450SX Main Event
AMA SX 2024
Round 11

シアトルSXの2クラスでTeam Honda HRCが表彰台を獲得

us Lumen Field
シアトルSXの2クラスでTeam Honda HRCが表彰台を獲得

・ジェット・ローレンスはクラッシュを乗り越え450SXで3位
・ハンター・ローレンスは復帰2戦目で7位入賞
・250SXウエストでは下田丈が追い上げの末に3位


シアトルSXにおけるTeam Honda HRCには、もう少し行けそうだったという悔しさがにじんでいますが、悲観するほどの結果ではありませんでした。

Team Honda HRCのジェット・ローレンス(450SX)と下田丈(250SXウエスト)が各々のクラスで表彰台に登壇。ハンター・ローレンス(450SX)は7位に入賞しました。結果につながるミスが誘発されやすいコースコンディションを考慮すれば、いずれも堅実な結果といえるでしょう。さらに重要なのは、総合ランキング首位のJ.ローレンスが今大会終了時点で16ポイントのリードを保持していることです。

450SXでは、別々のヒートレースに出走したJ.ローレンスとH.ローレンスが、各々トップチェッカーを受けて決勝進出を果たしました。

そのメインレースでは、そろってスタートでやや遅れて集団の中に埋もれてしまい、J.ローレンスは8番手、H.ローレンスは12番手で、それぞれ1周目と2周目をクリアしました。そこからJ.ローレンスは、急角度のウォールジャンプを飛び越えたり、リズムセクション内のジャンプを3個ずつまとめてクリアする「トリプル・トリプル」を決めたり、スムーズな技をコンスタントに駆使してCRF450RWEを走らせ、集団の中から抜け出しました。5周目には4番手、6周目には3番手に浮上したJ.ローレンスですが、クーパー・ウェブ(ヤマハ)との2番手争いの中で転倒し、優勝を目指した追撃もそこまでとなりました。すぐ3番手に復帰して、先行する2台との差を劇的に縮めたのですが、周回遅れのスタックに遭遇するなどコース状況の悪化に苦しめられました。そこで狙いを切り替えたJ.ローレンスは、安全に走りきり3位でフィニッシュ。一方、H.ローレンスはレース前半を11番手で消化しましたが、後半になると勢いを取り戻し、ラスト2周でベストラップを刻んで7位に入賞しました。

250SXのメインレースでは、下田がスタート後の第1コーナーを8番手辺りで立ち上がり、1周目をクリアした段階で7番手につけました。しばらくそのポジションを保った後、レースの折り返し点付近で転倒により8番手まで後退したものの、そこからスピードを増して追い上げを開始。1周ごとに1台を抜く快調なペースで躍進した下田は、ラスト4周で3位の座をゲット。久々のレースながら2戦連続で表彰台の登壇を果たしました。

NOTES

・シアトルSXはまたしても降雨の影響を受けた大会になりました。ウエット路面へのダメージを最小限に抑えるため、フリープラクティスがキャンセルされましたが、計時予選が始まるとすぐにわだちができて、レースが始まるころには障害物競争さながらのコンディションになりました。
・今シーズンの傾向は今大会でも変わらず、計時予選で450SX最速だったのはJ.ローレンスでした。H.ローレンスは6番手。250SXでは下田が3番手となるタイムを記録しました。 
・450SXヒート1に出走したH.ローレンスはすばらしいタイミングでゲートを飛び出し、第1コーナーを2番手でクリアしました。3周目にチェイス・セクストン(KTM)が失速する間にリーダーとなり、終盤はイーライ・トマック(ヤマハ)の猛追を振り切って、H.ローレンスがトップでフィニッシュしました。ヒート2ではJ.ローレンスがそこそこのスタートを切り、ラスト3周でトップに立ち、兄弟による両ヒート制覇を達成しました。 
・250SXでは下田がヒート2で印象的なホールショットを取りました。レースの大半をリードしましたが、最終ラップの転倒により2位でチェッカーを受けました。 
・J.ローレンスの連勝記録は3勝で途切れましたが、総合ランキング上ではウェブに対して16ポイント差、セクストンには23ポイント差をつけています。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
少しアップダウンのある一日でした。計時予選やヒートレースは順調だったけれど、決勝ではあまりいいスタートを切れなかったですね。最初の10分はとてもスムーズに乗れて、前にいたライダーたちを追い抜けました。残念ながら2番手を追い詰めたとき、サンドセクションでチェックができず転倒してしまいましたが、それでも3位に入りました。シリーズポイントの蓄えを少し失いましたが、次戦のセントルイスで取り返してやろうと燃えています

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
ヒートレースでキャリア初勝利をゲットできたので、気分は最高でした。メインレースでも同じようなスタートができたらよかったのにと思わずにはいられません。前半10分は手こずりましたが、後半になって火が付いてからは何人も抜いたので、すばらしい出来でした。このところのチームスタッフの尽力に対し、心から感謝の意を表したいと思います。努力の成果を実感しています

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Team Honda HRC
ライディング自体はとてもよかったのですが、決勝になると好スタートが切れていないようですね。ヒートレースもスタートはよかったので、肝心な時に決められるようにしないといけません。今夜は何回も転倒したので楽しくはなかったけれど、なんとか表彰台に立てたので、この結果にはとても満足しています


250SX West Standings

Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 Levi KITCHEN 47 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 131
2 Rj HAMPSHIRE 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 123
3 Jordon SMITH 31 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 110
4 Garrett MARCHBANKS 26 Muc-Off/FXR/ClubMX Yamaha 105
5 Jo Shimoda 30 Team Honda HRC Honda 94
6 Anthony BOURDON 100 Toyota Redlands Bar X Suzuki Suzuki 79
8 Carson MUMFORD 41 Smartop MotoConcepts Honda Honda 75
9 Mitchell OLDENBURG 55 Smartop MotoConcepts Honda Honda 67
25 Lance KOBUSCH 135 SPR racing Honda 9


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