450SX
AMA SX 2022
Round 15

450SX 連続ポディウムのセクストンが2位入賞

us Gillette Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第15戦が、ボストン郊外のフォックスボロで行われました。NFLニューイングランド・ペイトリオッツの本拠地、ジレット・スタジアムでのスーパークロス開催は、2018年以来4年ぶり。Hondaはこのラウンドにおける最多勝メーカーで、デビッド・ベイリーが2勝(1983年・1984年/サリバン・スタジアム)、ジャン・ミシェル・バイルが1勝(1990年/フォックスボロ・スタジアム)を記録しています。

450SX 連続ポディウムのセクストンが2位入賞

今大会は午後2時半から開会式が始まり、日没前にメインレースが終了するデイタイムスケジュールを採用していました。午前中に実施された計時予選では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が49秒956でポールポジションを獲得。予選ヒートレースでは2組目に出走し、トップフィニッシュを決めるなど、セクストンの好調ぶりが際立っていました。

20分+1周で競われる決勝レースでは、セクストンが1コーナーを4番手でクリアしました。先行するクーパー・ウェブ(KTM)、イーライ・トーマック(ヤマハ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)の競り合いからは、トーマックがエンジンをストールさせて脱落。5周目にはアンダーソンがトップに、6周目にはセクストンが2番手に浮上しました。ここから残り15分間、2台の接戦が延々と続きます。アンダーソンとセクストンの差は、1.2~1.6秒の間で変動し、コンマ5秒差まで迫ったこともありました。しかし終盤になると間隔が広がり、セクストンは2位でフィニッシュ。3戦連続でポディウム登壇を果たしたセクストンは、現在ランキング6位につけています。

250SX ジェット・ローレンスがイーストチャンピオンに輝く

併催される250SXイーストでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が2位に入賞し、最終戦を待たずにシリーズタイトルを獲得しました。

ポイントリーダーのローレンスは、今大会に47点のアドバンテージを持ち込みました。計時予選では2回目のセッションで転倒を喫したこともありましたが、50秒947を記録して2位に入りました。予選ヒート1に出走したローレンスは、スタート9番手と出遅れましたが、2位まで追い上げて決勝に駒を進めました。

決勝レースでは、カレン・パーク(Phoenix Racing Honda)がホールショットを取りました。ローレンスはスタートで出遅れ、1周目8番手。ヒート1に酷似した展開になりました。2周目にはピアース・ブラウン(ガスガス)がリーダーとなり、その後にはパークと入れ替わるように、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、オースティン・フォークナー(カワサキ)、そしてローレンスが4番手まで浮上しました。

10周目にベストラップ51秒287を刻んだローレンスは、12周目にフォークナーを捉えて前に出ましたが、直後に抜き返されて元のポジションに。13周目にはハンプシャーの転倒により、ブラウン、フォークナー、ローレンスがトップ3となりました。過熱したフォークナーとローレンスのバトルは、ブラウンをパスしてトップ争いへと進展しましたが、最終的にローレンスはコンマ5秒差の2位でチェッカー。この結果、ローレンスが初の250SXタイトルを掌中に収めました。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
初めのうちは少し遅かったのですが、イーライ・トーマックがストールした後に少しペースアップしました。ジェイソン・アンダーソンを終日観察したところ、調子がよさそうに見えたので、優勝するには彼に付いて行く必要があると思っていました。レース中盤に自分がすごく乗れていると感じた時間帯がありましたが、確かに周遅れのライダーが原因で、タイム差は行ったり来たりの繰り返しでした。追い詰めたと思ったら、離されてしまいました。何度も転倒した週末があり、特にシアトルの後に立てた目標は、表彰台の上にカムバックすることでした。それが達成できた今は、ポディウム登壇を続けることも当然ですが、今度は優勝することを目指しています。かなり近づけたものの、ジェイソンもイーライも非常に乗れていたので、簡単ではありませんが、できる限りベストを尽くしています。毎週末、ライディングが好調になり自信もついてきたような気がします。それは間違いなくこの後に続くAMAプロモトクロスへの足がかりになるはずです。AMAスーパークロスの残り2戦で優勝し、このシリーズを楽しくいい形で締め括りたいと思います。楽しむことができれば、速く快適に走るのは簡単です。全体としては、今の自分のライディングに満足しています

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
正直なところ、今日は先週末よりも落ち着いて、イースト・ウエスト・ショーダウンに臨みました。このレースを楽しんでいたので、コース攻略にも役立ちました。メインレースのゲートからの飛び出しはまあまあだったと思いますが、少しバランスを崩してしまいました。そこでトラクションを完全に失ったのですが、なんとか1コーナーを抜けることができてよかったです。オースティン・フォークナー相手のバトルが好きで、彼とのレースに熱中していたのでチャンピオンシップのことは気になりませんでした。違うラインをいくつか試したり、何度かミスもしましたが、このコースではとにかく着実で安定した走りが要求されました。小さな子供の頃からこのタイトルを夢見ていました。家族とチームの全員が注ぎ込んできた努力、自分の経験してきた苦労などいろいろありましたが、大変だったことは今日すべてが吹き飛びました。チームスタッフ全員に心から感謝の意を表したいと思います。それから兄がいなければ、今日の自分はあり得ませんでした。ほとんど兄のおかげなので、彼も絶対にこのナンバーワンプレートを獲って欲しいと思います。AMAスーパークロスのタイトルは、AMAプロモトクロス(2021年250チャンピオン)とは全くの別物です。スーパークロスでは転倒などがずいぶんあったので、チャンピオンになれたことが信じられません


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 192
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 139
3 Pierce Brown 44 Troy Lee Designs/Red Bull/GASGAS Factory Racing GASGAS 128
4 Mitchell Oldenburg 54 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 122
5 Enzo Lopes 80 Muc-Off FXR ClubMX, IAMACOMEBACK, Yamaha Yamaha 116
6 Cameron McAdoo 48 Monster energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 114
7 Jordon Smith 90 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 104
15 John Short 72 Volkswagen of Waco, Jones Powersports Honda 54
20 Jarrett Frye 39 Fire Power Honda Honda 32
21 Kyle Peters 52 Phoenix Racing Honda Honda 25
26 Jeremy Hand 63 SGB Unlimited Honda Honda 16
29 Lance Kobusch 194 STR, 100%, Dunlop, Canvas Honda 15
41 Aj Catanzaro 330 Moto Academy Honda 1


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