450SX Main Event
AMA SX 2023
Round 11

ランキング3位のセクストンが痛恨のクラッシュで連勝を逃す

us Lumen Field

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第11戦が、シアトルで行われました。市街地に位置するルーメン・フィールドは、隣接するドーム球場のT-モバイル・パークとは異なり屋根がないフットボール用スタジアムのため、シアトルと言えば天気が心配なラウンドという通念があります。今年は金曜夕方から降る雨に備えて、ほぼ完成したコースがビニールシートで覆われたため、プレスデーのフォトセッションが中止されました。慣熟目的でもある走行機会がキャンセルされたことで、ライダーは土曜午後の短いプラクティスでコースを学習しました。

ランキング3位のセクストンが痛恨のクラッシュで連勝を逃す

レース当日の朝にビニールシートが取り除かれた後は、点在していたウエットスポットも徐々に乾き、ドライコンディションで計時予選が行われました。チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、50秒704を叩き出して恒例のトップ通過。ナイトプログラムでのゲートピックにおいて優位に立ちました。一方、コルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は、第8戦デイトナでのクラッシュ以来、今大会も欠場しています。

20分+1周で争われる決勝レースで2番手スタートを決めたセクストンは、1周目のコントロールラインをトップでクリアしました。ケン・ロクスン(スズキ)、イーライ・トマック(ヤマハ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)らに追われながらも、セクストンは2秒強のセーフティリードを確保。6周目にトマックが2番手に浮上した後もハイペースを維持し、マージンを4秒弱まで広げました。ところがレースの中間地点を折り返す辺り、トップ走行中の11周目に転倒を喫し、リーダーの座をトマックに譲ってしまいました。再スタート後のセクストンは、マシンのダメージもあって序盤のようなペースを取り戻すことができず、セカンドグループ内で苦戦。最終的に5位でチェッカーを受けました。

前戦の優勝をリピートできなかったセクストンですが、依然としてポイントランキング3位につけ、タイトル争いをかけた終盤戦に望みをつないでいます。

4勝目を挙げたジェット・ローレンスがウエスト首位独走

シーズン後半に入ると開催地が東西を行き来するため、250SXでは出場ライダーが総入れ替えとなるラウンドや、イースト・ウエスト混走によるショーダウン戦が増えます。今回はウエスト第5戦ということで、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)にとっては5週間ぶりのレースになりました。

ローレンスは計時予選のときから好調で、リーダーボードの最上段に51秒027を記録してセッションを終えました。ヒートレースでは競り合いの中で転倒を喫したこともありましたが、決勝にはリセットされた姿を見せました。

15分+1周の決勝レースでは、ホールショットのスタイルズ・ロバートソン(ヤマハ)に続いて、ローレンスが2番手で1周目をクリアしました。射程内に捉えたロバートソンを5周目に抜いて、レースリーダーとなったローレンスは、ペースを上げて後続を振り切りにかかりました。ロバートソンの転倒もあって、2番手はキャメロン・マカドゥー(カワサキ)、そしてRJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)と入れ替わりましたが、中盤すぎにはローレンスが3秒ほどのマージンを蓄えて主導権を握りました。

終盤になっても、冷静にスピードを調節しながら周回を重ねたローレンスがトップでフィニッシュ。今季4度目となる勝利によって、ローレンスのポイントリードは23点に拡大しています。

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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
なんともさえない夜でした。ほぼホールショットの好スタートからすぐさまリーダーになったのに、転倒した際にマシンが傷んでしまったのです。それからは追い上げるのが難しくなりました。こんな順位ではなく、もっと前に進みたいことは確かです。次のレースでは、自分の実力を証明しなければなりません

Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
ナイトプログラムの始まり方は、ヒートレースでのクラッシュも含め、理想的なものではありませんでした。ケガをしなかったのが不幸中の幸いですが、マシンにはダメージがありました。メインレースでは、トップに立つまで少々苦労しました。客観的に見て、自分のベストライディングではなかったように思います。終始リズムをつかむことができず、いいラインを見つけることもできず、やってはいけない愚かなミスを何度もやらかしました。結果として優勝できてハッピーです。次のアリゾナではトリプルクラウン(1大会3レース)が待ち受けていますが、アナハイムでは勝てなかったのでリベンジしたいですね


250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 127
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 104
3 Cameron Mcadoo 48 Monster Energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 101
4 Mitchell Oldenburg 49 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 83
5 Enzo Lopes 56 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha Yamaha 82
6 Levi Kitchen 43 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 80
15 Anthony Rodriguez 111 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 40
23 Maxwell Sanford 162 Concrete Plants Inc Honda 12
28 Wilson Todd 102 Firepower Honda Honda 6

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レポート公開日
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