ハプニングの連鎖が響き、セクストン9位、ロクスン13位
MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第2戦が現地時間15日(土)、オークランドで行われました。リングセントラル・コロシアムは1966年のオープン以来長い歴史を刻んできた球場ですが、老朽化が目立ってきたため新しいボールパークの建設計画が持ち上がっています。数年後にはオークランドSXの趣が変わることになるかもしれません。
当地では何度かデイレースが試され、3時間ほど前に倒したタイムスケジュールが採用されてきましたが、今年は通常通りのナイター開催となりました。日中に行われる練習走行と計時予選は、アナハイムやサンディエゴなどのオープンエアスタジアムと同じように、カリフォルニアらしい陽光の下で実施されます。その計時予選の2本目では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)がクラッシュしたところに、直後にいたチェイス・セクストン(Team Honda HRC)が絡み、両者が転倒するアクシデントが発生しました。このため予選順位はセクストンが1分00秒102で8番手、ロクスンは1分00秒224で9番手。59秒台がひしめく上位グループからは、少々差を付けられたタイムとなりました。
カクテルライトの下で始まったヒート1ではセクストンが1番手、ヒート2ではロクスンが2番手でチェッカーを受け、20分+1周で競われる決勝に駒を進めました。メインレースのスタートでは、3番手で1コーナーをクリアしたロクスンですが、2コーナーで6番手に後退。その背後にはセクストンが控えていました。ロクスンは3周目にシェーン・マケラス(KTM)を抜いて5番手に浮上しましたが、その直後の転倒で上位争いから脱落。バンクの上にマシンが乗り上げてしまったため、再スタートに手間取り16番手までポジションを下げました。一方6番手から上位をうかがっていたセクストンは、9周目にマシンをストールさせてしまい後退。このミスでセクストンは9位、ロクスンは13位でレースを終えました。
開幕戦の勝利により、レッドプレートを装着して今大会に臨んだロクスンでしたが、次戦では通常のナンバープレートに戻し、首位奪回に挑みます。
250SX West ハンター・ローレンスが2位をゲット
開幕戦でポディウム登壇を果たし、250SXウエストのタイトル争いに名乗りを上げたハンター・ローレンス(Team Honda HRC)。初めて走るオークランドでまた1つポジションアップを遂げ、2位を獲得しました。
タイムアタックでは、学習モードに徹した1回目の走行で1分03秒066、2回目のセッションで1分00秒913を記録して5番手。予選ヒート2では2番手でチェッカーを受け、順当に決勝出場権をゲットしました。
15分+1周のメインレース、スタート直後の上位陣は、下田丈(カワサキ)、クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)、ビンス・フリージー(Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda)、セス・ハメイカー(カワサキ)、マイケル・モジマン(ガスガス)、そして6番手にローレンスがつけました。序盤のトップ争いから下田とモジマンが脱落し、5周目にはローレンスが3番手に浮上。1分00秒台のハイペースで、前を行く2台を猛追しました。終盤12周目にはハメイカーをパスしたローレンスですが、リーダーのクレイグは9秒ほど先行しておりポジションアップもここまで。ローレンスは2位でフィニッシュしました。
250SX West Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Christian Craig | 28 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 52 |
2 | Hunter Lawrence | 96 | Team Honda HRC | Honda | 44 |
3 | Seth Hammaker | 47 | Monster energy ProCircuit Kawasaki | Kawasaki | 44 |
4 | Michael Mosiman | 29 | Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing | GasGas | 36 |
5 | Vince Friese | 62 | Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda | Honda | 35 |
6 | Garrett Marchbanks | 35 | Muc-Off FXR ClubMX | Yamaha | 34 |