450SX
AMA SX 2023
Round 3

セクストンが転倒後の追い上げでトップ5フィニッシュを果たす

us Snapdragon Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第3戦が、サンディエゴで開催されました。カリフォルニア州では記録的大雨によって、第2戦オークランドが延期となったばかり。サンディエゴでも降り続く雨で道路が冠水するなどの被害を受けましたが、今週末は好天に恵まれ格好のレース日和となりました。昨年まではダウンタウンにあるペトコ・パーク(野球場)が会場でしたが、今回はオープン間もないスナップドラゴンスタジアム(フットボール場)に移っての初開催です。

セクストンが転倒後の追い上げでトップ5フィニッシュを果たす

開幕戦において堅実な上位フィニッシュを果たしたTeam Honda HRCは、2週間ぶりの今大会でも計時予選から順調でした。チェイス・セクストンとコルト・ニコルズは、50秒台がひしめくタイムアタックで僅差の順位争いを展開。ところがナイトプログラムが始まると、セクストンが不運の連鎖に襲われてしまいます。予選ヒートのオープニングラップで転倒した際に、フューエルタンクを破損してリタイアしたセクストンは、ラストチャンス経由で決勝に進出しました。

20分+1周の決勝レースでは、ニコルズが開幕から2戦連続のホールショットを取りました。ところが激しい先陣争いでポジションを落とし、セカンドグループに吸収される展開に。一方のセクストンは5番手スタートでしたが、他車と接触して転倒を喫し、9番手からの追い上げを強いられました。不運なアクシデント続きのセクストンでしたが、再スタート後はレースリーダーに肩を並べる49秒台のラップタイムを刻みながら猛追。終盤はポディウム登壇を争い、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ケン・ロクスン(スズキ)と三つ巴のバトルを繰り広げましたが、セクストンはわずかに及ばず5位でフィニッシュしました。ニコルズはフィジカル的に万全でなかったこともあり、ペースが上がらず12位でチェッカーを受けました。

250SX ジェット・ローレンスが今シーズン2勝目を挙げる

250SXクラスでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が開幕戦の勢いをサンディエゴに持ち込み、スタートトゥフィニッシュで2連勝を果たしました。今大会からローレンスのCRF250Rには、ポイントリーダーの証しであるレッドナンバープレートが装着され、マシンに対する注目度がますます高まっています。

プラクティスから積極的な走りを見せたローレンスは、セクストン(450SX)の50秒108をしのぐタイム、50秒099を記録して計時予選トップに立ちました。ヒートレースでもスタートトゥフィニッシュを演じ、トップ通過を決めたローレンスは、決勝のゲートピック最高位を獲得しました。

15分+1周で争われるメインレースでは、ローレンスがホールショットを取り、早々と主導権を握りました。2番手争いはエンゾ・ロープス(ヤマハ)、キャメロン・マカドゥー(カワサキ)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)によって繰り広げられましたが、ローレンスは2秒前後のマージンを保ってレース前半を乗りきりました。2週間前の開幕戦よりもコースコンディションが良好だったこともあり、ローレンスの走りには本来の積極性が復活。レースの折り返し点を過ぎてからは、自己ベストラップを更新するペースアップにより、4秒前後のリードで独走態勢となりました。19周でチェッカーが振られた決勝レース、先頭でフィニッシュしたローレンスは、見事な開幕2連勝を飾りました。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
サンディエゴはかなり波乱に満ちていました。クオリファイでは2番手だったので順調でしたが、予選ヒートレースでの大きな転倒でリタイアしなければなりませんでした。ラストチャンスに出るのは初めてでしたが、無事に通過することができました。メインレースではうまく乗れていたのですが、他車との接触で倒され、10番手まで後退してしまったのです。5位まで追い上げましたが、全く冴えない夜でした。少なくともケガがなかったことは幸いなので、来週のアナハイム2には強気で臨みます

Colt Nichols
Colt Nichols 45
Team Honda HRC
控えめに言っても、今夜は難しいレースになりました。開幕戦に続いて、好スタートを決めることができました。ゲートからの飛び出しに優れているマシンは非常に信頼できるし、それはとても心強くて今大会の収穫の一つになるでしょう。その後はあまりポジティブなことがなかったけれど、ただ自分に激しさが足りなかったことは確かです。ひたすらコースを周回していただけで、レースをしていなかったようです。もう少しスマートになって、時間をかけてものにするだけです。今は次のアナハイムに集中して、思いきり戦うつもりです

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
開幕戦アナハイムと比べると、今回のコースははるかに読みやすい状況でした。前戦は用心するあまり、トレールライディングみたいだったけれど、今週は本来のレーシングスピードに戻ることができて楽しかったです。自分にとって一番大切なことは、毎戦ポディウムに立って願わくば勝つことです。クレバーに走って、レースごとに乗りきるだけです


250SX Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 52
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 46
3 Cameron Mcadoo 48 Monster Energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 42
4 Enzo Lopes 56 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha Yamaha 36
5 Mitchell Oldenburg 49 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 35
6 Stilez Robertson 40 Monster Energy Yamaha Star Racing Yamaha 31
15 Anthony Rodriguez 111 Smartop MotoConcepts Racing Honda Honda 17
19 Maxwell Sanford 162 Concrete Plants Inc Honda 7
22 Wilson TODD 102 Firepower Honda Honda 6


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