450SX Main Event
AMA SX 2024
Round 9

ジェット・ローレンスがバーミングハムSXで今季初の連勝を飾りポイントリードを広げる

us Protective Stadium
ジェット・ローレンスがバーミングハムSXで今季初の連勝を飾りポイントリードを広げる

・250SXイーストではチャンス・ハイマスが前向きな走りで10位でフィニッシュ


アラバマ州バーミングハムのプロテクティブスタジアムで、初めてAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)が開催されました。2戦連続でレース前の悪天候に苛まれ、ライダーたちが直面するコースコンディションは、どこに危険が潜んでいるか分からないほど危険なものになりました。ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、雨で軟化したわだちだらけの路面を物ともせず、今季の450SXシリーズで誰も成し遂げていない2大会連続優勝を初めて達成し、最多となる4勝目を挙げました。また、チャンス・ハイマス(Team Honda HRC)は、250SXイーストメインレースを走り抜き、10位でチェッカーを受けました。なお、前回のデイトナで肩を負傷したハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、残念ながらこの第9戦を欠場しました。

CRF450RWEを駆るJ.ローレンスは、450SXメインレースで絶妙なスタートを切り、第1コーナーのイン側をすり抜けてホールショットを奪いました。トップに躍り出たJ.ローレンスは、そこから終始3秒前後のリードを維持しながら、ほぼ完ぺきなレース運びを披露。タイトルを争うクーパー・ウェブ(ヤマハ)から何度も詰め寄られたものの、J.ローレンスは冷静に逃げきり、2.445秒差でチェッカーを受けました。この勝利によって、首位J.ローレンスは2位ウェブに対するポイントリードを13点に広げています。

250SXのメインレースでは、ロケットスタートを決めたハイマスが長いストレートで先頭に立ちましたが、第1コーナーでアウト寄りにはらんでしまいました。レース序盤はトップ5圏内にいたものの、その後は6~7番手争いを展開。ラスト3周でブロックパスを繰り出された際に転倒を喫したハイマスは10位でレースを終えました。

NOTES

・現地時間の3月8日(金)に大雨が降ったため、ダートワークスによってコースの大部分がシートで覆われ、何とか最悪の状態には至らずに済みました。ライダーとチームクルーは、コースコンディションのよさに驚いたほどですが、メインレースが始まるころには路面が崩れる兆候が見えてきます。リズムセクションやコーナーに深いわだちが発生し、ライダーにとっては難しい課題になりました。
・ウエット路面へのダメージを最小限に食い止めるため、土曜日のフリープラクティスがキャンセルされ、日中の走行機会は計時予選×2回に限定されました。J.ローレンスは両セッションで450SX最速のタイムを出し、ヒートレースで1番目のゲートピックを確保しました。ハイマスは250SXで9番手。ポールポジションは、マックス・アンスティ(Fire Power Honda)が獲得しました。
・450SXヒート2に出走したJ.ローレンスは、スタート2番手からウェブに先行を許しましたが、終盤になって抜き返しました。大詰めではイーライ・トマック(ヤマハ)にも迫りながら、2位でフィニッシュしたJ.ローレンスですが、最終ラップにはベストタイムを記録しました。
・250SXでは、ヒート2で堅実な走りをみせたハイマスが、アンスティを抑えて3位でフィニッシュしました。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
先週末のデイトナと比べて、今大会の方がかなり難しかったと言えます。リズムセクションがすごくトリッキーだったので、ミスをしないようにベストを尽くしたし、引く時がいつなのか知っていました。昔の自分だったら攻めすぎて、もっと時間をロスしていたでしょうね。今回のコースには限界みたいなものがあって、プッシュしすぎると墓穴を掘ってしまう危険性がありました。賢く学べてよかったし、ウェブ選手があきらめずにずっと背後にいたので、最後まで集中力をキープできました 

Chance Hymas
Chance Hymas 48
Team Honda HRC
ネコとネズミのような追いかけっこをしていたのですが、残念なことにほかのライダーとぶつかってしまいました。率直に言うと、今夜のレースからポジティブな収穫を持ち帰り、自分の糧にしようと思っています。全体的にとてもよかったので、この調子でインディアナポリスに臨みます 


250SX East Standings

Pos. Rider Num. チーム Constr. Pts
1 Tom Vialle 16 Red Bull KTM Factory Racing KTM 74
2 Cameron Mcadoo 63 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 73
3 Pierce Brown 39 Troy Lee Designs Red Bull Gas Gas GASGAS 69
4 Haiden Deegan 38 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 62
5 Coty Schock 69 Muc-Off/FXR/ClubMX Yamaha 62
6 Seth Hammaker 43 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 59
8 Max Anstie 37 FirePower Honda Racing Honda 53
9 Henry Miller 65 Tilube SLH Honda Racing Honda 48
11 Chance Hymas 48 Team Honda HRC Honda 46
20 Trevor Colip 174 TiLube Honda Racing, TiLube Oil, Rival SuspensionE, SSR Honda 11
21 Luca Marsalisi 86 TiLube Honda Honda 10
23 Ryder Floyd 296 TiLube Honda Honda 10
24 Izaih CLARK 682 Lasting Impressions LLC
Honda 10
31 Tyler Stepek 177 RRG Honda 3
33 Cullin Park 58 Phoenix Racing Honda Honda 2

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レポート公開日
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