フォートワースSMXでハンター・ローレンスが450クラス初勝利を達成
・オーストラリア出身のローレンスが450クラスのタイトル争いのリーダーに (1-3)
・ジェット・ローレンスが総合3位、ポイントランキングでも3位に
・下田丈が250クラスで総合3位
Team Honda HRC Progressiveのライダー、ハンター・ローレンスは、フォートワースのテキサスモータースピードウェイで開催されたスーパーモトクロス選手権第2戦で、若きプレミアクラスキャリアでの初勝利(1-3)を達成しました。今回はダブルポイントが付与されるレースであったため、彼のタイミングは完璧でした。最終戦を残し、タイトル争いで首位に立つ結果となりました。一方、弟でありディフェンディングチャンピオンのジェット・ローレンスは総合3位(3-2)となりました。250クラスでは、下田丈が2-3のフィニッシュで安定した成績を収め、総合3位となりました。
ハンター・ローレンスはCRF450Rに乗り450クラスのモト1でホールショットを決め、ジェットは4番手からのスタートとなりました。1周目の終わりにジェットは2位まで浮上し、兄でありチームメイトであるハンターのすぐ後ろに迫りました。試合開始から8分前後でハンターがミスを犯し、ジェットがリードを奪いましたが、その後ジェットのミスでハンターとイーライ・トマックに抜かれてしまいました。これにより、滑りやすいトラックでのジェットとトマックの2位争いが展開され、最終的にハンター、トマック、ジェットの順でレースが終了しました。
モト2でもCRFライダーがホールショットを決めましたが、今回はPhoenix Racing Hondaのディラン・フェランディスでした。炎天下での過酷なレースとなる中、ローレンス兄弟はトップ10外からのスタートとなりました。ハンターとジェットは15分時点で4位と5位に浮上し、その後ジェットが4位に上がりました。ジェットとハンターはすぐにそれぞれ2位と3位に進みました。ハンターは最終ラップでコースアウトする場面もありましたが、最終的にはハンターが総合優勝を果たし、ジェットが3位となりました。
250クラスのモト1の1周目で、下田丈は1コーナーを3位で通過しました。すぐに1つ順位を上げ、一度リードを奪いましたが、フィニッシュライン手前で2位に戻りました。その後もその順位を維持し、最終的にはヘイデン・ディーガンに4.5秒差でフィニッシュしました。
モト2では、下田は1コーナーで押し出されてホールショットラインを8位で通過し、抜きどころの少ないコースで順位を上げるために奮闘しました。最終的には3位まで浮上し、総合でも同じく3位となりました。
NOTES
・フォートワースSMXラウンドでは、Team Honda HRC Progressiveが小児脳腫瘍基金(PBTF)とのコラボレーションを実施しました。PBTFは、がんの治療過程において家族のニーズに応える唯一の組織です。木曜日には、Al Lamb’s Dallas Hondaでハッピーアワーが開催され、翌朝には4人のライダーとチームマネージャーのラーズ・リンドストロムがクックこども医療センターのインフュージョンセンターを訪問しました。トラック上でのアクションとして、ライダーたちは、がんについての様々なトピックを子どもたちにわかりやすく説明するアニメーション「イマジナリー・フレンド・ソサエティ」のキャラクターが描かれた特別なギアとスロットルジョッキーのグラフィックスを着用しました。また、PBTFの患者や家族、ドナーがチームによって招待され、ライダーたちとの交流やトラックツアーの機会が提供されました。サイン入りバイクのオークション情報も要注目です。
・Team Honda HRC Progressiveのライダー4人は、金曜日のフォートワースでのプレスカンファレンスに参加し、その後、各自2回のフリープラクティスセッションに参加しました。
・金曜日の夕方、チャンス・ハイマスと彼のチームは、SMXシリーズの残りのレースを欠場するという難しい決断を下しました。ハイマスはシーズンを通じてACL(前十字靭帯)の断裂を抱えてレースを続けていましたが、シャーロットでのモト2で骨挫傷を負い、金曜日のフリープラクティスセッションで不快感を感じました。チームは、彼が数週間で高いレベルでの競技復帰が可能であると確信しており、10月6日にイギリスのマタリー・ベイズンで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズでのチームUSAとしての出場を目標に、万全の準備を目指しています。
・フォートワースでの朝の予選では、Team Honda HRC Progressiveのジェットとハンター・ローレンスが450クラスでそれぞれ1位と2位を記録し、下田丈は250クラスで2位となりました。
・ジェット・ローレンスは450クラスのモト2で最速ラップタイムを記録し、下田丈も250クラスのモト2で最速ラップタイムを記録しました。
・フォートワースでのSMXシリーズのプレミアクラスでホンダの完全優勝記録が続いています。シリーズの若い歴史の中で、Honda CRF450Rライダーが全5ラウンドで勝利を収めており、3勝はジェット・ローレンス、1勝は昨年Hondaに所属していたチェイス・セクストン、そして1勝はハンター・ローレンスが記録しています。
・AMAスーパークロスとスーパーモトクロスを含め、ダラス・フォートワース複合都市圏でホンダはプレミアクラスで最多の勝利を誇り、ハンターの勝利でその記録は12勝に達しました。プレミアクラスで勝利を収めたレッドライダーには、ジョニー・オマラ、デビッド・ベイリー、リック・ジョンソン(2回)、ジャン・ミッシェル・バイル、ジェレミー・マクグラス(2回)、ダグ・ヘンリー、エズラ・ラスク、ケビン・ウインダム(2回)、リッキー・カーマイケル、トレイ・カナード、そして今回のハンター・ローレンスが含まれます。
・フォートワースラウンド(ダブルポイントが付与されたレース)を経て、450クラスのタイトル争いは次週末のファイナルに向けて非常に接戦となりました。ハンターが90ポイントでリードし、ラスベガスではレッドプレートを装着する予定で、チェイス・セクストンが89ポイント、ディフェンディングチャンピオンのジェット・ローレンスが81ポイントで追いかけています。ファイナルではトリプルポイントが付与されるため、ラスベガスは勝者総取りの状況になる可能性が非常に高いです。
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450SMX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Hunter Lawrence | 96 | Team Honda HRC Progressive | Honda | 90 |
2 | Chase Sexton | 4 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 89 |
3 | Jett Lawrence | 1 | Team Honda HRC Progressive | Honda | 81 |
4 | Eli Tomac | 3 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 69 |
5 | Aaron Plessinger | 77 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 62 |
6 | Ken Roczen | 94 | Progressive Insurance Ecstar Suzuki | Suzuki | 58 |
8 | Dylan Ferrandis | 14 | Phoenix Racing Honda | Honda | 51 |
16 | Dean Wilson | 15 | FirePower Honda Racing | Honda | 24 |
250SMX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Haiden Deegan | 1 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 100 |
2 | Tom Vialle | 16 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 81 |
3 | Levi Kitchen | 47 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 78 |
4 | Jo Shimoda | 30 | Team Honda HRC Progressive | Honda | 76 |
5 | Julien Beaumer | 929 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 69 |
6 | Jordon Smith | 31 | Monster Energy Yamaha Star Racing | Yamaha | 64 |
16 | Chance Hymas | 48 | Team Honda HRC Progressive | Honda | 23 |
23 | Carson Mumford | 5 | Firepower Honda | Honda | 5 |