450SX
AMA SX 2022
Round 1

AMAスーパークロス開幕戦 ロクスンがスタート・トゥ・フィニッシュで勝利

us Angel Stadium

2022年のMONSTER ENERGY AMA SUPERCROSSが、エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで開幕しました。一昨年来、変則的なスケジュールや入場制限を強いられてきたシリーズですが、今季は第1戦からソールドアウト満席となり、ようやくコロナ禍以前の活気が復調。スタジアムの3階席まで埋め尽くした大観衆が見守る中、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)が圧勝しました。

AMAスーパークロス開幕戦 ロクスンがスタート・トゥ・フィニッシュで勝利

開幕戦アナハイムにおける通算記録を4勝と更新したロクスンですが、実は12月に体調を崩していたため序盤戦での活躍を危ぶむ向きもありました。練習不足のままニューシーズンに臨んだロクスンでしたが、むしろ開幕戦特有の緊張感にとらわれないリラックスした走りを披露したのです。

日中に行われた計時予選では、ロクスンが57秒701を刻んで7番手。僚友のチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、57秒561で4番手でした。ナイトプログラム開始早々の予選レースでは、セクストンがヒート1、ロクスンがヒート2を制し、Honda勢が幸先のよい出だしをアピール。この時点ではセクストンの方が好タイムを記録するなど、ロクスンよりも際立っていました。

20分+1周の決勝レースでは、ロクスンがホールショットを奪い、セクストンが2番手につけました。早々とHondaワン・ツー態勢が整いましたが、2台は3番手のアダム・シアンサルーロ(カワサキ)以下を引き離し、レース前半に5秒ほどのマージンを蓄えました。やがてセクストンはロクスンの背後から並びかけるようになりましたが、そんな矢先の9周目にコーナーでクラッシュ。その後もフープスで転倒したセクストンは、9番手まで後退してしまいます。レース後半になると、追っ手はジャスティン・バーシア(ガスガス)、クーパー・ウェブ(KTM)と入れ替わりましたが、ロクスンは10秒以上の大差を活用して逃げ切り、見事にキックオフウイン。セクストンは5位までポジションを上げてフィニッシュしました。

250SX ハンター・ローレンスがポディウム登壇を果たす

Team Honda HRCの250SXクラスは、今季もハンター・ローレンスとジェット・ローレンスが担います。当初の計画ではJ.ローレンスがウエスト、H.ローレンスがイーストに参戦することになっていましたが、J.ローレンスは12月27日、練習中のクラッシュで肋骨にヒビを入れてしまい、H.ローレンスが代わってウエストに出場します。J.ローレンスの復帰予定は、2月19日のイースト第1戦ミネアポリスです。

開幕直前で地区を変更したH.ローレンスですが、コンディションはいつ本番を迎えてもいいほどに仕上がっており、ポジティブな姿勢でアナハイムのプラクティスに臨みました。モデルチェンジしたCRF250Rを駆り、計時予選では57秒947をマークして3位。予選ヒート2では、レッドフラッグ後の再スタートでローレンスがホールショットを取りましたが、トップ走行中にアタックを受けて転倒し、4位でフィニッシュしました。

15分+1周で競われる決勝レースでは、ビンス・フリージー(Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda)が好スタートを決め、1周目からレースリーダーとなりました。4周目にはクリスチャン・クレイグ(ヤマハ)に先行を許し、フリージーはトップ争いから脱落。一方、ローレンスはスタートに失敗し、1周目10番手からポジションアップを続けました。ローレンスの猛追は、終盤になってセカンドグループを射程にとらえ、ファイナルラップでギャレット・マーチバンクス(ヤマハ)を攻略。フィニッシュで並んだセス・ハメイカー(カワサキ)にはわずかに及びませんでしたが、ローレンスは3位でチェッカーを受けました。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
アナハイム1における我々の週末は、とても素晴らしかった。12月は調子が悪くて、どっちに転ぶかわからないほどだったのですが、これ以上は望めない結果になりました。プラクティスはまずまずで、特に大喜びするようなものではありませんでしたが、今夜はスタートを全部モノにしました。ヒートレースでもメインレースでもホールショットを取りましたが、もちろん長い闘いになることは知っていました。今夜のコースはとても荒れていて、それがとんでもないレースになった一因です。後方では転倒などいろいろなハプニングがあったようですが、好スタートを決めたことで、そういうトラブルに巻き込まれずに済んだので、あとは自分自身の走りに集中できて本当によかったと思います。チームメイトのチェイスが相当プッシュしてきたので、レース前半は本当にいいバトルができました。幸い勝てましたが、それ以上は何も求めません。今夜はチームと私が他者よりもどれほど優れていたか実感し、とても満足しています

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
今日はプラクティスもヒートレースも調子よかったのですが、メインレースでは高くつくミスをやらかしてしまいました。それが残念でなりません。シーズンオフにはたっぷりと準備ができたし、今日は非常に乗れていてスピードもありました。2度も転倒しながら5位までキャッチアップできたのはいいことですが、どうやったら凡ミスを減らして成績を上げられるか、もう少し考えなければいけません。コースはとてもよかったし、実際のところプラクティスから決勝まで楽しめました。ミスを犯したのは自分自身のせいです。マシンセッティングはいいところが決まっていて、コース上でも好感触で楽しかったです。ヒートで勝てたのに、メインレースで5位だったのは自分のミスが原因なので、そこを改善したいと思います。ケニー(ケン・ロクスン)が優勝したことで、マシン作りが順調であることを証明してくれました。我々は健康を維持しながら次のラウンドに臨みます

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
今夜はまあまあでした。攻めたし追いかけたし、出来る限りのことはしました。2位まであと少しの接戦でしたが、観ていて楽しかったでしょう! 正直に言うと、成績にも今いるポジションに対しても、苛立ちと満足が半々な気持ちです。自分では乗れていると思いますし、次のレースが楽しみです


250SX West Standings

Pos. Rider Num. Team Constr. Pts
1 Christian Craig 28 Monster Energy Star Racing Yamaha Yamaha 26
2 Seth Hammaker 47 Monster energy ProCircuit Kawasaki Kawasaki 23
3 Hunter Lawrence 96 Team Honda HRC Honda 21
4 Garrett Marchbanks 35 Muc-Off FXR ClubMX Yamaha 19
5 Vince Friese 62 Smartop Bullfrog Spas MotoConcepts Honda Honda 18
6 Michael Mosiman 29 Troy Lee Designs Red Bull GASGAS Factory Racing GasGas 17

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