450SX Main Event
AMA SX 2023
Round 10

チェイス・セクストンが今シーズン2勝目を挙げる

us Ford Field

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第10戦が、デトロイトで開催されました。Team Honda HRCは、チェイス・セクストン(450SX)とハンター・ローレンス(250SX)が優勝し、Team Honda HRCが両クラスの首位を独占しました。

チェイス・セクストンが今シーズン2勝目を挙げる

ダウンタウンに位置するフォード・フィールドはパドックが狭いため、観客サービスのファンフェストが行われない唯一の会場ですが、Team Honda HRCはレースでのパフォーマンスによってファンを喜ばせました。デトロイトはセクストンにとって、インディアナポリスに次いで出身地のイリノイ州ラモイルから近い大会となるので、ホームラウンドの一つという意識がありました。この日のデトロイトは氷点下の寒さに襲われましたが、空調が利いたスタジアム内では正午からプラクティスが始まり、計時予選で51秒439を記録したセクストンが、今シーズン8度目となるポールポジションを獲得しました。

20分+1周で競われる決勝レース、セクストンは1コーナーで優位に立てず、1周目のコントロールラインを7番手でクリアしました。前走者はアダム・シアンサルーロ(カワサキ)、アーロン・プレシンガー(KTM)、クーパー・ウェブ(KTM)、イーライ・トマック(ヤマハ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ケン・ロクスン(スズキ)。最初の5分で5番手まで浮上したセクストンは、4台による2番手争いに名乗りを上げました。トマック、ウェブ、バーシアを立て続けに攻略し、ちょうどレースの折り返し点に差しかかる頃には2番手まで躍進。この時点でリーダーのプレシンガーは8秒先を走っていましたが、終盤まで続いたチェイシングが利いて3秒差まで追い詰めました。

そして迎えたラスト2周、プレシンガーの転倒によって、トップの座を得たセクストンが優勝。今シーズン2勝目をゲットしたセクストンですが、赤十字フラッグ提示中のジャンプがペナルティーの対象となり、7ポイント減算されました。なお、コルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は、第8戦デイトナでクラッシュした際の脳震とうを癒やすため、第9戦インディアナポリスに続いて今大会も欠場しています。

250SX 3連勝を果たしたハンター・ローレンスがポイントリーダーの地位を固める

250SXクラスの決勝では、ローレンスが1コーナーの立ち上がりでトップに躍り出ました。計時予選では最速の51秒999をマークしていましたが、ローレンスはそのスピードを生かして序盤から独走。追っ手はヘイデン・ディーガン(ヤマハ)、ジェレミー・マーティン(ヤマハ)、ネイト・スラッシャー(ヤマハ)と入れ替わりましたが、ローレンスは4~5秒のリードを築いてトップを快走。15分+1周のメインレース中盤にして、主導権を掌握しました。

ローレンスは、周遅れが現れてからもハイペースを維持し、スラッシャーに7秒差をつけてトップチェッカー。今シーズン5勝目をマークして、ポイントリードを35点に広げました。なお、ランキング2位に控えていたマックス・アンスティ(Fire Power Honda)は、転倒リタイアにより22位にとどまりました。今大会の決勝には、ローレンスも含めて12台のCRF250Rが出走。半数を上回るシェアを誇り、圧倒的なプレゼンスを示していました。

次戦はシアトルに移動し、250SXではウエスト第5戦が行われます。4月15日にアトランタでイーストが再開されるまで、ハンター・ローレンスに代わってウエスト首位のジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が、レッドプレートホルダーの重責を担います。


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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
出遅れて後方からスタートしたことで、レース運びに対する雑念がなくなり、とにかく前に向かって進むことだけに集中できたようです。抜きまくって2番手まで到達した後は、ペースをさらに上げて可能な限りレースリーダーに近づこうと試みました。先週は全く追い上げられませんでしたが、これが必要だったのです。この勢いが足りなかったのです。こういうパターンをあと何レースか繰り返して、最後までプッシュしていけたらと思います

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
現在のポジションにたどり着くまで、2年間順調に努力を積み重ねてきました。今夜のような日が訪れるまで一生かかると思われたこともありました。今では自分の快適なゾーンの外へ頻繁に出なくてもよくなり、それを実行する正しいタイミングがわかっているので安心です。現時点のマシンと自分自身についてはとても満足しているし、すべての努力が報われているのがわかってうれしいです


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 151
2 Nate Thrasher 29 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 116
3 Haiden Deegan 238 Monster Energy Yamaha Star Racing Honda 111
4 Jeremy Martin 6 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha 109
5 Max Anstie 63 Fire Power Honda Honda 104
6 Jordon Smith 58 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 92
9 Coty Schock 285 Phoenix Racing Honda Honda 72
10 Cullin Park 67 Phoenix Racing Honda Honda 67
11 Jace Owen 62 Phoenix Racing Honda Honda 63
12 Chance Hymas 832 Team Honda HRC Honda 60
13 Henry Miller 66 Ti-Lube, Storm Lake Honda, Innovation Concrete Inc, Rangeline Honda 55
16 Jeremy Hand 91 Valley Ford Truck, Dean Hushon Insulation, Wiseco, SKDA, 6D Honda 41
17 Michael Hicks 460 TDMX Graphics Honda 39
19 Caden Braswell 243 Phoenix Racing Honda Honda 31
22 A J Catanzaro 330 The Moto Academy, Honda Honda 16
23 Luke Neese 125 Red Research Group, Honda of Lynchburg Honda 15
29 Gage Linville 602 Fire Power Honda Honda 4
30 Lance Kobusch 95 STR, 100%, Dunlop, Canvas Honda 3

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