450SX ベストクオリファイヤーのセクストンが4位フィニッシュ
MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第16戦がデンバーで行われました。エンパワー・フィールド・アット・マイル・ハイにおける開催は、2019年以来3年ぶり。当初は2020年のレースカレンダーでも予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止された経緯があります。
今大会は前戦フォックスボロよりも2時間ほど早まり、午後12時半にオープニングセレモニー開始、午後4時にメインレース終了というデイタイムスケジュールが組まれていました。フリープラクティスは金曜の午後に予定されていたのですが、強風のためキャンセルされました。計時予選は土曜の午前7時半開始という異例の早さでしたが、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、44秒624を記録してポールポジションをゲット。さらに予選ヒート2でも1位通過を果たし、ベストクオリファイヤーとなりました。
午後3時半に始まった決勝レースでは、見事なスタートダッシュを決めたセクストンが、ホールショットを取りました。イーライ・トーマック(ヤマハ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)を挟み、4番手にはジャスティン・ブレイトン(Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda)も控えていました。スタートトゥフィニッシュへの期待が高まるセクストンでしたが、3周目に転倒を喫して9番手までポジションダウン。ここでトップに立ったトーマックは、6周目にはアンダーソンに抜かれました。失地回復を目指すセクストンは、9周目にブレイトンをパスして7番手。13周目には6番手まで浮上しました。その後も好ペースで追撃を続けたセクストンは、このレースでチャンピオンとなるトーマックをラスト4周で攻略し、4位でチェッカーを受けました。
250SX ハンター・ローレンスがスタートトゥフィニッシュで3連勝を飾る
併催クラスの250SXでは、前戦でジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がイーストチャンピオンの座を射止めたばかりですが、今大会はウエスト第9戦ということで、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)の出番となりました。H.ローレンスはこのところ、シアトル、アトランタと連勝中でしたが、今大会でもスタートトゥフィニッシュを飾り、ウィニングストリークをさらに伸ばしました。
ローレンスは、早朝に行われた計時予選で45秒252をマークして1位通過。ヒートレースでも2組目でトップフィニッシュを果たし、450SXのセクストン同様のベストクオリファイヤーとなりました。
15分+1周で争われる決勝レースでは、ローレンスがホールショットを奪いました。背後にはクリスチャン・クレイグ(ヤマハ)、ジャレック・スウォル(ハスクバーナ)、マイケル・モジマン(ガスガス)がつけていました。トップ争いはし烈を極めましたが、6周目にクレイグが転倒で後退すると、ローレンスの独走状態となりました。レース中盤3番手には下田丈(カワサキ)が浮上しましたが、ラスト4周でクレイグが3番手に。最後までトップの座を譲らなかったローレンスは、3連勝によりクレイグのタイトル決定を阻止しました。今大会に23点ビハインドで臨んでいたローレンスですが、ポイントリーダーのクレイグを18点差まで追い詰めています。
250SX West Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Christian Craig | 28 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 215 |
2 | Hunter Lawrence | 96 | Team Honda HRC | Honda | 197 |
3 | Michael Mosiman | 29 | Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing | GasGas | 181 |
4 | Vince Friese | 62 | Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda | Honda | 144 |
5 | Jo Shimoda | 30 | Monster Energy ProCircuit Kawasaki | Kawasaki | 144 |
6 | Nate Thrasher | 49 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 126 |