450SX
AMA SX 2022
Round 6

出遅れが響きセクストン7位、ロクスン11位

us Angel Stadium

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第6戦が、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで行われました。この球場は1997年の改修時に観客席が減らされたため(収容約6万9千人→約4万5千人)、リニューアル後は2戦開催、2001年からは3戦がカレンダーに組み入れられるようになりました。それぞれアナハイム1、アナハイム2、アナハイム3という呼称が定着しましたが、その後は2戦のみのシーズンを経て、今年は7年ぶりにアナハイム3が復活しました。

出遅れが響きセクストン7位、ロクスン11位

同じスタジアムが舞台となる3ラウンドですが、コースレイアウトはその都度作り変えられています。ライダーはトラックウォーク(30分)、フリープラクティス(8分)という限られた機会でコースを学習し、計時予選(10分×2)を経てレースに臨みます。今大会の計時予選では、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が57秒213で3番手に入りましたが、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)はマシンセッティングを調整しながらの走行だったこともあり、59秒241で予選13番手にとどまりました。

20分+1周で競われる決勝レースでは、セクストンが中央からイン側寄りに5番目、ロクスンはアウト寄り5番目のゲートからスタートしました。1コーナーの進入ではトップと並んだロクスンでしたが、出口で他車に弾かれコースアウト。クラッシュパッドに突っ込んだロクスンは転倒こそ免れたものの、最後尾からの追い上げを強いられることになってしまいました。セクストンはスタートでやや出遅れ、1周目を8番手でクリアしました。

序盤は上位陣が接戦を繰り広げる中、レースの折り返し点に差しかかる頃には、セクストンが6番手、ロクスンが12番手まで浮上しました。しかし前方を行くターゲットは早々と縦に広がり、ポジションアップもままなりません。長くて深いフープスなど、難易度の高いセクション攻略に苦しみながら、最終的にセクストンは7位、ロクスンは11位でチェッカーを受けました。

250SX ローレンス転倒リタイア、フリージーが自己ベストとなる2位入賞

250SXウエストでチャンピオン争い中のハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、計時予選で58秒386を記録し、5番目のゲートピックを獲得しました。予選ヒートレースでは2組目に出走し、2位でフィニッシュ。順当に決勝進出を果たしました。

15分+1周の決勝レースでは、ビンス・フリージー(Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda)がホールショットを取り、ローレンスが2番手につけました。1周目のフープスでクリスチャン・クレイグ(ヤマハ)に先行されましたが、ローレンスとフリージーは2-3番手を守りながら走行を続けました。レースが中盤に差しかかっても、ローレンスはクレイグを1~2秒差で追走していました。ところが7周目のフープスで、リズムを崩したローレンスがクラッシュ。転倒の衝撃を受けたローレンスは、その場でリタイアとなってしまいました。後半はマイケル・モジマン(ガスガス)とフリージーが競り合いましたが、モジマンの転倒により再浮上したフリージーが、自己ベストリザルトの2位を獲得しました。

450SXのロクスンとセクストンはフルシーズン参戦しますが、250SXは今大会でウエストの日程がインターバルに入り、次週ミネアポリスからイーストシリーズが開幕。ハンター・ローレンスと入れ替わり、弟のジェット・ローレンス(Team Honda HRC)が出場します。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
今週末のアナハイム3は、正直なところちょっとした惨事でした。私は一日中乗れていませんでした。コースレイアウトはたぶん過去最高の難易度でしたが、今のところそれは何の助けにもならず、むしろ他のいろいろな物が台無しになっています。それでも毎週トレーニングを続けて、もっと上達できるように努力するつもりです。自分にとって最適のマシンセッティングを見つけなければなりません。現在上位にいるライダーたちと競り合うには、まだベストなセッティングではないからです。それは飲み込むには苦い薬ですが、我々はあきらめていません

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
アナハイム3は一日中チャレンジでした。フープスだけでなくコース全体の印象が悪く、自分にとっていい組み合わせではなかったのです。メインレースの半ば頃まではよかったのですが、その後ミスをして何度か冷静さを失い、後方に埋もれてしまいました。ポイントをずいぶん失ったし、腹立たしい夜になりました。これからイーストに向かうので、すべてをリセットして取り戻さなければなりません。来週はフロリダの家に帰るので、普段のスケジュールに戻せます。東部のレースでは何回か優勝したいと思います。今回のコースがどれだけ危なかったかということを思えば、ケガをせずにここを後にできてよかった。次戦ミネアポリスが楽しみです

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
かなり怖かったことは確かです。もっと悪かったかもしれないけれど、身体を診てもらったところ大丈夫でした。本当に優勝を目指していたので、あそこで頑張っていたのです。3位に対して大差をつけていたので、2位でもOKという安全策もあったでしょう。だけど今回はチャンピオンをかけたシリーズの中で、とても重要な意味を持つレースだと思ったので、どうしても勝ちたかったのです。フープスはとても難しくて、毎ラップ全開で攻める必要がありましたが、それがスーパークロスというものです。今夜は期待に応えられませんでしたが、チームのサポートに感謝しています


250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Christian Craig 28 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 148
2 Michael Mosiman 29 Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing GasGas 120
3 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 119
4 Vince Friese 62 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 99
5 Jo Shimoda 30 Monster Energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 87
6 Nate Thrasher 49 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 82


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