450SX
AMA SX 2022
Round 14

450SX セクストンが3位ポディウムをゲット

us Atlanta Motor Speedway

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第14戦が、アトランタ・モータースピードウェイで開催されました。ホームストレッチ脇のグリーンに作られたコースで行うレースは、伝統のデイトナSXに似ています。こちらでは午前7時からプラクティス、午後2時半にオープニングセレモニー、午後6時にメインレース終了という日中スケジュールが予定されていました。

450SX セクストンが3位ポディウムをゲット

レース当日は早朝から豪雨との天気予報でしたが、コース全体がビニールシートで覆われたため、部分的にウエットスポットができたもののマディコンディションは回避されました。通常であれば、フリープラクティス8分×1、タイムドプラクティス10分×2、合計3回のセッションが予定されていたのですが、改定されたタイムスケジュールではタイムドプラクティス10分×1回のみとなりました。

少ない走行機会でしたが、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は1分25秒181を記録し、ポールポジションを獲得しました。その後セクストンは、予選ヒートレースでも9秒以上の独走でトップチェッカーを受け、好調ぶりをアピールしていました。

20分+1周で争われる決勝レースでは、ホールショットラインを2番手でクリアしたセクストンが2周目にトップに躍り出ます。ところがその次周にコーナーで転倒を喫し、セクストンは6番手まで後退しました。レース中盤には、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、クーパー・ウェブ(KTM)、イーライ・トーマック(ヤマハ)によるトップ3の背後まで接近。終盤には後退してきたウェブをパスし、トーマックにも照準を定めたセクストンでしたが、攻略には至らず3位でフィニッシュしました。2戦連続でポディウムに登壇したセクストンは、絶好調時のリズムを取り戻しています。

250SX ハンター・ローレンスが東西交流戦で優勝! ジェット・ローレンスは3位表彰台に登壇

併催クラスの250SXでは、東西交流戦「ショーダウン」が実施されました。計時予選~ヒートレース~ラストチャンスまではイーストとウエストが別々に進行し、メインレースで両地区が混走となるフォーマットです。東西に分かれて参戦しているジェット・ローレンス(Team Honda HRC)とハンター・ローレンス(Team Honda HRC)にとっては、兄弟が今シーズン初めて相まみえるラウンドとなります。

雨の影響で10分×1回に限定された計時予選では、J.ローレンスが1分27秒662でイースト1位。H.ローレンスは1分29秒172を記録して、ウエスト3位のゲートピックを獲得しました。イーストヒートでは、J.ローレンスが1コーナーの転倒から追い上げて5位。ウエストヒートでは、H.ローレンスが2位通過を果たしました。

15分+1周での決勝レースでは、下田丈(カワサキ)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)に続き、H.ローレンスとJ.ローレンスが3~4番手で1コーナーをクリアしました。1周目にはH.ローレンスが2番手に浮上する一方、J.ローレンスが転倒で15番手まで後退する事態になりました。H.ローレンスは4周目に下田を抜き、以後レースリーダーとして快走を続けます。追っ手は途中からクリスチャン・クレイグ(ヤマハ)に替わりましたが、H.ローレンスが逃げきり優勝。今季3勝目のポイント加算により、H.ローレンスはウエスト首位のクレイグを23点差まで追い詰めています。イースト首位のJ.ローレンスは、後方からポジションをばん回して3位に入賞。兄弟揃ってのポディウム登壇が実現しました。イースト・ウエスト・ショーダウンは、最終戦ソルトレイクシティでも実施されます。


Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
ライディングに関して言えば、私にとって非常にいい日でした。昨年のアトランタではとてもフィーリングがよかったし、またここでレースできるので気持ちが盛り上がっていました。このコースが気に入ったし、たぶん今までこんなに楽しく走れたことがなかったほどでした。雨の影響でテクニカルな状況になり、まだ相当な速いペースだったとはいえ、少し遅くなったと思います。ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が来ることはわかっていましたが、イーライ・トーマック(ヤマハ)ももちろんそうでした。私はいいポジションに立ったのですが、あのコーナーに入ったときに滑りをこらえきれませんでした。あっという間でした。その後は落ち着いて考えをまとめながら、ひたすらがんばらなければなりませんでした。自分らしく走れば、たぶんポディウムには戻れるだろう。それが転倒後に考えた目標でした。3位でもありがたく思っていますが、本当はジェイソンのポジション(1位)に立ちたかったです。チームと一緒にここまで進歩できたことに満足しています。自分の思い通りにならないときでも、がんばり続けなくてはいけないものです。夜明けは近い、そんな手応えを実感しています

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
優勝はいつだって最高ですが、それがイースト・ウエスト・ショーダウンだったらなおさらです。誰もが東西交流戦の話題で持ちきりでしたね。勝つのは誰だとか、ああだこうだとか。でもアプローチを変える必要があるのは、何も新しいことではありません。ただレースをするだけです。クオリファイセッションではベストを尽くしましたが、大事なのは決勝レースです。私は好スタートを決めて、そこから勝利を収めました。ジェットもポディウムに立てたので、我々の家族としてもすごくうれしいことで、過去最高の成績でした(昨年最終戦イースト・ウエストでは、ジェット1位、ハンター3位)。我々の練習意欲は誰にも負けていないし、チームスタッフの一人ひとりが信じられないほど仕事をしています。最高です。楽しいです。このためにトレーニングをしてきたのです。今はやり遂げたことに興奮を抑えることができません

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
ご覧の通り予選ではマディだったし、今日の一番の課題はトラクションでした。いつどのように変化して、いつ食い付いたりグリップするようになるのかを見極めようとしていましたが、全然食い付かないスポットを見つけてしまったのです。それは仕方がないことだったけれど、あきらめるわけにはいかないし、マシンを起こして必死に追いかけるしかなったのです。今日みたいなレースでは自分のメンタルが試されていると感じました。これまでに積み重ねてきたレースで、自分がどれだけ成長したのか確かめているような。それはポディウムに値するものでした。ハンターがトップを走っていることがわかったとき、ヘルメットの中で声援を送りました、本当です。『ハンター、落ち着いてクレバーに走れば勝てるよ!』その結果、兄弟で1-3をゲットできて本当にうれしいです


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 168
2 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 122
3 Cameron McAdoo 48 Monster energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 114
4 Pierce Brown 44 Troy Lee Designs/Red Bull/GASGAS Factory Racing GASGAS 107
5 Mitchell Oldenburg 54 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 103
6 Enzo Lopes 80 Muc-Off FXR ClubMX, IAMACOMEBACK, Yamaha Yamaha 100
7 Jordon Smith 90 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 95
15 John Short 72 Volkswagen of Waco, Jones Powersports Honda 44
19 Jarrett Frye 39 Fire Power Honda Honda 26
20 Kyle Peters 52 Phoenix Racing Honda Honda 25
25 Jeremy Hand 63 SGB Unlimited Honda Honda 16
28 Lance Kobusch 194 STR, 100%, Dunlop, Canvas Honda 15
39 Aj Catanzaro 330 Moto Academy Honda 1

250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Christian Craig 28 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 194
2 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 171
3 Michael Mosiman 29 Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing GasGas 158
4 Vince Friese 62 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 127
5 Jo Shimoda 30 Monster Energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 125
6 Nate Thrasher 49 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 112
29 Mcclellan Hile 503 Team BWR, HD Supply, L-Tec, SSI Decals, Fly Racing Honda 9
31 Maxwell Sanford 162 Concrete Plants Inc Honda 7


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