今シーズン2度目のトリプルクラウン実施ラウンドでセクストンが総合2位(3-3-2)に入賞
MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第7戦が、ダラス近郊のアーリントンで行われました。今シーズンは、決勝3レース制「トリプルクラウン」方式が、第4戦アナハイム2、第7戦アーリントン、第12戦グレンデールの3大会で実施されます。レースフォーマットは、450SXが12分プラス1周×3、250SXは10分プラス1周×3というスプリント形式で、3レースの順位をトータルした総合成績に対し、シリーズポイントが付与されます。
開幕から6戦を消化して中盤戦に差しかかった現在、チャンピオンシップ争いはイーライ・トーマック(ヤマハ)139点、クーパー・ウェブ(KTM)132点、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)132点、という接戦になっています。セクストンは、第4戦アナハイム2のトリプルクラウンで総合優勝していて、今大会でも有力候補として挙げられていました。計時予選では、セクストン(450SX)が46秒339を記録し、決勝レース1のゲートピック3番手を確保しました。
決勝レース1では、やや出遅れたセクストンが1コーナーで転倒車に進路をふさがれ、タイムロスを強いられました。セクストンは、1周目11番手から追い上げを開始。3周目にはリーダーボード6位に名を連ねるほど、パッシングにスピードを発揮しました。レース中盤、トーマック、ケン・ロクスン(スズキ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)からなるトップ3に迫りましたが、バーシアを抜いたところでタイムアップ。セクストンは3位でチェッカーを受けました。コルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は、好スタートから1周目を5番手でクリアしましたが、トップグループのペースにマッチできず、9位でレースを終えました。
レース2では、ウェブ、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、トーマックに続いて、セクストンが4番手につけました。レースの折り返し点を過ぎた9周目には、トーマックを抜いて3番手に浮上したセクストン。さらにウェブの背後にも迫りましたが、オーバーテイキングには至らず。アンダーソン、ウェブ、セクストンの順でフィニッシュしました。ニコルズは途中クラッシュもあり、16位にとどまりました。
レース3では、序盤からトーマック対セクストンの一騎打ちが展開されました。セクストンがスリップダウンする場面もありましたが、2番手のポジションを失わずに追撃。すると8周目にはトーマックが転倒し、セクストンがトップに立ちました。終盤になると、スタート6番手から追い上げてきたウェブが接近。2秒弱のリードを保持していたセクストンですが、周遅れの処理でペースが乱れたところをウェブに抜かれ、2位でゴールしました。この結果、総合優勝はウェブ(5-2-1)、セクストンはスコアのタイブレイクによって総合2位(3-3-2)、ニコルズは14位(9-16-15)でした。
250SX ハンター・ローレンスがオーバーオール3位(1-3-6)に入りポイントリードを拡大
250SXイーストでは、開幕2連勝中のハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が、予選を46秒747でトップ通過。決勝レースではオーバーオール3位(1-3-6)で表彰台に立ち、ポイントリーダーの地位をさらに固めました。
レース1では、1周目からトップに躍り出たローレンスが、早々と主導権を握りました。背後にはネイト・スラッシャー(ヤマハ)、マックス・アンスティ(Fire Power Honda)が追従。チームメートのチャンス・ハイマス(Team Honda HRC)は、1周目9番手でした。当初ローレンスとスラッシャーは、1秒前後のマージンを争っていましたが、終盤になって追撃を振り切ったローレンスがトップチェッカーを受けました。アンスティは3位、ハイマスは9位でゴールしました。
レース2では、ローレンスがスタート5番手、ハイマスは6番手につけました。4周目にはローレンスが3番手まで浮上。中盤にはジョーダン・スミス(ヤマハ)とスラッシャーを捉え、トップ争いに加わりました。ところが11周目のジャンプ着地で、ローレンスがスラッシャーに接触して転倒。猛追撃もここまでとなり、ローレンスは3位、ハイマスは7位でレースを終えました。
レース3では、1コーナーで転倒したローレンスにアンスティが突っ込むクラッシュが発生。両者は再スタート後、激しい追い上げを見せました。レース終盤までリードしていたスラッシャーが転倒し、2番手に控えていたジェレミー・マーティン(ヤマハ)が先頭でフィニッシュ。ローレンスは6位、ハイマスは16位にとどまりました。総合では3位(1-3-6)を得たローレンスが、ポイントリードを11点に広げています。
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250SX East Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Hunter Lawrence | 96 | Team Honda HRC | Honda | 73 |
2 | Max Anstie | 63 | Fire Power Honda | Honda | 62 |
3 | Nate Thrasher | 29 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 57 |
4 | Haiden Deegan | 238 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Honda | 53 |
5 | Jeremy Martin | 6 | Muc-Off FXR ClubMX | Yamaha | 53 |
6 | Jordon Smith | 58 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 52 |
9 | Chance Hymas | 832 | Team Honda HRC | Honda | 43 |
11 | Jace Owen | 62 | Phoenix Racing Honda | Honda | 35 |
12 | Henry Miller | 66 | Ti-Lube, Storm Lake Honda, Innovation Concrete Inc, Rangeline | Honda | 30 |
13 | Coty Schock | 285 | Phoenix Racing Honda | Honda | 29 |
15 | Cullin Park | 67 | Phoenix Racing Honda | Honda | 23 |
18 | Jeremy Hand | 91 | Valley Ford Truck, Dean Hushon Insulation, Wiseco, SKDA, 6D | Honda | 13 |
19 | Luke Neese | 125 | Red Research Group, Honda of Lynchburg | Honda | 13 |
20 | Caden Braswell | 243 | Phoenix Racing Honda | Honda | 11 |
22 | Michael Hicks | 460 | TDMX Graphics | Honda | 7 |
24 | A J Catanzaro | 330 | The Moto Academy, Honda | Honda | 5 |