ジェット・ローレンス、悪天候により短縮されたSMX開幕戦を制す

・現王者が450クラスを制し、2025年最初のSMX勝利を挙げる
・シャーロット戦でハンター・ローレンスが4位獲得
・下田丈が序盤の転倒から立て直し、250クラスで3位入賞
今週末に行われた2025年AMAスーパーモトクロス(AMA-SMX)プレーオフ開幕戦は、悪天候の影響で予定されていたレースの半分が中止となるイレギュラーな状況となりましたが、結果は見慣れたものとなり、Honda HRC Progressiveはまだ歴史の浅いこのシリーズでもプレミアクラスにおける完璧な記録を継続しました。強風や雨、雷の影響で大会が打ち切られる前に、現王者で二度のチャンピオンであるジェット・ローレンスが450クラスのモト1で圧勝し、ハンター・ローレンスは4位でフィニッシュしました。兄弟のチームメイトである下田丈は250クラスのモト1で3位に入りました。モト1終了直後に天候が急変し、特に稲妻が大きな懸念となりました。会場付近で相次ぐ落雷によりレースの安全な続行が難しく、最終的には日照を確保できる時間内に安全に競技を行えるかも懸念されました。慎重な審議の結果、残りのレースは中止となり、モト1の結果が最終順位として採用されることになりました。
250クラスで行われた唯一のモトでは、下田が特徴的なスプリット式スタートから好スタートを切り、1周目終了時には4番手から2番手に浮上しました。すぐにトップに迫りましたが、3周目で果敢なオーバーテイクを試みた際に転倒し、11番手まで順位を落としました。しかしひるむことなく見事な追い上げを見せ、次々とパスを決めて4位まで浮上しました。レース終盤でリーバイ・キッチンを追い抜くことは惜しくも叶いませんでしたが、キッチンにペナルティが科されたことで、下田は3位に繰り上がりました。モト2が中止となったため、総合でも3位が確定しました。
ジェットは450クラスのモトでスタート直後から主導権を握り、CRF450RWEでホールショットを奪いました。序盤のイーライ・トマックからの猛攻を退けると、その後は難しい路面状況の中で安定したリードを築き、最終的に3.865秒差で勝利しました。ハンターはスタート直後6番手につけ、着実に順位を上げて最終的に4位を獲得しました。Phoenix Racing Hondaのディラン・フェランディスとQuad Lock Hondaのジョーイ・サヴァジーも健闘し、それぞれ8位と9位でフィニッシュしました。
NOTES
・ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンス、下田丈が、SMX開幕戦を前にした金曜日のプレスカンファレンスにHonda HRC Progressiveを代表して出席しました。
・ノースカロライナ州コンコードに拠点を置くディーラー「RideNow Concord」がシャーロットにてHonda HRC Progressiveのチームピットに参加し、CRF125F、CRF450RL、Talon 1000R-4を展示。一日を通じてファンと交流し、Hondaの多彩なパワースポーツ製品ラインアップを紹介しました。
・シャーロットSMXラウンドのPeacock配信では、ジェットのフロリダの自宅で撮影された特集が放送されました。ジェームズ・スチュワートとのインタビューでは、2人のレジェンドがビリヤードを楽しむ様子も紹介されました。また、土曜日の夜に行われたジェットの生放送インタビュー中に、実況のウィル・クリスティーンがモト2の中止と、モト1の結果のみで総合順位が決まることを発表しました。
・ハンターとジェットはともに開会式に参加し、ジェットは現スーパーモトクロス世界チャンピオンとして紹介されました。
・ジェットは青地に黄色で1と記されたナンバープレートをつけ、450 SMX現王者としての地位を示しました。
・Honda HRC Progressiveは、小児脳腫瘍基金(PBTF)との約35年にわたるパートナーシップを今回のシャーロットSMXラウンドでも継続しました。金曜日の午前中にはHondaのノースカロライナ州とサウスカロライナ州の工場スタッフがAtrium Health Levine小児病院を訪問し、患者たちと交流。その夜にはチームが別の患者たちをピットに招待し、夕食会を行いました。チームのレースバイクには、ノースカロライナの患者とその兄弟姉妹によるデザインをあしらった特別なスロットルジョッキーのグラフィックが施されました。サイン入りの外装はオークションにかけられ、収益はPBTFへの支援に充てられます。
・シャーロットラウンドではAmerican Honda Power Sports & Productsの荒川和也氏(副社長兼ビジネスユニットリード)、マーク・コールズ氏(副社長)、ジョン・スティーブンス氏(セールスオペレーションディレクター)、ジェレミー・マグワイア氏(カスタマーエンゲージメントディレクター)、ブランドン・ウィルソン氏(レース&アドバタイジングマネージャー)をはじめとする幹部陣が現地を訪れました。Honda HRC Progressiveおよびパワースポーツレース全般に対するAmerican Hondaの全面的なサポートを象徴する来訪となりました。
・また、Hondaのノースカロライナ州とサウスカロライナ州の生産工場、さらにジョージア州のパワースポーツ&プロダクツ本社から約75名の従業員も来場しました。彼らは赤いHondaタオルを振り、大きな「ナンバーワン」フィンガーの応援グッズを掲げながら観客席で応援を楽しみました。
・コスタリカからはHonda Powersportsのトップディーラー陣も来場し、ブランドの強力なグローバルネットワークと国際的なパートナーへの取り組みを示しました。
・450クラスの予選総合タイムでは、ジェット・ローレンスが2番手タイムを記録し、ハンターは4番手でした。Phoenix Racing Hondaのディラン・フェランディスは8番手、Quad Lock Honda Racingのジョーイ・サヴァジーとシェーン・マケラスはそれぞれ11番手と14番手で予選通過しました。シード外出場となったQuad Lock Honda Racingのディーン・ウィルソンとValley Motorsportsのジェレミー・ハンドも450クラスワイルドカードラストチャンス予選(LCQ)で5位と6位に入り、本戦進出を決めました。
・250クラス予選総合タイムでは、下田が13番手を記録しました。Phoenix Racing Hondaのカレン・パークは7番手で、250クラスワイルドカードLCQでも3位に入り、本戦出場権を獲得しました。
・シャーロットラウンドではSMX Nextの開幕戦も予定されており、Phoenix Racing Hondaのタイガー・ウッドが総合予選で8番手につけました。しかし残念ながら、悪天候のためこのクラスのメインイベントは中止となりました。
・Honda HRC Progressiveのライダーが、シャーロットでの両クラスのモトでトップタイムを記録。250レースで下田が最速、450レースではハンターが最速を記録しました。
・450クラスではHonda勢が4台トップ10入りを果たしました。この結果は2位のメーカーの倍の数に値します。
・プレミアクラスにおいて、Honda HRC ProgressiveはSMXプレーオフ戦で無敗を維持しています。始まったばかりのこの新しいシリーズはこれまでに7戦が行われ、そのうち5戦をジェット・ローレンスが制しています。昨年はハンター・ローレンスが1勝を挙げ、2023年の初年度には当時Honda所属だったチェイス・セクストンがジーマックス・ドラッグウェイで開催された初のSMXプレーオフ戦を制しました。
・3戦構成のSMXのうち1戦が終了し、ジェットは450クラスのタイトル争いで9ポイントリードしています。ハンターは3位とわずか1ポイント差で4位タイにつけています。下田は250クラスのランキングで首位と8点差の2位となっています。
・次戦、ダブルポイントがかかるAMAスーパーモトクロス(AMA-SMX)プレーオフ第2戦は、セントルイスのドーム・アット・アメリカズ・センターで開催されます。
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モト1を終えたところで、雨と雷のためレースは打ち切りになってしまいました。幸いにもいいスタートを切って、自分のラップをしっかり走り切れたので総合優勝を手にすることができました。すごくうれしいですし、次はセントルイスです。屋内なので天気の心配もないですし、いいレースになると思います。とても楽しみにしています。みんな調子よく走っているので、きっといい戦いになるでしょう。
モト1を終えたところで、雨と雷のためレースは打ち切りになってしまいました。幸いにもいいスタートを切って、自分のラップをしっかり走り切れたので総合優勝を手にすることができました。すごくうれしいですし、次はセントルイスです。屋内なので天気の心配もないですし、いいレースになると思います。とても楽しみにしています。みんな調子よく走っているので、きっといい戦いになるでしょう。

今日のレースはまずまずでした。正直、自分の走りには満足しています。改善できる部分と言えば予選で、もっといいゲートピックを取れればモト1の展開も少し変わっていたと思います。何よりも無事でいられたことが一番うれしいです。不運にも大きなクラッシュをしたライダーが何人もいたので、ケガなく走り切れたことに感謝しています。トップ5に入り、ポイントを確保できましたし、上位の選手との差も縮められました。次のセントルイスに向けて準備万端です。
今日のレースはまずまずでした。正直、自分の走りには満足しています。改善できる部分と言えば予選で、もっといいゲートピックを取れればモト1の展開も少し変わっていたと思います。何よりも無事でいられたことが一番うれしいです。不運にも大きなクラッシュをしたライダーが何人もいたので、ケガなく走り切れたことに感謝しています。トップ5に入り、ポイントを確保できましたし、上位の選手との差も縮められました。次のセントルイスに向けて準備万端です。

レースは中止になりました。モト1は大混戦でしたし、モト2は行われずに終わってしまいました!走る準備は万端だったのですが、コースが先に限界を迎えてしまいました。また来週会いましょう!
レースは中止になりました。モト1は大混戦でしたし、モト2は行われずに終わってしまいました!走る準備は万端だったのですが、コースが先に限界を迎えてしまいました。また来週会いましょう!

これまでにモト2、あるいはレース自体がこのように中止になった経験はなかったと思います。危うい場面は何度もありましたが!今回のSMXのコースで、我々のライダーたちが速さを見せてくれたことを本当にうれしく思います。このシリーズはSXとMXのハイブリッドなので、コースには常に多くの不確定要素があります。こうしたタイプのコースに合わせてバイクをしっかり仕上げてくれたチームの力にとても誇りを感じていますし、それがSMXでの成功につながっていると思います。また、American Hondaの多くの社員、さらに経営陣の方々が来場して一緒にレースを体感していただけたこともうれしく思います。もちろん、彼らの前でレースに勝てたことも最高の気分です!
これまでにモト2、あるいはレース自体がこのように中止になった経験はなかったと思います。危うい場面は何度もありましたが!今回のSMXのコースで、我々のライダーたちが速さを見せてくれたことを本当にうれしく思います。このシリーズはSXとMXのハイブリッドなので、コースには常に多くの不確定要素があります。こうしたタイプのコースに合わせてバイクをしっかり仕上げてくれたチームの力にとても誇りを感じていますし、それがSMXでの成功につながっていると思います。また、American Hondaの多くの社員、さらに経営陣の方々が来場して一緒にレースを体感していただけたこともうれしく思います。もちろん、彼らの前でレースに勝てたことも最高の気分です!
450SMX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
|---|---|---|---|---|---|
1 | Jett Lawrence | 1 | Honda HRC Progressive | Honda | 47 |
2 | Chase Sexton | 4 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 38 |
3 | Justin Cooper | 32 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 36 |
4 | Eli Tomac | 3 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 35 |
5 | Hunter Lawrence | 96 | Honda HRC Progressive | Honda | 35 |
6 | Cooper Webb | 2 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 33 |
10 | Dylan Ferrandis | 14 | Phoenix Racing Honda | Honda | 24 |
11 | Joey Savatgy | 17 | Quadlock Honda Racing | Honda | 21 |
14 | Shane McElrath | 12 | Quadlock Honda Racing | Honda | 13 |
22 | Dean Wilson | 15 | Quadlock Honda Racing | Honda | 6 |
26 | Jeremy Hand | 68 | Valley Motorsports | Honda | 1 |
250SMX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
|---|---|---|---|---|---|
1 | Haiden Deegan | 1 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 50 |
2 | Jo Shimoda | 30 | Honda HRC Progressive | Honda | 42 |
3 | Seth Hammaker | 56 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 34 |
4 | Tom Vialle | 16 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 33 |
5 | Levi Kitchen | 47 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 29 |
6 | Austin Forkner | 83 | Triumph Factory Racing | Triumph | 25 |
18 | Chance Hymas | 10 | Honda HRC Progressive | Honda | 10 |
22 | Cullin Park | 59 | Phoenix Racing Honda | Honda | 6 |














