのポディウムに今季初登壇

アリゾナ州グレンデールで行われたAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)第6戦でTeam Honda HRCが躍動し、ジェット・ローレンスと下田丈が各々のクラスで表彰台に登壇しました。特に注目すべきは、ポイントリーダーの証しであるレッドナンバープレートを、第2戦で手放したJ.ローレンスが奪い返したことです。また、ハンター・ローレンスは450SXで自己ベストとなる5位フィニッシュを獲得しました。

グレンデールのコースは、滑りやすい路面とステートファーム・スタジアムの広さを生かした長いリズムセクションで知られていて、高いレベルの忍耐力と正確性が要求されます。J.ローレンスは450SXメインレースのスタートから出遅れ、他のライダーに押し出されるなど、難しい状況に直面しました。それでも大事なシリーズポイント獲得を念頭に、集団の中から多くのライバルを抜いて3位でフィニッシュ。ランキング2位に6ポイントの差をつけて、J.ローレンスがポイントリーダーに返り咲きました。一方、H.ローレンスは安定したライディングにより、上位で戦うスピードがあることを証明し、450SXでは初のトップ5入りを果たしています。すぐ後ろの6位には、ディラン・フェランディス（Phoenix Racing Honda）が入賞しました。

250SXのメインレースでは、下田がトップ10内で第1コーナーをクリアしました。序盤の数周で着実に4番手まで浮上し、レースの折り返し点の辺りで3位に躍進。最終的にTeam Honda HRCに加入後初めての表彰台フィニッシュとなりました。ミッチェル・オールデンバーグ（Smartop MotoConcepts Honda）は6位入賞。終日すばらしいスピードを披露したカーソン・マンフォード（Smartop MotoConcepts Honda）は、レースの大半でトップ5を維持していましたが、11位でチェッカーを受けました。

NOTES

・J.ローレンスは、フリー走行と最初のタイムドセッションでトップに立った後、450SXの計時予選総合順位で2番手（1分03秒734）になりました。H.ローレンスは15番手。250SXでは下田が5番手（1分05秒900）でした。

・2週連続で変則的なタイムスケジュールが採用され、予選ヒートは450SX→250SX、メインレースは250SX→450SXという順で行われました。450SXヒート1では、J.ローレンスが1周目を5番手でクリアし、4周目には3番手に浮上。レース後半もポジションをキープしました。450SXヒート2では、H.ローレンスが堅実なスタートをみせて4番手に入りました。250SXヒート2では、赤旗中断後の再スタートから、下田が2番手スタートを切り、その順位で決勝に駒を進めました。

・今シーズンは、毎レースウィナーが入れ替わっていますが、J.ローレンスは2勝以上を記録した唯一のライダーです。

・実況レポーターによると、グレンデールにおけるJ.ローレンスの3位、H.ローレンスの5位という成績は、AMA-SXの最高峰クラスで兄弟がそろってトップ5以内に入った初の快挙になりました。

・今大会の3位フィニッシュにより、J.ローレンスはシリーズポイントランキングにおいて、1点ビハインドの2位から6点リードの首位に躍り出ました。

・AMA-SXシリーズは、今年最初のブレイクを1週挟んだ後、2月24日にテキサス州アーリントンで再開されます。

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