450SX
AMA SX 2023
Round 1

ドラマチックなレースを演じたチェイス・セクストンが3位表彰台をゲット

us Angel Stadium

2023年MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSSが、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで開幕しました。今年一番の話題は、スーパークロス17戦、プロモトクロス11戦の後にポストシーズン(プレーオフ2戦+最終戦)が新設されたこと。SMX(スーパーモトクロス)ワールドチャンピオンシップという大会名が示すように、2大シリーズのトップランカーによる真の王者決定戦には、ユニークなコースレイアウトとボーナスポイントによる演出があり、野球やフットボールのような盛り上がりが期待されています。

ドラマチックなレースを演じたチェイス・セクストンが3位表彰台をゲット

このエポックメイキングなシーズンに臨むTeam Honda HRCの450SX要員は、チェイス・セクストンと新加入のコルト・ニコルズです。昼過ぎから行われた計時予選では、セクストンが59秒785をマークして首位を獲得。2位以下のライダー全員が1分台だったため、セクストンの記録が際立つタイムアタック結果となりました。一方のニコルズは、1分03秒115でしたが、負傷により昨シーズンを棒に振ったことと、450SXにステップアップ後の初戦ということを含め、ライディングには堅実さが表れていました。

20分+1周で争われる決勝レースでは、そのニコルズがホールショットを奪いました。2021年250SXイーストチャンピオンの面目躍如を果たしたニコルズでしたが、先陣争いに飲み込まれて8番手まで後退。やや出遅れたセクストンは、5番手で1周目をクリアしました。レースリーダーはジャスティン・バーシア(ガスガス)、イーライ・トーマック(ヤマハ)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)と入れ替わりましたが、13周目にはセクストンがトップに浮上。一時は3秒強のマージンを蓄えましたが、相次ぐミスにより連続ジャンプでリズムを失い、18周目にはトーマックに先行を許してしまいました。20周目にはクーパー・ウェブ(KTM)にも抜かれましたが、セクストンは3位でフィニッシュしてポディウムに登壇。ニコルズは6位までポジションを上げてチェッカーを受けました。

250SX ジェット・ローレンスがスタートトゥフィニッシュで開幕戦を飾る

Team Honda HRCの250SXクラスは、昨シーズンとは正反対の布陣となり、ジェット・ローレンスがウエスト、ハンター・ローレンスがイーストに出場します。J.ローレンスは5月に開幕するAMAプロモトクロスから450にステップアップする予定なので、これが最後の250SXシーズンになります。2022年にイーストチャンピオンとなったJ.ローレンスですが、今年はウエストでも頂点に立って東西制覇を達成することが当面の目標です。

計時予選では450SXとほぼ同等の1分フラットを巡るタイムアタックになりましたが、ローレンスは1分00秒635を刻んで2位に入りました。転倒経験もあるアナハイムに対し、慎重な構えで臨んだローレンスは、予選ヒートでもクレバーなレース運びを貫き、無理なバトルを仕掛けずに2位で決勝進出を果たしました。

15分+1周のメインレースでは、ローレンスがホールショットを取りました。序盤はキャメロン・マカドゥー(カワサキ)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、マックス・ヴォーランド(KTM)、ミッチェル・オールデンバーグ(Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda)を従え、ローレンスがレースをリードしました。やがてトップグループが縦に広がりましたが、ローレンスのマージンは2秒から3秒で推移し、慎重さが伺える展開となりました。終盤になると、ハンプシャーが2番手に浮上しましたが、6秒ほどの貯金を得ていたローレンスは、冷静にペースをコントロールしてトップチェッカー。見事なスタートトゥフィニッシュで開幕戦を制しました。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
今回のコースコンディションは、これまでに走ったアナハイム1の中で最も危ないものでした。メインレースを通じて積極的に攻めたり、一貫して完ぺきでいるのがとても難しかったのです。レースセッティングに戻って、マシンの感触にも非常に満足しています。何歩か正しい方向性に進んだ気がします。特にフープスでは、終始振られずに安全でした

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
一日中ちょっと混乱ぎみでしたが、なんとかうまくまとめられたようです。予選ヒートを無傷で切り抜けた後、メインレースでは絶好のスタートを決めました。ところが最初の短いストレートでミスをして、先頭だったのに6番手あたりまで後退してしまったのです。最初の10分ほどはあまり激しく攻めることができず、トップグループに少々逃げられて、しばらく単独走行になってしまいました。それでもトータル的にはとても満足しています。開幕戦をどうにか乗りきることを本当に目指していたし、今は何かを積み上げた気がしています。来週が楽しみですね

Jett Lawrence
Jett Lawrence 1
Team Honda HRC
開幕戦の前はライバルたちの仕上がり具合がわからないので、いつもナーバスになります。今回の注意点は、コースコンディションが決勝レースまでにどう変化するかということで、プラクティス後に『早く日曜日が来るといいな』なんて冗談を言っていたくらいです。予選ヒートではちょっと走りが乱れたので、決勝ではなすべきことが実行できるように集中しました。無事に開幕戦をクリアできたので、感謝の気持ちでいっぱいです


250SX Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 26
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 23
3 Cameron Mcadoo 48 Monster Energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 21
4 Mitchell Oldenburg 49 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 19
5 Max Vohland 34 Red Bull KTM KTM 18
6 Enzo Lopes 56 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha Yamaha 17
14 Anthony Rodriguez 111 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 9
16 Maxwell Sanford 162 Concrete Plants Inc Honda 7

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