450SX Main Event
AMA SX 2023
Round 16

今季5勝目を挙げたセクストンがランキングトップに浮上

us Empower Field at Mile High
今季5勝目を挙げたセクストンがランキングトップに浮上

・Team Honda HRCが2週連続で250SXタイトルを確定

・ジェット・ローレンスが250SXウエストチャンピオンになり自身4個目のAMAタイトルを獲得

・デンバーの勝者セクストンが450SXポイントリーダーに

デンバーのダウンタウンで迎えた劇的な夜、チームにとって夢のようなAMAスーパークロスシーズンが続いています。先週確定したハンター・ローレンス(Team Honda HRC)の250SXイーストタイトルに続き、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が250SXウエストタイトルを獲得しました。一方、450SXではチェイス・セクストン(Team Honda HRC)が連勝を果たし、直近4戦で3度目の勝利を収めました。チャンピオン争い中のイーライ・トマック(ヤマハ)が負傷したことで、セクストンは残り1戦という大詰めでポイントリーダーに躍り出ました。

250SXウエストのメインレースで、スタートに失敗したローレンスは10番手でしたが、タイトルを決定するためには10位以上でフィニッシュすればいいということを知っていました。タイトル獲得のチャンスが危うくなるのを避けるため、慎重に走ったものの、1周目9番手、2周目8番手、6周目には7番手に浮上。21周でチェッカーとなるレースの折り返し点で3番手となったローレンスが、そのままフィニッシュまでポジションをキープし、彼自身4個目となるAMAタイトル(2021年250MX、22年250MX、250SXイースト、23年250SXウエスト)を掌中に収めました。

450SXのメインレースでは、セクストンは1コーナーで出遅れて1周目6番手でしたが、3周目には4番手に上がりました。4周目にトマックが負傷によってリタイアしたこともあり、セクストンは2番手に浮上。7周目にトップに立った後はスムーズに走りきり、8秒強のリードで優勝を果たしました。一方、コルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は好スタートを切り、序盤はトップ5につけていたのですが、転倒リタイアを喫しました。ニコルズはクラッシュが激しかった割には元気で、次戦に出場するのを楽しみにしています。

NOTES

250SXイーストチャンピオンになった翌週、ハンター・ローレンスはデンバーに移動し、タイトル決定戦に臨む弟のジェットを応援しました。ハンターは250SXウエストのメインレース中、放送ブースでテレビにゲスト出演しましたが、中座してフィールドに駆け付け、表彰台でジェットを祝福しました。

日中に行われた計時予選では、Team Honda HRCが両クラスの首位を独占。450SXではセクストンが、250Sウエストではローレンスが、各々のクラス最速タイムを記録しました。

250SXウエストの予選ヒート2では、ローレンスがスタート直後の混戦に巻き込まれ、15番手前後で復帰しました。そこからはダメージを最小限に食い止めるモードに切り替え、安全な速さを保ってラスト2周で得た4位でフィニッシュしました。

450SXの予選ヒート2では、セクストンとニコルズが3~4番手で1コーナーをクリアしました。1周後、セクストンは2番手に浮上。レース半ばにリーダーとなり、1.5秒差でトップフィニッシュを決めました。ニコルズは堅実に走って3位に入りました。

450SXにおけるセクストンの優勝は、今シーズン5度目、通算6度目です。ローレンスの3位フィニッシュは、彼の250SXキャリアで22回目となるポディウム登壇です。

Team Honda HRCは、これからソルトレイクシティに向かって、さらに西へ移動します。セクストンは450SXのタイトル争いにおいて、7ポイントのリードを手にしています。ハンター&ジェット・ローレンスは、250SXの両地区でチャンピオンを決めていますが、最終戦は東西のトップライダーが一堂に会す、今シーズン2戦目のイースト・ウエスト・ショーダウン。兄弟対決が注目されることになるでしょう。


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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
シーズン序盤に喫した転倒のいくつかは、精神的な弱さが原因でネガティブな気持ちになり、レースに勝つ自信をなくしていたからだったと思います。シーズンの中頃には、メインレースを終始リードして勝つことができるかどうか、本当に疑問に思っていたのです。シアトルSXの後にリセットする時間が少しあって、頭の中をすっきりさせました。それからマシンテストも少しやったので、マシンに対する信頼度もすごく上がりました。ああいうことが続いているときは、ポジティブでいるように心掛けないといけません。今はクラッシュの連鎖から抜け出せたと思います。物事は本当に終わるまで、終わりではありません。あと1戦あるので、そこでベストを尽くすだけです

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
デンバーではかなり順調でした。途中まで、でしたが。終日、すごく進化を続けていて、この2週間は本当の自分よりもうまく乗れている気がしていました。メインレースでのクラッシュは、3位争いをしていたライダーと絡んだことが原因ですが、奇妙なレーシングアクシデントでした。今夜は表彰台に上がるチャンスがあると感じていたのですが、もっとプッシュし続けるしかありませんね。少し身体を傷めたけれど、来週末のレースに向かって燃えています

Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
ヒートレースは思い通りになりませんでした。誰かが左に寄って自分も左に寄り、行き場を失ってしまったんです。ただ、少なくとも予選を通過できたので、それだけで満足でした。メインレースでは、スタートゲートの先にあるわだちがひどく荒れていて、形がいいところは残りわずかでした。何とかしてまあまあ悪くないわだちを見つけたのですが、ゲートを出て土の上に乗ったところでスピンしてしまいました。その結果があのスタートですよ。10位以上ならオーケーだと分かっていたので、無理をしないでゆっくり時間をかけることができました。3位まで上がってから先行するライダーがどこにいるのか目視できたのですが、路面が滑りやすくなってきたので、無理にプッシュするのは止めました。ハンターがチャンピオンになったレースと比べ、完全に同じような決め方にはならなかったけれど、それでもナンバーワンプレートを獲得できたのでうれしいです


250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 197
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 163
3 Enzo Lopes 56 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha Yamaha 137
4 Levi Kitchen 43 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 135
5 Max Vohland 34 Red Bull KTM KTM 121
6 Mitchell Oldenburg 49 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 117
20 Anthony Rodriguez 111 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 40
27 Maxwell Sanford 162 Concrete Plants Inc Honda 12
31 Wilson Todd 102 Firepower Honda Honda 6

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