450SX Main Event 3
AMA SX 2022
Round 13

450SX 今シーズン最後のトリプルクラウンでセクストンが総合2位(1-3-3)

us Dome at America’s Center

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第13戦が、セントルイスで開催されました。今大会では、グレンデール、アーリントンでも行われてきた、決勝3レース制「トリプルクラウン」が実施されました。会場のドーム・アット・アメリカズ・センターは、パドックとして用いられる屋内コンベンション施設に隣接しているので、短時間のインターバルで3レース×2クラスをこなすには最適のスタジアムと言えるでしょう。

450SX 今シーズン最後のトリプルクラウンでセクストンが総合2位(1-3-3)

ヒートレースを省略したトリプルクラウン形式では、計時予選結果がそのまま決勝レース1のゲートピック順として採用されます。チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、53秒247を記録して6番手。トップとの差はわずかコンマ2秒の接戦でした。

12分+1周の決勝レース1では、セクストンが鮮やかなホールショットを奪いました。後続はマービン・ムスキャン(KTM)、ビンス・フリージー(Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)。序盤から飛ばすセクストンは、2~3周でセーフティマージンを築きます。終始安定したライディングを続けたセクストンは、ムスキャンを4秒差で退けて、レース1のウイナーとなりました。

レース2では、スタート4番手だったセクストンが、フリージーをパスして3番手に浮上しました。セクストンの目の前には、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)。その先にはレースリーダーのムスキャンがいましたが、各々の間隔は1~2秒の間で推移しました。終盤になると徐々に離されたセクストンは、最終的に単独走行となり、3位でチェッカーを受けました。

レース3では、スタート12番手と出遅れたセクストンですが、1周目のコントロールラインを7番手でクリア。その後も次々とパッシングを敢行したセクストンは、5周目にはジャスティン・バーシア(ガスガス)とスチュワートを抜いて、3番手に到達しました。しかし後半に差しかかる頃にはトップ3が縦に広がり、イーライ・トーマック(ヤマハ)、ムスキャン、セクストンの順でチェッカー。この結果、セクストンはオーバーオール2位(1-3-3)となり、シリーズポイント23点を獲得しました。

250SX ローレンスが2位ポディウム(1-1-5)に登壇しポイントリードを維持

併催クラスの250SXではイーストシリーズが再開され、第6戦がトリプルクラウンとして行われました。ポイントリーダーのジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、計時予選53秒996で2番手となり、順当に決勝進出を果たしました。

10分+1周で競われる決勝レース1では、ミッチェル・オルデンバーグ(Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda)が、1周目2番手につけました。先頭のRJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)は、早々とマージンを広げたものの、7周目の転倒で3番手まで後退。ここでオールデンバーグがリーダーとなりましたが、8周目にはスタート8番手から追い上げてきたローレンスが前に。残り4周をハイペースで逃げきったローレンスがレース1を制し、オールデンバーグは3位でゴールしました。

レース2では、ハンプシャー、オールデンバーグ、ローレンスがトップ3を占める展開になりました。ところが、2周目にクラッシュが発生したため赤旗中断。再スタート後のオーダーは、ハンプシャー、オールデンバーグまでは同様でしたが、ローレンスは1周目5番手から3周目に3番手まで浮上しました。先行する2台を立て続けに抜いたローレンスは、6周目以降レースリーダーを務め、トップチェッカーを受けました。

レース3では、スタート12番手と出遅れたローレンスが他車と絡んで転倒。1周目20番手からのキャッチアップを強いられました。ローレンスは5番手まで追い上げましたが、4番手のオールデンバーグは攻略できずにフィニッシュ。この結果オーバーオールでは、ハンプシャー(2-2-1)に敗れ、2位ローレンス(1-1-5)、3位オールデンバーグ(3-3-4)が表彰台に登壇しました。ランキング2位のキャメロン・マカドゥー(カワサキ)が出走できなかったこともあり、ローレンスのポイントリードは34点となっています。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
レース1で勝てたのでよかったです。終日マシンの感触は良好でした。レースがなかった先週はアウトドア用の練習をしたり、今週は少しスーパークロス用のテストなどに取り組みました。いくつか新しいセッティングを見つけたので、すごく快適になりました。レース2とレース3ではスタートが不調で、しかもみんなが乗れていたので、レース3ではちょっとした追い上げを強いられました。全体的に今大会はいいステップになりましたし、このところ転倒が続いていたことを思うと、無事に終われたことがうれしいです。アトランタ・モータースピードウェイでも、好成績を積み重ねられることを楽しみにしています

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
RJ・ハンプシャーが手強い相手になることは分かっていたのですが、全勝できたらいいなと思っていました。木曜にはスタート練習を全然しなかったけれど、それでも大丈夫だと思っていました。でも違いましたね。レース3でクラッシュしたときは、十分な車間距離を取ったつもりだったけれど、もう少し慎重になるべきでした。自分を責めるしかありません。今夜はRJが勝者に値します。彼は毎レースいいポジションにいました。本当は連勝を続けたかったのですが、この通りの結果でした。それでも総合2位でしたし、これからも攻め続けるつもりです。できれば遅かれ早かれ目標を達成できるでしょう


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 148
2 Cameron McAdoo 48 Monster energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 114
3 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 107
4 Jordon Smith 90 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 95
5 Pierce Brown 44 Troy Lee Designs/Red Bull/GASGAS Factory Racing GASGAS 94
6 Enzo Lopes 80 Muc-Off FXR ClubMX, IAMACOMEBACK, Yamaha Yamaha 92
7 Mitchell Oldenburg 54 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 89
14 John Short 72 Volkswagen of Waco, Jones Powersports Honda 44
19 Kyle Peters 52 Phoenix Racing Honda Honda 25
21 Jarrett Frye 39 Fire Power Honda Honda 23
25 Jeremy Hand 63 SGB Unlimited Honda Honda 16
27 Lance Kobusch 194 STR, 100%, Dunlop, Canvas Honda 15
40 Aj Catanzaro 330 Moto Academy Honda 1


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