450SX OVERALL
AMA SX 2023
Round 12

セクストンがレース2で勝利しトリプルクラウン2位をゲット

us State Farm Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第12戦が、アリゾナ州フェニックス近郊のグレンデールにある、ステートファーム・スタジアムで開催されました。今回は1シーズンに3大会のみ実施される「トリプルクラウン」の最後のラウンドです。決勝3レース制のフォーマットは、450SXが12分プラス1周×3、250SXは10分プラス1周×3という短期決戦で、シリーズポイントは各レースの順位ではなく、総合成績に対して与えられます。

セクストンがレース2で勝利しトリプルクラウン2位をゲット

計時予選では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が56秒248(450SXトップ)、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が56秒930(250SXトップ)を記録。両クラスでの好タイムによって、決勝への期待が高まりました。

450SXの決勝レース1では、療養からカムバックしたコルト・ニコルズ(Team Honda HRC)が、好スタートを切って2番手につけました。1周目のコントロールラインでは、ニコルズが4番手、セクストンはやや出遅れて8番手でした。2周目以降は立場が逆転し、セカンドグループに吸収されたニコルズが8番手に後退する一方、セクストンは着々とポジションを上げました。終盤はセクストンとケン・ロクスン(スズキ)が4番手争いを繰り広げましたが、最終コーナーで仕掛けたセクストンが4位でチェッカー。ニコルズは8位でフィニッシュしました。

レース2では、セクストンがホールショットを奪いました。背後にはイーライ・トマック(ヤマハ)、ロクスン、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が控えていましたが、セクストンは早々と安全マージンを築き、1~2秒先行。最終的にはトマックを4秒差で破り、セクストンがレース2のウイナーとなりました。ニコルズはスタート10番手から中団を走行し、8位でチェッカーを受けました。

レース3では、アウト寄りのゲートからスタートしたニコルズが、1コーナーを大きく回ってホールショットを取りました。その後ニコルズは、激しい攻防に飲み込まれて8番手まで後退。上位はトマック、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、セクストンというオーダーになりました。トップスリーは第2集団を大きく引き離しましたが、最終的にポジション変動はなく、セクストンは3位でフィニッシュしました。この結果、トマック(1-2-1)に次いでセクストンは総合2位(4-1-3)を獲得。ニコルズは総合8位(8-8-8)でした。


250SX ジェット・ローレンスがトリプルクラウン初優勝(1-3-1)

250SXウエストでは今季2度目のトリプルクラウンでしたが、ポイントリーダーのローレンスがレース1とレース3を制し、オーバーオールウイナーとなりました。

レース1では、ホールショットを取ったローレンスが、リーバイ・キッチン(ヤマハ)を相手にトップ争いを見せました。ところが2周後に転倒が発生したため、赤旗が振られてレースが中断。ゲートからの再スタートとなりました。今度はキッチンに先行され、2番手で1周目をクリアしたローレンスでしたが、3周目にはトップに立ちました。中盤以降はRJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)が2番手に浮上しましたが、ローレンスは2秒差で逃げきり勝利を収めました。

レース2でのローレンスは、1周目を4番手でクリア。3周目にはマックス・ボーランド(KTM)を抜いて、3番手に浮上しました。さらにポジションアップを試みたローレンスですが、既にリードを広げていたハンプシャーとキッチンには追い付けず、3位でチェッカーを受けました。

レース3では、スタート2番手だったローレンスが、3周目にキッチンをパスして前に出ました。リーダーとなったローレンスは、毎ラップ1秒ずつ引き離すハイペースで独走。終盤は勝利を確信しながら走行し、余裕でトップチェッカーを受けました。これまでトリプルクラウン未勝利(2022年アーリントン3位、セントルイス2位、2023年アナハイム2位)だったローレンスですが、ついに初の総合優勝(1-3-1)を果たしました。

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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
今夜は手堅く乗れていたと思いますが、自分としてはスタートがちょっと不調でした。メインレースで出遅れた場合、追い上げるのは難しいものです。マシンに関しては、いい感触がまた戻ってきました。オフの週末を利用してテストができて、かなりセッティングが進んだので、この先のラウンドで実証したいと思います。イーストに戻って、最後の追い込みをかけるのが楽しみです

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
レースにカムバックできてうれしい。トリプルクラウン形式のレースは楽しかったです。成績としてはただの8位のライダーにすぎなかったけれど、それでも全体的にはよかったと思います。スタートは決まっていたし、いくつか戸惑うことがあったものの、とにかくレース復帰できたことが何よりでした。走るたびに進歩があったので、来週のレースが待ち遠しくてたまりません

Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
ようやくトリプルクラウンの総合優勝をゲットできたので、すごく興奮しています! 特にここでは去年(2022年グレンデール大会トリプルクラウン)、兄のハンターが優勝しているので喜びも格別です! 今日はスタートが全部完璧だったので、混戦に巻き込まれることもなく、ライン取りに集中してペースアップできました。自分にとって次のレースは、ニュージャージーでのイースト・ウエスト・ショーダウン(東西交流戦)ですが、イーストのライダーたちと一緒に走るのが楽しみです。もちろんハンターと僕でワンツーだったら最高だけど、とにかくバトルできるだけでもうれしいです


250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 153
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 127
3 Levi Kitchen 43 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 101
4 Cameron Mcadoo 48 Monster Energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 101
5 Enzo Lopes 56 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha Yamaha 100
6 Mitchell Oldenburg 49 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 99
17 Anthony Rodriguez 111 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 40
25 Maxwell Sanford 162 Concrete Plants Inc Honda 12
30 Wilson Todd 102 Firepower Honda Honda 6
36 Luke Kalaitzian 636 Brothers Racing, Honda, Mitchell Brothers Concrete Honda 1

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レポート公開日
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