450SX OVERALL
AMA SX 2023
Round 7

今シーズン2度目のトリプルクラウン実施ラウンドでセクストンが総合2位(3-3-2)に入賞

us AT&T Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第7戦が、ダラス近郊のアーリントンで行われました。今シーズンは、決勝3レース制「トリプルクラウン」方式が、第4戦アナハイム2、第7戦アーリントン、第12戦グレンデールの3大会で実施されます。レースフォーマットは、450SXが12分プラス1周×3、250SXは10分プラス1周×3というスプリント形式で、3レースの順位をトータルした総合成績に対し、シリーズポイントが付与されます。

今シーズン2度目のトリプルクラウン実施ラウンドでセクストンが総合2位(3-3-2)に入賞

開幕から6戦を消化して中盤戦に差しかかった現在、チャンピオンシップ争いはイーライ・トーマック(ヤマハ)139点、クーパー・ウェブ(KTM)132点、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)132点、という接戦になっています。セクストンは、第4戦アナハイム2のトリプルクラウンで総合優勝していて、今大会でも有力候補として挙げられていました。計時予選では、セクストン(450SX)が46秒339を記録し、決勝レース1のゲートピック3番手を確保しました。

決勝レース1では、やや出遅れたセクストンが1コーナーで転倒車に進路をふさがれ、タイムロスを強いられました。セクストンは、1周目11番手から追い上げを開始。3周目にはリーダーボード6位に名を連ねるほど、パッシングにスピードを発揮しました。レース中盤、トーマック、ケン・ロクスン(スズキ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)からなるトップ3に迫りましたが、バーシアを抜いたところでタイムアップ。セクストンは3位でチェッカーを受けました。コルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は、好スタートから1周目を5番手でクリアしましたが、トップグループのペースにマッチできず、9位でレースを終えました。

レース2では、ウェブ、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、トーマックに続いて、セクストンが4番手につけました。レースの折り返し点を過ぎた9周目には、トーマックを抜いて3番手に浮上したセクストン。さらにウェブの背後にも迫りましたが、オーバーテイキングには至らず。アンダーソン、ウェブ、セクストンの順でフィニッシュしました。ニコルズは途中クラッシュもあり、16位にとどまりました。

レース3では、序盤からトーマック対セクストンの一騎打ちが展開されました。セクストンがスリップダウンする場面もありましたが、2番手のポジションを失わずに追撃。すると8周目にはトーマックが転倒し、セクストンがトップに立ちました。終盤になると、スタート6番手から追い上げてきたウェブが接近。2秒弱のリードを保持していたセクストンですが、周遅れの処理でペースが乱れたところをウェブに抜かれ、2位でゴールしました。この結果、総合優勝はウェブ(5-2-1)、セクストンはスコアのタイブレイクによって総合2位(3-3-2)、ニコルズは14位(9-16-15)でした。

250SX ハンター・ローレンスがオーバーオール3位(1-3-6)に入りポイントリードを拡大

250SXイーストでは、開幕2連勝中のハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が、予選を46秒747でトップ通過。決勝レースではオーバーオール3位(1-3-6)で表彰台に立ち、ポイントリーダーの地位をさらに固めました。

レース1では、1周目からトップに躍り出たローレンスが、早々と主導権を握りました。背後にはネイト・スラッシャー(ヤマハ)、マックス・アンスティ(Fire Power Honda)が追従。チームメートのチャンス・ハイマス(Team Honda HRC)は、1周目9番手でした。当初ローレンスとスラッシャーは、1秒前後のマージンを争っていましたが、終盤になって追撃を振り切ったローレンスがトップチェッカーを受けました。アンスティは3位、ハイマスは9位でゴールしました。

レース2では、ローレンスがスタート5番手、ハイマスは6番手につけました。4周目にはローレンスが3番手まで浮上。中盤にはジョーダン・スミス(ヤマハ)とスラッシャーを捉え、トップ争いに加わりました。ところが11周目のジャンプ着地で、ローレンスがスラッシャーに接触して転倒。猛追撃もここまでとなり、ローレンスは3位、ハイマスは7位でレースを終えました。

レース3では、1コーナーで転倒したローレンスにアンスティが突っ込むクラッシュが発生。両者は再スタート後、激しい追い上げを見せました。レース終盤までリードしていたスラッシャーが転倒し、2番手に控えていたジェレミー・マーティン(ヤマハ)が先頭でフィニッシュ。ローレンスは6位、ハイマスは16位にとどまりました。総合では3位(1-3-6)を得たローレンスが、ポイントリードを11点に広げています。


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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
終日スピードが上がったような感触がありました。予選のタイムアタックで1位を逃したので、それがナイトレースに対するモチベーションにつながりました。最後のレースではコーナーでフロントを滑らせて転んだけれど、それでも自分のペースならイーライ(トーマック)を捕まえられると思っていたのです。必死に追いかけていたら、彼が自分でミスを犯しました。残念ながら、周遅れに行く手をふさがれましたが、彼らの動きをもっと予測できないといけません。総括すると、すべてのメインレースでしっかり乗れていたし、これまでで最高のライディングだったと思います。勝てなかったことは確かですが、条件はみんな一緒です。ポジティブな収穫がたくさんあるので、それを来週に生かすつもりです

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
またしてもトリプルクラウンですが、やはり非常に荒れた夜になりました。コースに合わせることができず、何度かミスやクラッシュをしてしまいました。とにかくスタートが悪かったことで、順位が悪くなりました。幸い来週のデイトナは好きな場所で楽しみにしているので、今夜のことはきれいに忘れて集中しなければなりません

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
レース3の前までは、総合優勝が狙えるポジションにいたのですが、そのスタートではイン側のスペースを失いピンチに陥りました。1コーナーで自分のマシンの下敷きになるなんて、ちっともよくありません。だからひたすらダメージコントロールに集中して、ボーンヘッドをやらかして状況が悪化しないよう心掛けました。まだたくさんのレースが控えているので、いったんリセットして来週までに改善する必要があります。そこがキモなので、また切り替えて出直しましょう

Chance Hymas
Chance Hymas 832
Team Honda HRC
よくも悪くもない週末でした。予選では苦労しましたが、あまり乗れてなくて自分の限界までプッシュできなかったのです。メインレース1とメインレース2までは、かなりいい感じでした。ミスを減らして、もう少し人に厳しくなるだけです。レース3ではクラッシュして16位でした。総合10位というのは大したことじゃないけれど、なんとか無事に今大会を終えたことがうれしい。さあ、次はデイトナです


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 73
2 Max Anstie 63 Fire Power Honda Honda 62
3 Nate Thrasher 29 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 57
4 Haiden Deegan 238 Monster Energy Yamaha Star Racing Honda 53
5 Jeremy Martin 6 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha 53
6 Jordon Smith 58 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 52
9 Chance Hymas 832 Team Honda HRC Honda 43
11 Jace Owen 62 Phoenix Racing Honda Honda 35
12 Henry Miller 66 Ti-Lube, Storm Lake Honda, Innovation Concrete Inc, Rangeline Honda 30
13 Coty Schock 285 Phoenix Racing Honda Honda 29
15 Cullin Park 67 Phoenix Racing Honda Honda 23
18 Jeremy Hand 91 Valley Ford Truck, Dean Hushon Insulation, Wiseco, SKDA, 6D Honda 13
19 Luke Neese 125 Red Research Group, Honda of Lynchburg Honda 13
20 Caden Braswell 243 Phoenix Racing Honda Honda 11
22 Michael Hicks 460 TDMX Graphics Honda 7
24 A J Catanzaro 330 The Moto Academy, Honda Honda 5

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