・ジェット・ローレンスがモトウイン14連勝によりパーフェクトを継続
・セクストンが総合2位(2-2)入賞
・ハンター・ローレンスが総合優勝(1-2)を果たしランキング首位奪還
この夏の恒例行事となりつつありますが、AMAプロモトクロス第7戦スプリングクリークの450クラスで、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がまたしても完全優勝を果たしました。決勝2レースの全ラップでトップを維持したJ.ローレンスは、ポイントリードをさらに広げています。僚友のチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、今季3度目となる総合2位(2-2)を獲得しました。一方、前戦まで2週連続で不運に見舞われたハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、ここミネソタ州ミルビルでは悪い流れを断ち切り、250クラスで総合優勝(1-2)を飾りました。
450モト1では、J.ローレンスが3番手、セクストンが5番手からスタートしました。J.ローレンスは1周目でトップに立ちましたが、セクストンは転倒により6番手でコントロールラインをクリアしました。高いモチベーションを持ったAMAスーパークロス450チャンピオンは、トップグループを押し退けて、3周目には3番手までポジションを上げました。次の周にはさらに順位をアップさせ、若いチームメートとの距離を詰めていきました。セクストンは昨シーズンのアウトドアにおけるスタイルを見せながら、レースの折り返し地点に差しかかる頃にはJ.ローレンスに追い付きました。さらにスパートをかけたJ.ローレンスとセクストンは、後続のライダーを4~5秒もしのぐラップタイムで周回を重ねました。セクストンの追撃は、最終ラップの転倒で途切れてしまい、最終的に12秒ビハインドでゴールしましたが、3位には40秒以上の差を付けていました。
450モト2では、セクストンがスタート直後の1コーナーからリードしましたが、数コーナー先でスリップした隙を突いて、J.ローレンスがトップに躍り出ました。セクストンはレース序盤、チームメートにアタックを仕掛けましたが、再度の転倒によって大差の2位となり、プレッシャーなしで最後まで走りきったJ.ローレンスが勝利を収めました。
250モト1では、スタートで遅れたH.ローレンスが1周目を8番手でクリアしました。印象的なライディングを披露するH.ローレンスは、クラスのトップライダーたちを次々とパスすると、6周目には2番手まで到達。先頭を走る下田丈(カワサキ)とは大差があったものの、徐々に詰め寄りラスト2周でトップに浮上しました。H.ローレンスは2秒のアドバンテージをもって、チェッカーフラッグを受けました。
250モト2では、H.ローレンスがホールショットを決めて楽な展開に持ち込みました。十分なリードを蓄えましたが、最終ラップで周遅れの処理を誤って転倒。モトウインを逃してしまいましたが、総合優勝(1-2)を収め、ランキング首位に返り咲きました。
450クラスのタイトル争いでは、J.ローレンスのポイントが350点となり、ランキング2位に81点差をつけています。セクストンは、負傷で3戦欠場していながら、2つポジションを上げてランキング5位になりました。250クラスでは、H.ローレンスがリーダーを18点も上回るポイントを加算し、前戦でのマイナス5点から13点リードに好転させました。次戦ワシューガルでは、ローレンス兄弟が揃ってレッドナンバープレートを付けます。