450SX Main Event
AMA SX 2024
Round 2

サンフランシスコSXのマディコンディションにTeam Honda HRCが苦戦

us Oracle Park
サンフランシスコSXのマディコンディションにTeam Honda HRCが苦戦

・ジェット&ハンター・ローレンスが450SXでトップ10フィニッシュを争う
・J.ローレンスは首位から7ポイントビハインド
・250SXウエストの下田丈はマシントラブルでリタイア


マディのレースはいつも大混乱となる可能性を秘めていますが、土砂降りのサンフランシスコで行われたAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)のレースは、正にその通りになりました。残念ながら、Team Honda HRCは先が見通せない状況の中で不運に見舞われ、ジェット&ハンター・ローレンスは450SXメインレースのトップ10内になんとか生き残りましたが、250SXの決勝に出走した下田丈はツキに恵まれなかったようです。

15分+1周に短縮された450SXメインレースでは、コースコンディションが劣悪でした。早い段階から集団の中に飲み込まれ、J.ローレンスは6番手、H.ローレンスは8番手で1周目をクリアしたものの、相次ぐ転倒や視界の悪さによって5周目にはそれぞれ10番手と11番手まで後退。その後も兄弟は接近したままレースを消化し、ときにはポジションを入れ替えることもありましたが、最終的にはJ.ローレンスが9位、H.ローレンスが10位でフィニッシュすることになりました。ポジティブな見方をすれば、J.ローレンスはランキング首位から脱落したものの、チェイス・セクストン(KTM)に7点ビハインドで2位にとどまることができたといえそうです。一方、印象的だったのはディラン・フェランディス(Phoenix Racing Honda)。このマディの中を突き進んで見事6位入賞を果たしました。

10分+1周にショートカットされた250SXのメインイベントでは、下田がスタート4番手につけましたが、すぐに転倒してしまいます。再スタートしたものの下田は少し先で、転倒に起因すると思われるマシントラブルによってストップ。一時ポディウム圏内を走っていたカーソン・マンフォード(Smartop MotoConcepts Honda)は、最終的にキャリアベストの5位入賞。チームメートのミッチェル・オールデンバーグ(Smartop MotoConcepts Honda)は、10位フィニッシュを果たしました。

NOTES

・開幕戦では、J.ローレンスがCRF450RWEにスーパーモトクロス(450SMX)チャンピオンの証しである、蛍光イエローの18番を付けていましたが、サンフランシスコでは地色がパープルからレッドに変更されました。チームのグラフィックスポンサーであるスロットルジョッキーは、蛍光イエロー/パープル地(基本仕様)と蛍光イエロー/レッド地(ポイントリーダー仕様)を用意しています。

・サンフランシスコのパドックは、埠頭の建物の中にありましたが、トレーラーの駐車場がかなり離れていたので、Team Honda HRCは電動スクーターのMotoCompactoを2台用意し、行き来に活用していました。

・水浸しになったコースへのダメージを最小限に抑えつつ、ナイトショーに向けた整備に時間を割くため、昼間のフリー走行はキャンセルされ、本来であれば2回ある計時予選は1回のみと変更されました。450SXのセッションでは、H.ローレンスが3番手、J.ローレンスが4番手となるベストタイムを記録しました。

・下田は250SXの計時予選で18番手にとどまりました。これは先に走行したBグループの方が、はるかに好条件の路面状況でタイムを出せたことと関係があります。プライベートライダーのマックス・サンフォード(Host Grindstone)は、CRF250Rを駆りBグループでトップ、Aグループを含めた総合でも2位となるベストラップタイムを刻みました。

・ゲートピックが不利だったにもかかわらず、下田は最初の250SXヒートレースで序盤にリードを奪い、マディコンディションの中ですぐに余裕あるアドバンテージを築きました。何度か危うい場面があったものの、下田は2番手に19秒差を付けてチェッカーを受けました。

・J.ローレンスは最初の450ヒートレースに出走し、好スタートから3番手に後退。ゴーグルのトラブルと2度の転倒でポジションを失い、5番手でフィニッシュしました。ヒート2ではフェランディスが、後方からの追い上げによって逆転勝利。H.ローレンスは、5番手フィニッシュでメインレースに駒を進めました。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
メインレースが終わったあとには、語るほどおもしろいことはなにもありません。ここから去るときに何ポイントかを持ち帰ることができてうれしいです。点差はそれほど大きくないので、休みに入る前にいいレースをして、できれば何勝か挙げたいと思います

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
今夜の収穫は、メカニックたちが我々のスポーツのヒーローだと認識したことです。マシンがスムーズに動くようにするため、彼らは終日信じられないほど必死に作業しなければなりませんでした。こんな状況下で尽力してくれたチームスタッフ全員の背中をたたいて称賛したい。それ以外で言えるのは、第3戦に向かう準備はできているということです

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Team Honda HRC
ヒートレースでは、好スタートを切っていくつかのバトルを経た結果、勝つことができたのでよかったです。メインレースは明らかなことですが、想像していたような展開になりませんでした。スタートはうまく決まったのに、ストレートで転倒してしまったのです。その2コーナー先で今度はマシントラブルが起きたので、レースを続けることができませんでした。今夜の成績は望んでいたポジションではありませんが、来週末に望みを託します


250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jordon SMITH 31 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 47
2 Levi KITCHEN 47 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 42
3 R.J. HAMPSHIRE 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 38
4 Garret MARCHBANKS 26 Muc-Off/FXR/ClubMX Yamaha 35
5 Carson MUMFORD 41 Moto concepts Honda Honda 29
6 Anthony BOURDON 100 Toyota Redlands Bar X Suzuki Suzuki 27
8 Mitchell OLDENBURG 55 SmartTop MotoConcepts racing Honda Honda 26
13 Jo SHIMODA 30 Team Honda HRC Honda 18
22 Lance KOBUSCH 135 SPR racing Honda 5


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