450SX Main Event
AMA SX 2023
Round 14

セクストンが生き残りをかけたマディレースで4位完走

us MetLife Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第14戦が、ニュージャージー州イーストラザフォードで開催されました。会場のメットライフ・スタジアムは、隣接するニューヨーク州のアメリカンフットボールチームが本拠地としている多目的競技場。2019年以来4年ぶりに当地を訪れた大会は、雷雨の直撃を受けて決勝スタートが1時間半遅れ、マディコンディションでのサバイバルレースとなりました。

セクストンが生き残りをかけたマディレースで4位完走

昼過ぎからのプラクティス及びタイムアタック、そしてナイターの予選ヒート時までは持ちこたえていた天気でしたが、250SXの決勝を迎えるタイミングで西から迫る雷雲がレーダーに捕捉されました。これを受けてスターティングゲートに並んでいたライダーは、スタジアムのトンネル内に戻って待機、観客も全員がスタンド下に避難しました。雷雨の通過を待って仕切り直された決勝のスタート時刻は、250SXが20時55分→22時25分、450SXが21時28分→22時53分という異例の遅延スケジュールになりました。

17分+1周に短縮された450SX決勝レースでは、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)がホールショットを奪いました。ところが1周目の先陣争い中に他車と接触して転倒。セクストンはマディコンディションの中、8番手からの追い上げを強いられました。5周目には4番手まで浮上したセクストンでしたが、ケン・ロクスン(スズキ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、イーライ・トマック(ヤマハ)によるトップスリーからは、20秒以上のビハインド。先行車をしのぐペースを時折りマークしながらも、それ以上のポジションアップはならず。バーシア、トマック、ロクスンに続いて、セクストンは4位でチェッカーを受けました。僚友のコルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は、16位でレースを終えました。


250SX 東西交流戦でHondaが1-2-3フィニッシュ

250SXでは東西のトップライダーが一堂に会し、イースト・ウエスト・ショーダウンが行われました。日中に行われた計時予選では、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が47秒895でウエスト最速、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が48秒701でイースト最速を記録し、各々の地区でポールポジションを獲得しました。

雷雨が通り過ぎた後に実施された決勝レースは、12分+1周に短縮されました。ホールショットを取ったのは、マックス・アンスティ(FirePower Honda Racing)。J.ローレンスは5番手、H.ローレンスは7番手で1コーナーをクリアしました。トップのアンスティは早々と独走態勢を築き、その後ろでマックス・ボーランド(KTM)対J.ローレンス、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)対H.ローレンスというバトルが始まります。8周目にはJ.ローレンスが2番手に浮上し、先行するアンスティのマージンを徐々に削っていきました。

ラスト1周ではテールトゥノーズに発展したトップ争いでしたが、逃げきったアンスティが初優勝。最終コーナーではハンプシャーのアタックを受け、共倒れとなったJ.ローレンスが、先にマシンを起こして2位フィニッシュ。再スタートできないハンプシャーの脇をすり抜け、H.ローレンスが3位に入りました。キャリア初勝利を遂げたアンスティとローレンス兄弟の奮闘によって、Hondaが1-2-3フィニッシュを飾り表彰台を独占しました。

シーズン終盤の残り日程は、ナッシュビル(東)、デンバー(西)、ソルトレイクシティ(東西)の3戦。ウエスト首位のJ.ローレンスは39ポイント、イースト首位のH.ローレンスは49ポイントにリードを広げ、ダブルタイトル獲得に王手をかけています。



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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
マディのレースはいつだって先が読めないものですが、今回の顛末は残念でなりません。一日中乗れていたし、決勝でもスタートがうまく決まったので、その後の展開がどうなるのか楽しみだったんです。ああいう状況で転倒したことがある人なら誰でも、泥だらけになった後にうまく走るのが難しいことを知っているでしょう。でも、ベストを尽くしました。我々にできることは、あきらめずに仕切り直して、来週のナッシュビル戦に臨むことだけです

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
ニュージャージーの夜は、大荒れでカオスのようでした。雨でスケジュールが遅れ、水浸しになったコースコンディションによって、すべてが無駄になってしまいました。今夜は終始もがいていたし、転倒してばかりで前に進めませんでした。ひたすら難しいマディでした

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
レースの結末はあっと言う間に変化しました。マックス・アンスティを抜こうと試みたけれど、滑ってしまったんです。逆転優勝のチャンスを逃したとはいえ、それでも2位は確実だと判断していました。ところが最終コーナーで大きな波が襲ってくるのを見たとき、全く対応できませんでした。幸いエンジンが止まっていなかったので、すぐに起こして走り出すことができました。今夜は2ポイントを狙ってリスクを冒すと20ポイント失うような状況だったので、転倒しないように自分のレースに集中したかったんです。とにかくチェッカーフラッグまで全うすることができてうれしいです

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
メカニックのサインボードに『P5、冷静に』と書いてあったので、焦らずに自分がいるポジションでいいと思っていました。マディのレースで最悪なのは、転倒することです。泥だらけになったグローブでは、滑って悪夢のような走り方を強いられます。RJとジェットのバトルが始まるのを見ましたが、そのなりゆきのおかげで贈り物をいただきました。転倒せずにレースを終えることができてハッピーです


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 198
2 Haiden Deegan 238 Monster Energy Yamaha Star Racing Honda 149
3 Max Anstie 63 Fire Power Honda Honda 148
4 Nate Thrasher 29 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 120
5 Jordon Smith 58 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 120
6 Chris Blose 57 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki Kawasaki 117
8 Cullin Park 67 Phoenix Racing Honda Honda 96
10 Coty Schock 285 Phoenix Racing Honda Honda 83
11 Henry Miller 66 Ti-Lube, Storm Lake Honda, Innovation Concrete Inc, Rangeline Honda 72
12 Jace Owen 62 Phoenix Racing Honda Honda 67
14 Chance Hymas 832 Team Honda HRC Honda 60
15 Jeremy Hand 91 Valley Ford Truck, Dean Hushon Insulation, Wiseco, SKDA, 6D Honda 52
17 Michael Hicks 460 TDMX Graphics Honda 51
18 Caden Braswell 243 Phoenix Racing Honda Honda 44
22 Luke Neese 125 Red Research Group, Honda of Lynchburg Honda 32
24 A J Catanzaro 330 The Moto Academy, Honda Honda 23
25 Gage Linville 602 Fire Power Honda Honda 14
32 Lance Kobusch 95 STR, 100%, Dunlop, Canvas Honda 3

250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 176
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 137
3 Enzo Lopes 56 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha Yamaha 118
4 Levi Kitchen 43 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 112
5 Max Vohland 34 Red Bull KTM KTM 104
6 Cameron Mcadoo 48 Monster Energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 101
7 Mitchell Oldenburg 49 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 99
18 Anthony Rodriguez 111 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 40
25 Maxwell Sanford 162 Concrete Plants Inc Honda 12
30 Wilson Todd 102 Firepower Honda Honda 6


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