450SX Main Event
AMA SX 2022
Round 11

450SX セクストンが4位入賞を果たす

us Lucas Oil Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第11戦が、インディアナポリスで開催されました。モータースポーツの聖地ともいわれるここインディアナポリスでは、スーパークロスが過去に31回(1992年~RCAドーム、2009年~ルーカスオイル・スタジアム)行われてきましたが、Hondaによる11勝はメーカー別勝利数記録の首位に立っています。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当地でトリプルヘッダー(土曜/火曜/土曜)が実施されましたが、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が3連勝を飾り、Hondaファンの期待に応えました。

450SX セクストンが4位入賞を果たす

前戦デトロイトではクラッシュが多発しましたが、当事者のひとりであるチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、ダメージが最小限の打撲にとどまったため今大会に出場を果たしました。イリノイ州ラモイル出身のセクストンは、隣接州におけるセントルイスとインディアナポリスをホームラウンドとしており、ここはどうしても外せない大会でした。

計時予選4番手、ヒートレース2位を経て決勝に臨んだセクストンは、1周目を6番手でクリアしました。序盤は前を行くマービン・ムスキャン(KTM)をマークし、コンマ5~6秒差で追走する展開。11周目にはトップ争いをしていたジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が転倒したこともあり、セクストンは5番手に浮上しました。レース中盤、セクストンのターゲットはマルコム・スチュワート(ハスクバーナ)に替わりましたが、ここでも僅差の追撃を続けました。終盤23周目にスチュワートが転倒し、4番手にポジションアップしたセクストンでしたが、ムスキャンには届かないままポディウムを逃し、4位でフィニッシュしました。

250SX ローレンスが3連勝を遂げランキング首位を固める

併催される250SXイーストシリーズでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が3連勝を果たし、今シーズンの4勝目をリザルトに刻みました。

ローレンスは計時予選で最速の43秒826を記録して、1番目のゲートピックを獲得しました。ヒートレースでは好スタートを切ったものの、1コーナーで転倒を喫してしまいました。ほぼ最後尾から再スタートしたローレンスは、他車をしのぐハイペースで猛烈に追い上げ、最終的にはトップフィニッシュという離れ技を披露。ルーカスオイル・スタジアムを埋め尽くした大観衆が総立ちの事態となりました。

15分+1周で競われる決勝レースでは、ローレンスがホールショットを奪いました。背後に控えるキャメロン・マカドゥー(カワサキ)は、シリーズランキング2位につけるライバル。早々と始まったチャンピオン争いは、5周目からマカドゥーが先行する形になりましたが、11周目にはトップの座を奪回しました。レース後半はローレンスが主導権を握り、6位までを周回遅れにする独走のうちにチェッカー。今シーズン4度目となる優勝を3連勝で掌中に収めたローレンスは、マカドゥーに対するリードを11ポイントに広げました。

次戦はシアトルで開催されるため、250SXはイーストに替わってウエスト第7戦が行われます。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
インディアナポリスを全体的に振り返ると、特に終日スピードがあったし、あのデトロイトの後だけに自分を再構築できた好レースでした。出身地に近い会場なので、親戚や友人に会えたことも楽しかったです。ラップタイムが非常に短かったので、コースは昼間から夜までかなりトリッキーな状態でした。それでも何とか処理して転倒しないように走りました。ポディウムに立てたら最高だったのですが、それほど離されてはいなかったので悪くはありません。今回学んだことを噛みしめ、来週はマシンテストをしてからシアトルに向かいます

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
スタート直後のキャメロン・マカドゥーは、ものすごいペースだったので、どこのコーナーでもすぐ後ろにつけられていると感じていました。『オーケー、やる気だな』彼がフープスでスキミング(山の頂点をかすめて通過する)勝負に出てくることは明らかでした。私は荒れたフープスが怖かったので、最初はジャンピング(谷間を利用して山を飛び越す)に徹していたのですが、キャメロンに抜かれてから少し逃げられたのが嫌だったので、フープスで彼のラインを学習しながらスキミングを始めたのです。とてもいいバトルができて楽しかったです。なぜなら私たちは、お互いにクリーンなレースを心がけていたからです。今夜も周回遅れのライダーが多くてたいへんでした。その点に関しては、私もキャメロンも幸運と不運が同じように訪れました。コースはわだちだらけで、何ヶ所かのコーナーではお互いをフォローしていました。ヒートレースでスタート直後に転倒し、そこから追い上げたことが役に立ったと思います。おかげで違うライン取りを見つけたり、コースを学ぶことができたようです。変化に富むコースコンディションは、考えさせられるので好きです。キャメロンはすごく乗れていましたね。もし自分が2位だったとしても、楽しめたレースだったと思います


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 125
2 Cameron Mcadoo 48 Monster energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 114
3 Pierce Brown 44 Troy Lee Designs/Red Bull/GASGAS Factory Racing GasGas 87
4 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 81
5 Enzo Lopes 80 Troy Lee Designs/Red Bull/GASGAS Factory Racing Yamaha 81
6 Jordon Smith 90 Fire Power Honda Honda 78
7 Mitchell Oldenburg 54 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 68
16 Cullin Park 140 Phoenix Racing Honda Honda 30
17 John Short 72 Volkswagen of Waco, Jones Powersports Honda 30
21 Kyle Peters 52 Phoenix Racing Honda Honda 20
23 Jarrett Frye 39 Fire Power Honda Honda 15
24 Jeremy Hand 63 SGB Unlimited Honda Honda 14
25 Lance Kobusch 194 STR, 100%, Dunlop, Canvas Honda 12
27 Grant Harlan 65 Tilube Storm Lake Honda Honda 8
29 Coty Schock 37 Phoenix Honda Racing Honda 8
31 Hunter Yoder 508 TiLUBE Honda Honda 4
32 Luke Neese 75 SGB Unlimited Honda Honda 3


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