450SX Main Event
AMA SX 2024
Round 1

ジェット・ローレンスがSX最高峰クラスのデビュー戦で勝利する史上初の快挙

us Angel Stadium
ジェット・ローレンスがSX最高峰クラスのデビュー戦で勝利する史上初の快挙

・250SXウエストに出場した下田丈が終盤の追い上げにより4位入賞
・ハンター・ローレンスは450SXラストチャンス敗退からの復活を誓う


ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、待望のAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)50周年シーズン開幕戦を制し、最高峰クラスのSXデビュー戦で優勝を遂げた史上初のライダーとして歴史に名を刻みました。一方、下田丈(Team Honda HRC)は、初めてファクトリーチームでCRF250Rを駆り、250SXウエストシリーズに参戦。混戦の中をはい上がり、4位でフィニッシュしました。ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は不運が重なってメインレースに進むことができず、厳しい450SXデビュー戦となってしまいましたが、第2戦サンフランシスコでは真のポテンシャルを発揮できるよう、決意を新たにしています。

J.ローレンスは、450SXメインレースに勢いよく登場し、CRF450RWEで見事なホールショットを奪いました。オーストラリア出身の20歳は、彼らしいスムーズで落ち着いたライディングスタイルを貫き、20分+1周で争われた決勝の全ラップをリード。後続との差を完ぺきにコントロールしながら、7秒のマージンを保ってフィニッシュしました。また、ディラン・フェランディス(Phoenix Racing Honda)もチーム移籍後の初レースで5位に入り、印象的なデビューを飾りました。

250SXメインレースでは、下田がゲートからうまく飛び出したものの、第1コーナーでアウト側に寄せられ、早々とトップ10圏外へ後退。それでも下田は冷静にペースをつかみ、15分+1周の決勝を通じてポジションアップを続けました。最終的には3位争いに加わり、表彰台を奪えるかというラストスパートをみせましたが、僅差の4位にとどまりました。このほかのHondaライダーによるトップ10フィニッシュは、ミッチェル・オールデンバーグ(Smartop MotoConcepts Honda)の8位、カーソン・マンフォード(Smartop MotoConcepts Honda)の10位でした。

NOTES


スーパークロスとモトクロスのプレイオフとして開催された、スーパーモトクロス(450SMX)チャンピオンの証しとして、J.ローレンスのCRF450RWEには、パープル地に蛍光イエローの18番をあしらったゼッケンが装着されました。J.ローレンスのナンバーはシリーズを通してイエローですが、次戦サンフランシスコではシリーズポイントリーダーになるため、地色がレッドに変更されます。
・J.ローレンスは、450SXのフリー走行と計時予選の両方で最速タイムを記録。H.ローレンスは8位でした。250SXの予選では、下田丈が4位につけました。
・最初の450SXヒートレースでは、H.ローレンスが好スタートを切りながら、第1コーナーで接触転倒を喫しました。再スタートしたときには集団の最後尾となったH.ローレンスには、チェッカーフラッグが振られるまでに決勝進出ラインの9番手まで追い上げる時間がありませんでした。ヒート2ではJ.ローレンスがホールショットを取りましたが、すぐにクーパー・ウェブ(ヤマハ)に先行されました。終盤になってウェブに迫ったJ.ローレンスは、転倒でポジションを落とし、3番手でフィニッシュしました。ラストチャンスでは、スタートで出遅れたH.ローレンスが、懸命に追い上げたもののボーダーラインの4番手に届かず、予選落ちを喫しました。
・250SXヒート1では、下田がスタート直後6番手につけましたが、1周目の転倒で最後尾近くまで下がってしまいました。それでも中団をすり抜けてばん回した下田は、決勝進出を果たしました。
・今回の450SX初勝利により、J.ローレンスの名がHonda契約ライダーによるアナハイム優勝記録にリストアップされました。プレミアクラスの歴代ウイナーは、マーティ・スミス、ドニー・ハンセン、デビッド・ベイリー、ジョニー・オマラ、リック・ジョンソン、ジェフ・スタントン、ジェレミー・マクグラス(4勝)、エズラ・ラスク(2勝)、マイク・ラロッコ、リッキー・カーマイケル(3勝)、ケビン・ウインダム(2勝)、ケン・ロクスン(2勝)、チェイス・セクストン、そしてJ.ローレンスが加わりました。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
450SXの初レースで優勝するなんて、とても現実とは思えません。このスポーツの長い歴史の中で前例があったのかは分かりませんが、とにかくHondaのために達成できたことがうれしくて、感謝の気持ちでいっぱいです。歴史にHondaと自分の名を刻むことができて最高です。すばらしいスタートが切れたので、シーズンを通して同じようなレースを続けたいと思います

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
思い描いていたような450SXデビュー戦にならなかったことは確かですが、ここから進むべき道はたった一つで、よく知っている方法、練習あるのみです。サンフランシスコに乗り込みます

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Team Honda HRC
最後に走ったアナハイムでは(2022年、ヒートレースで恐ろしいクラッシュを喫し)病院に行ったので、それと比べたら今回ははるかに好成績ですが、自分自身でレースを難しくしてしまったようです。ヒートレースでのミスによって、大きなハンディキャップを負い、ゲートピックが18番目では大したことができないだろうと思っていました。ペース的には終始好調だったし、いるべきポジションに早く到着できなかっただけです。トップのライダーを捕まえるスピードがあることを証明できてうれしいです。もっと早く前に出ることを心掛けて、次戦に備えるつもりです


250SX West Standings

Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 R.J. HAMPSHIRE 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 25
2 Jordon SMITH 31 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 22
3 Levi KITCHEN 47 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 20
4 Jo SHIMODA 30 Team Honda HRC Honda 18
5 Maximus VOHLAND 20 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 17
6 Julien BEAUMER 929 Red Bull KTM Factory Racing KTM 16
8 Mitchell OLDENBURG 55 SmartTop MotoConcepts racing Honda Honda 14
10 Carson MUMFORD 41 Moto concepts Honda Honda 12
17 Lance KOBUSCH 135 SPR racing Honda 5

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