450SX Main Event
AMA SX 2024
Round 3

サンディエゴでも厳しいコンディションと闘ったTeam Honda HRC

us Snapdragon Stadium
サンディエゴでも厳しいコンディションと闘ったTeam Honda HRC

・ジェット・ローレンスが4位まで追い上げ450SX首位に迫る
・ハンター・ローレンスは450SXで7位フィニッシュ
・250SXでは下田丈が猛追撃の末に4位


2週連続で悪天候に見舞われたAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)。第3戦の舞台はところ変わってサンディエゴのスナップドラゴンスタジアムですが、先週に引き続きコンディションの悪いコースが選手たちに牙をむきます。Team Honda HRCのライダーは全員がスタートで出遅れパフォーマンスに響いたものの、最終的にはサンフランシスコSXを上回るリザルトを残す健闘をし、被害を最小限に食い止めました。

ジェット&ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)の兄弟コンビは、450SXメインレースのスタート直後に集団の中に埋もれてしまいました。マディ路面におけるパッシングは、ベストラインを外すと深いぬかるみにチャレンジすることになるので、非常にリスキーといえます。そういった難しいコンディションでありながら、ローレンス兄弟は集団の中を突き進むことを選びます。このチャレンジが功を奏してかJ.ローレンスは奮闘の末に4位に入り貴重なシリーズポイントを獲得しましたが、一方でH.ローレンスは7位にとどまる結果に終わりました。また、ディラン・フェランディス(Phoenix Racing Honda)は力強い走りで6位フィニッシュ。再びノンファクトリーライダーによるベストリザルトを残しました。本日のレースの結果を受け、J.ローレンスはチャンピオンシップランキング3位に下がったものの、首位との差は4ポイントに縮まります。

250SXメインレースでは、下田丈(Team Honda HRC)もやはりスタートから苦戦し、最後尾近くで1コーナーをクリアしました。しかしながら下田はその後、混沌とした集団をかき分けて進み、レース終盤には三つ巴の4位争いに参入。最終的に4位の座を奪取します。他方、ミッチェル・オールデンバーグ(Smartop MotoConcepts Honda)は、賞賛に値する7位フィニッシュを達成しました。

NOTES

・J.ローレンスは、レース前日の金曜日にメディアデーに出席しましたが、デモンストレーション走行中のクラッシュにより、手の親指を痛めました。

・ サンディエゴSXでは、レトロスタイルに徹した演出が施されました。Team Honda HRCのマシンは、ゲイリー・ジョーンズがHondaに初のAMAナショナルタイトルをもたらしたときの、1973年型CR250Mエルシノアを模したデザインが採用されました。レトロにアレンジされたCRFは、ホワイトをベースにペイントされたサイクラの外装との組み合わせ。さらにスロットルジョッキーが用意したグラフィックは、1973年型のアルミタンクとオレンジのストライプを表現したものでした。またこれにあわせ、ローレンス兄弟はアルパインスターズ、下田はFOXによるレトロイメージのウエアを着用しました。

・Smartop MotoConcepts Hondaではジェレミー・マクグラスのレプリカ、FirePower Honda RacingではロスマンズカラーにトリビュートしたCRFが準備されていました。 正午を回るころから降り出した雨の影響で、2本目の計時予選がキャンセルとなり、セッションはフリー走行と計時予選1回に限定されました。250SXウエストでは下田が2番手のタイムを記録。450SXではJ.ローレンスが6番手、H.ローレンスが7番手でした。

・下田が出走した最初の250SXヒートレースは、レッドフラッグが振られて再スタートが実施されましたが、下田は2回とも出遅れました。それでも危険なコースをハイペースで攻略し、終盤には2番手まで浮上。最終ラップには2度ほど転倒し、3番手でチェッカーを受けましたが、先行していたライダーのペナルティーにより、下田は2番手を得ました。

・ 450SXヒート1でのJ.ローレンスは、スタートでほぼ最後尾でしたが、1コーナーを信じられないほどタイトに回り、続くリズムセクションの出口では5番手、フープスではトップに立ちました。その後の転倒で5ポジション失ったものの、最終的には3番手までばん回しました。H.ローレンスは、450SXヒート2の1コーナーでスピンして横向きになってしまいました。それでも最後尾から追い上げ、8番手で決勝進出を果たしました。

・下田は250SXヒート1でファステストラップを記録。メインレースでも同様に、最速ラップをマークしました。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
痛めた手のこともあって今日は少し乱れていたし、4位にはちょっとガッカリしたけれど、我々の取り組みはとても良かったと思います。気分は上々だし、またドライコンディションでレースができれば、本来のスピードを発揮できるでしょう

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
我々は順調に学んできました。残念ながら、その成果はメインレースでのライディングにあまり反映できませんでしたが、とてもうまく乗れていたと思います。先週の経験から多くの収穫があり改善もされたので、この積み重ねを続けなければなりません。もうすぐ我々にチャンスが訪れます

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Team Honda HRC
終日うまく乗れていたと思ったのですが、メインレースでリアが非常に滑りました。それが残念でしたが、ライディング自体はよかったです。表彰台まであと少しでしたが、先週のリザルトと比べれば大きな進歩だし、まだやれると信じています。あとは普通のコンディションでレースがしたいですね


250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jordon SMITH 31 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 67
2 Levi KITCHEN 47 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 59
3 Garrett MARCHBANKS 26 Muc-Off/FXR/ClubMX Yamaha 57
4 R.J. HAMPSHIRE 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 54
5 Mitchell OLDENBURG 55 SmartTop MotoConcepts racing Honda Honda 41
6 Anthony BOURDON 100 Toyota Redlands Bar X Suzuki Suzuki 39
7 Jo SHIMODA 30 Team Honda HRC Honda 36
8 Carson MUMFORD 41 Smartop MotoConcepts Honda Honda 36
20 Lance KOBUSCH 135 SPR racing Honda 9


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