ジェット・ローレンスがスーパーモトクロスチャンピオンに輝き、Team Honda HRCに今季6個目の栄冠をもたらす
Team Honda HRCにとって、2023年は信じられないようなシーズンとなっていますが、その最終戦でジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がまたしても見事な成績を収め、フィナーレを飾りました。J.ローレンスは、AMAスーパーモトクロス選手権(AMA-SMX)第3戦(ファイナル)で総合優勝(1-1)を果たし、初代450SMXチャンピオンの称号と賞金100万ドルを獲得。今季のJ.ローレンスにとって3個目のタイトル(250SXウエスト、450MX、450SMX)であり、チェイス・セクストン(450SX)とハンター・ローレンス(250SXイースト、250MX)の成果を含めると、チームとしては6個目の栄冠でした。
今大会にポイントリーダーとして臨んだセクストン(450SMX)とH.ローレンス(250SMX)は、不本意なクラッシュによってチャンピオンへの希望を絶たれてしまいました。H.ローレンスは金曜のフリープラクティスで転倒した上に、土曜のタイムドプラクティスでもジャンプ着地に失敗して背中を痛め、決勝への出走を断念。セクストンは450SMXモト1で3位に入り、モト2でもレースの大半をリードしましたが、激しいクラッシュによってリタイアを喫しました。しかし、彼らが今シーズンすばらしい成績を残し、チームの歴史的な成功に大きく貢献したことは変えようのない事実です。
450SMXモト1では、セクストンもJ.ローレンスも最高のスタートは切れませんでしたが、3周目にレッドフラッグが振られたときには3-4番手まで浮上していました。一列縦隊からの再スタート後、J.ローレンスがセクストンの前に出て、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)とケン・ロクスン(スズキ)を追走。アンダーソンを抜き、タイトルを争うロクスンとの一騎打ちに持ち込むと、8周目のリズムセクションで見事トップに躍り出ました。後半はロクスンの逆襲をしのぎ、1.561秒差で勝利を収めました。
450SMXモト2ではセクストンがホールショットを奪い、J.ローレンスは5番手スタートから1周目を2番手でクリアしました。この段階ではセクストン(3-1)に対し、J.ローレンス(1-2)が優位で総合ウイナーとなる状況でしたが、セクストンは激走を続け、リードを4.3秒まで広げました。ところが、セクストンはサンドセクションで激しくクラッシュし、レース半ばの10周目でリタイアしてしまいました。ここでトップに立ったJ.ローレンスは、ロクスンのプレッシャーを背後に感じながらも、終盤になって周回遅れをうまく処理できたことでリードを広げました。フィニッシュラインでは、1.644秒差の勝利。20歳のJ.ローレンスは、史上最も劇的だったシーズンをさらに印象付けました。
J.ローレンスの勝利は、ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムにおけるHondaの8勝目で、カワサキと並ぶ最多記録となりました。この歴史ある会場で優勝した歴代のレッドライダーとして、マーティ・トライプス、デビッド・ベイリー、リック・ジョンソン(2回)、ジェフ・スタントン(2回)、ジャン・ミシェル・バイルが名を連ねています。
AMAの2023シーズンを全うしたTeam Honda HRCには、まだ残された任務があります。10月7日(土)から8日(日)まで、フランスのエルネーで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズでは、オーストラリア代表として出場するローレンス兄弟をサポートします。
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