450SX Main Event
AMA SX 2023
Round 5

セクストンが2位入賞を果たしランキング単独2位へ

us NRG Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第5戦が、ヒューストンで開催されました。冬から春にかけて行われるスーパークロスの会場は、シーズン前半は比較的温暖な気候に恵まれた都市か、寒冷地であればインドア競技場に限られています。ヒューストンのNRGスタジアムは、開閉式ルーフを備えたフットボール用施設で、老朽化したアストロドームに替わって、2003年からスーパークロスが開催されてきました。

セクストンが2位入賞を果たしランキング単独2位へ

前戦アナハイム2での優勝によりポイントリーダーを急追し、4点差まで接近したチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、モチベーションを一段と上げて今大会に臨みました。プラクティスから積極的なライディングを見せたセクストンは、計時予選で50秒320を記録してポールポジションを獲得。2位に1秒以上の差をつけて圧倒しました。予選ヒートレースでも独走でトップチェッカーを受け、好調ぶりをアピールしていました。

20分+1周の決勝レース、セクストンはタイトな1コーナーを7番手でクリアしました。1周目の競り合いで前に進んだセクストンは、イーライ・トマック(ヤマハ)、アーロン・プレシンガー(KTM)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)に次ぐ4番手まで浮上。ところが3周目に転倒したライダーが意識を失っていたため、赤旗が振られてレースが中断されました。レースは12分後に、斜め一列に並ぶスタッガードスタートによって再開。セクストンはプレシンガーとアンダーソンを抜いて、7周目には2番手にポジションアップしました。レースの折り返し点を過ぎてからは、トマックを追い詰めてコンマ5秒差に迫ったセクストンでしたが、そこからはトマックのスパートに応戦できず、2位でチェッカーを受けました。コルト・ニコルズ(Team Honda HRC)は、レース前半にはトップ10圏内を走行していましたが、10周目のミスで後退し13位でフィニッシュしました。セクストンはポイントリーダーから7点差となりましたが、同点だったクーパー・ウェブ(KTM)を突き放し、単独2位にランクされています。

250SX ハンター・ローレンスがイースト開幕戦を制す

250SXクラスは今回からイーストシリーズが始まり、出場ライダーの顔ぶれが入れ替わります。Team Honda HRCからは、ハンター・ローレンス、チャンス・ハイマスが参戦。現在ウエスト首位のジェット・ローレンスと共に、東西シリーズ制覇を狙っています。

計時予選では、H.ローレンスが52秒519で4位、ハイマスが53秒621で8位でしたが、ファクトリー勢を尻目にトップに立ったのは、マックス・アンスティ(Fire Power Honda)でした。52秒128を記録したアンスティは、ヒートレースを2位で通過。ローレンスは別の組で1位、ハイマスは3位と順調な予選結果を残しました。

15分+1周で争われるメインレースは出走枠22台ですが、スターティングゲートには11台のCRF250Rが並びました。好スタートを切ったのはローレンスとハイマスでしたが、1周目にトム・ヴィアーレ(KTM)が先行。ローレンスはコースアウトしながらも事なきを得て、3周目にはハイマス、ヴィアーレをパスしてトップの座を取り戻しました。徐々にリードを広げるローレンスの後方では、ヴィアーレとアンスティが接近戦を展開。8周目にはオーバーテイクに成功したアンスティが、2番手に浮上しました。レース終盤になると、ローレンスのマージンは7秒以上に広がり独走優勝。アンスティが続いてチェッカーを受け、Honda1-2フィニッシュを決めました。

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Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
自分のライディングに関しては、一日中自信がありました。予選ではタイムアタックからヒートレースまで、マシンの感触は良好でした。ただメインレースでは、特にサンドセクションでイーライ(トマック)に差を付けられました。何ヶ所か彼が修正してきた部分があって、勝利を持って行かれたのです。我々の進化は止まらないし、どんどんよくなっていきます。去年と比べると、現在のポジションははるかにいいところにいると確信しています

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
全体的に振り返ってみて、今日は少しよかったと思います。決勝リザルトは悪くなったけれど、感触的には一日中よかったです。今夜のカギはライン取りでしたが、その点では全くダメでしたね。上位の集団に追い付いたのですが、サンドセクションで埋もれてしまったのです。起き上がったときにはずいぶん離されてしまいました。レースリザルトには少々ガッカリですが、自分のライディングとマシンはずっといいところに来ている感じがします。今回はポジティブな収穫がたくさんありました

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
タイムアタックはちょっと荒れていました。部分的にはいいタイムが出ていたのですが、1周でそれを全部つなげることができなかったのです。予選ヒートと決勝レースではスタートがうまく決まり、今のところ全項目をチェックして確認できたので満足しています。マシンには自信があるし、ここに到達するまでずいぶん頑張りました。この先のシーズンが楽しみでワクワクしています

Chance Hymas
Chance Hymas 832
Team Honda HRC
すごい経験をしました。スタートではハンターと1-2だったし、最初の4周は『これは行くしかない!』って感じでした。5~6周目あたりで息が切れてしまったのですが、レースの中ほどで巻き返してできるだけのことをやりました。タイムクオリファイで8位、決勝でも8位、予選ヒートは3位だったかな? もっと上位に入りたいけれど、これより悪かったかもしれないし、ひとまずこの結果を受け入れたいと思います


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 26
2 Max Anstie 63 Fire Power Honda Honda 23
3 Jordon Smith 58 Monster Energy Yamaha Star Racing Husqvarna 21
4 Haiden Deegan 238 Monster Energy Yamaha Star Racing Honda 19
5 Jeremy Martin 6 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha 18
6 Michael Mosiman 31 Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing GasGas 17
8 Chance Hymas 832 Team Honda HRC Honda 15
9 Cullin Park 67 Phoenix Racing Honda Honda 14
12 Coty Schock 285 Phoenix Racing Honda Honda 11
13 Henry Miller 66 Ti-Lube, Storm Lake Honda, Innovation Concrete Inc, Rangeline Honda 10
14 Jace Owen 62 Phoenix Racing Honda Honda 9
18 Jeremy Hand 91 Valley Ford Truck, Dean Hushon Insulation, Wiseco, SKDA, 6D Honda 5
19 Michael Hicks 460 TDMX Graphics Honda 4
20 Luke Neese 125 Red Research Group, Honda of Lynchburg Honda 3
22 A J Catanzaro 330 The Moto Academy, Honda Honda 1


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