450SX Main Event
AMA SX 2023
Round 6

セクストンがランキング首位に2ポイント差と迫る

us Raymond James Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第6戦が、タンパで行われました。今大会のTeam Honda HRCは、CRFにアメリカ空軍機を模したデザインを採用し、全車ブラックのグラフィックで登場しました。これは米軍に対する感謝を示すため、マシンやウエアにミリタリーファッションを取り入れる企画で、今年は従来のサンディエゴSXに替わって、近くにマクディル空軍基地があるタンパSXで実施されました。

セクストンがランキング首位に2ポイント差と迫る

フロリダ州にはライダーの拠点やプライベートコースが随所にあり、Team Honda HRCではチェイス・セクストン、ハンター・ローレンス、ジェット・ローレンスがタンパから車で1時間以内の所に住んでいます。チームにとって今大会は、もう一つのホームラウンドと言えるでしょう。

ポイントリーダーを射程内に捉え、7点ビハインドの巻き返しに燃えるセクストンは、今大会でも計時予選で果敢な走りを見せ、1位通過となる48秒555を記録しました。予選ヒートでも開幕から4戦全勝中(ヒートレースがないトリプルクラウンを除く)で、安定感のあるライディングを披露していました。

20分+1周で競われる決勝レースでは、ホールショットのクーパー・ウェブ(KTM)を即座にパスしたセクストンが、1周目からトップに立ちました。コースは夕刻から降り出した小雨により、ウエットで滑りやすいコンディション。そんな路面状況でもセクストンは、予選時と比べても遜色ないペースで快走し、2番手のウェブに対するマージンを2秒まで広げました。一進一退の攻防が続いた時間帯を経て、終盤になると両者の間隔が接近。セクストンは1秒差に迫るウェブを振り切ろうとしたところ、22周目のフープスで転倒を喫し、リーダーの座を明け渡してしまいました。2戦連続2位でフィニッシュしたセクストンは、ランク首位のイーライ・トーマック(ヤマハ)が5位にとどまったこともあり、2点差まで詰め寄っています。なお、コルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は、1周目から中団に飲み込まれ、11位でチェッカーを受けました。

250SX ハンター・ローレンスが大逆転で2勝目をゲット

250SXクラスでは、ローレンスがすさまじい追い上げの末に逆転に成功し、イースト開幕2連勝を飾りました。セクストン(450SX)同様、プラクティスから好調だったローレンスは、49秒380のトップタイムで計時予選1番手になりました。 

15分+1周の決勝レースでは、スタートに失敗したローレンスでしたが、1周目を6番手でクリア。4周目にはトップが視野に入る4番手までポジションをアップさせました。前を行くのはレースリーダーのネイト・スラッシャー(ヤマハ)、マックス・アンスティ(Fire Power Honda)、マイケル・モシマン(ガスガス)。8周目にはモシマンが脱落し、11周目にはアンスティを抜いてローレンスが2番手まで浮上。終盤に差しかかってもペースが衰えないローレンスは、6秒前を走っていたスラッシャーを最終ラップで追い詰めました。いったんはオーバーテイキングに成功しながらも、再びスラッシャーに先行を許しましたが、最終コーナーで逆転してローレンスが優勝。3位にはアンスティが入賞し、前戦に続くポディウム登壇を果たしました。ローレンスのポイントリードは、この2連勝によって広がりましたが、ランク2位にアンスティが控えています。

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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
私のレースはどんどんよくなっているように感じるし、今夜の決勝でのライディングはこれまでの中でもベストでした。クーパー・ウェブと私は、毎ラップどちらが速いか争うように行ったり来たりという状態でしたが、お互いに周遅れを処理するのに手間取ったようです。シリーズポイント的には少し差を詰めましたが、いくつかミスがあったので修正しなければなりません。全体的に楽しんでいるし、今のポジションに満足しています。この先の展開が楽しみです

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
控えめに言ったとしても、今日はおもしろい日でした。予選は順位がベストではなかったので、ナイトプログラムの始まりのヒートレースから出遅れてしまいました。決勝ではゲートピックが悪かった割にはまずまずのスタートが切れたのですが、そこからは行く手を阻まれた感じです。同じスピードの集団に入ってしまったので、もっと早めに前に出ておかないといけません。マシンも自分自身もいいポジションにいるので、来週またトライしてみます

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
スタートはあまりうまく決まらなかったけれど、決勝では『ゾーン』に入ったみたいで、雨が降っていることさえ気付かないほど集中していました。どうやってトップグループの中を這い上がってきたのか、本当に覚えていません。あまり考えていなかったのでしょう。最後をどうやって締めくくったか、この勝ち方は最高でしたね。勝った後にあれほど有頂天になったことはありません。この勝利は特別なもので、今いるポジションに興奮しています

Chance Hymas
Chance Hymas 832
Team Honda HRC
今日はよりよい日になりました。昼間の予選ではポジションが向上し、ヒートレースでは2位に入れたのがよかった。ところが決勝ではスタートに失敗し、苦戦を強いられました。リザルトはまたしても8位でしたが、少し経験を増やして持ち帰ることができます。1週休みをはさんだ後、アーリントンのトリプルクラウンでは思いきりやるつもりです


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 52
2 Max Anstie 63 Fire Power Honda Honda 44
3 Haiden Deegan 238 Monster Energy Yamaha Star Racing Honda 38
4 Jeremy Martin 6 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha 36
5 Tom Vialle 128 Red Bull KTM Factory Racing KTM 33
6 Michael Mosiman 31 Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing GasGas 33
8 Chance Hymas 832 Team Honda HRC Honda 30
10 Jace Owen 62 Phoenix Racing Honda Honda 23
12 Coty Schock 285 Phoenix Racing Honda Honda 23
14 Henry Miller 66 Ti-Lube, Storm Lake Honda, Innovation Concrete Inc, Rangeline Honda 19
16 Cullin Park 67 Phoenix Racing Honda Honda 14
17 Caden Braswell 243 Phoenix Racing Honda Honda 11
19 Luke Neese 125 Red Research Group, Honda of Lynchburg Honda 10
21 Jeremy Hand 91 Valley Ford Truck, Dean Hushon Insulation, Wiseco, SKDA, 6D Honda 5
22 Michael Hicks 460 TDMX Graphics Honda 5
25 A J Catanzaro 330 The Moto Academy, Honda Honda 1

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