450SX
AMA SX 2022
Round 7

450SX セクストンが勝利目前で痛恨のクラッシュ

us US Bank Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第7戦が、ミネアポリスで開催されました。当地ではこれまでに16回(HHHメトロドーム×13回、USバンク・スタジアム×3回)スーパークロスが行われてきましたが、6勝を挙げたHondaはメーカー別勝利数記録のトップに立っています。

450SX セクストンが勝利目前で痛恨のクラッシュ

ミネアポリス大会は、シリーズの中で西部から東部へ移るポイントとしてこの時期に開催されることが多く、氷点下の寒さに襲われることが常でしたが、パドックは今年もスタジアム内の廊下に設営されました。密閉式ドーム内には暖房が効いていましたが、チームスタッフはトランスポーターから離れた環境でレースに備えることになりました。

今回はナイターではなくデイレースとして実施されたので、7:00~トラックウォーク、8:30~プラクティス、15:30~オープニングセレモニー、17:54~メインレースというタイムスケジュールが採用されました。午前中から始まった計時予選では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が47秒754を記録して2番手、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)は48秒270で8番手。予選ヒート1に進んだHRC勢は、セクストンが1番手、ロクスンが4番手。そろって有利なゲートピックを得ました。

20分+1周の決勝レースでは、セクストンが2番手、ロクスンが5番手で1周目をクリアしました。先行するクーパー・ウェブ(KTM)を追いかけ、セクストンが早速アタックを開始。テールトゥノーズのトップ争いが、序盤のハイライトになりました。8周目にはセクストンがレースリーダーとなり、マージンを着実に広げます。レースが中盤に差しかかると、2番手にはジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が浮上しましたが、セクストンは3秒以上の貯金を蓄えながら優位に立っていました。

ところが、残り時間1分を切ったラスト2周という局面で、今シーズン2勝目を確信していたセクストンが単独クラッシュ。転倒の衝撃でしばらく立ち上がれなかったセクストンは、再スタートできないままレースを終えました。24周目までコントロールラインをトップで通過していたセクストンは16位。ロクスンはレース終盤まで6番手をキープしていましたが、20周目の転倒が響き8位でフィニッシュしました。セクストンに大きなケガはありませんでしたが、脳震とうからの回復時に義務付けられている段階的検査を受ける予定です。

250SX イースト開幕戦をジェット・ローレンスが制す

これまでカリフォルニアを中心に展開されてきたAMAスーパークロスですが、250SXクラスは今週末からイーストシリーズがスタートします。その開幕戦ミネアポリスでは、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がシーズン1勝目を挙げ、タイトル獲得に向け好発進に成功しました。

アナハイム直前の負傷により、ウエストからイーストにスイッチしたローレンスですが、計時予選では48秒778で4番手、ヒートレースでは2番手でチェッカーを受け、決勝に駒を進めました。

15分+1周で争われる決勝レースでは、ローレンスが2番手スタートを切りました。2周目にはオースティン・フォークナー(カワサキ)を抜いて、ローレンスがトップに浮上。以後は徐々にマージンを広げ、独走態勢に持ち込みました。イエローフラッグによる徐行を除き、終始ハイペースを維持したローレンスは、最終的に5秒以上の差をつけて優勝。幸先のいいキックオフウイナーとなりました。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
東部に移動して最初の大会は、とても厳しいものになりました。コースは本当に難しく、特にプラクティス中は土質に粘り気があり、すごく荒れてわだちだらけでした。マシンについては最高の感触だったとは言えませんが、セッティングを変えなかったのは今回が初めてで、とにかく自分が慣れるように試みたのです。フープスでは今までで最も乗れていたので、それが大きなプラスになりました。メインレースではまずまずのスタートが切れたのですが、早い時点でマービン・ムスキャン(KTM)に抜かれました。かなり長いこと彼の背後にいましたが、レースリーダーからはあまり離されず近い距離をキープしました。トリプルジャンプでパッシングを試みたまではよかったのですが、少し左寄りに飛びすぎた先に粒状の土が散らばっていて、着地した瞬間にフロントがウォッシュアウトして転倒しました。ハンドルバーが相当曲がってしまい、レースの残り時間も少なかったので、そこから先は大したことができませんでした。望んでいたようなリザルトではなかったかもしれないけれど、先週に比べてポジティブな収穫がいくつかあったので、それをベースとして積み上げていくつもりです。フロリダの家に戻って最初の週でしたが、ずっと楽しみにしていたのでうれしい。この環境が今後のレースに大きな助けとなってくれるでしょう

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
今日は素晴らしいレースができました。スタジアムに来て走ることがとても楽しくて、マシンも絶好調でコースも面白かった。プラクティスでは変なミスをしないように、じっくり時間をかけて走りました。ヒートレースのスタートは悪くなかったのですが、1コーナーで少し埋もれてしまったので、上手くパッシングを駆使した結果2位になれました。メインレースでは最初から勝てるポジションを取れたので、すべてが順調でした。振り返ってみるといい一日だったし、今はすごく興奮しています。今後のラウンドでも同じようなことができるといいなと思います


250SX East Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Jett Lawrence 18 Team Honda HRC Honda 26
2 Austin Forkner 33 Monster energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 23
3 Cameron Mcadoo 48 Monster energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 21
4 Jeremy Martin 6 Monster Energy/Star/Yamaha Racing Yamaha 19
5 Rj Hampshire 24 Rockstar Energy Husqvarna Factory Racing Husqvarna 18
6 Pierce Brown 44 Troy Lee Designs/Red Bull/GASGAS Factory Racing GasGas 17
13 Jordon Smith 90 Fire Power Honda Honda 10
15 Cullin Park 140 Phoenix Racing Honda Honda 8
16 Jeremy Hand 63 SGB Unlimited Honda Honda 7
17 Coty Schock 37 Phoenix Honda Racing Honda 6
19 Kyle Peters 52 Phoenix Racing Honda Honda 4
21 Jarrett Frye 39 Fire Power Honda Honda 2


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