450MX Moto2
AMA MX 2023
Round 7

Team Honda HRCがスプリングクリークの両クラスを制覇

us Spring Creek MX Park
Team Honda HRCがスプリングクリークの両クラスを制覇

・ジェット・ローレンスがモトウイン14連勝によりパーフェクトを継続

・セクストンが総合2位(2-2)入賞

・ハンター・ローレンスが総合優勝(1-2)を果たしランキング首位奪還


この夏の恒例行事となりつつありますが、AMAプロモトクロス第7戦スプリングクリークの450クラスで、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がまたしても完全優勝を果たしました。決勝2レースの全ラップでトップを維持したJ.ローレンスは、ポイントリードをさらに広げています。僚友のチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、今季3度目となる総合2位(2-2)を獲得しました。一方、前戦まで2週連続で不運に見舞われたハンター・ローレンス(Team Honda HRC)は、ここミネソタ州ミルビルでは悪い流れを断ち切り、250クラスで総合優勝(1-2)を飾りました。

450モト1では、J.ローレンスが3番手、セクストンが5番手からスタートしました。J.ローレンスは1周目でトップに立ちましたが、セクストンは転倒により6番手でコントロールラインをクリアしました。高いモチベーションを持ったAMAスーパークロス450チャンピオンは、トップグループを押し退けて、3周目には3番手までポジションを上げました。次の周にはさらに順位をアップさせ、若いチームメートとの距離を詰めていきました。セクストンは昨シーズンのアウトドアにおけるスタイルを見せながら、レースの折り返し地点に差しかかる頃にはJ.ローレンスに追い付きました。さらにスパートをかけたJ.ローレンスとセクストンは、後続のライダーを4~5秒もしのぐラップタイムで周回を重ねました。セクストンの追撃は、最終ラップの転倒で途切れてしまい、最終的に12秒ビハインドでゴールしましたが、3位には40秒以上の差を付けていました。

450モト2では、セクストンがスタート直後の1コーナーからリードしましたが、数コーナー先でスリップした隙を突いて、J.ローレンスがトップに躍り出ました。セクストンはレース序盤、チームメートにアタックを仕掛けましたが、再度の転倒によって大差の2位となり、プレッシャーなしで最後まで走りきったJ.ローレンスが勝利を収めました。

250モト1では、スタートで遅れたH.ローレンスが1周目を8番手でクリアしました。印象的なライディングを披露するH.ローレンスは、クラスのトップライダーたちを次々とパスすると、6周目には2番手まで到達。先頭を走る下田丈(カワサキ)とは大差があったものの、徐々に詰め寄りラスト2周でトップに浮上しました。H.ローレンスは2秒のアドバンテージをもって、チェッカーフラッグを受けました。

250モト2では、H.ローレンスがホールショットを決めて楽な展開に持ち込みました。十分なリードを蓄えましたが、最終ラップで周遅れの処理を誤って転倒。モトウインを逃してしまいましたが、総合優勝(1-2)を収め、ランキング首位に返り咲きました。

450クラスのタイトル争いでは、J.ローレンスのポイントが350点となり、ランキング2位に81点差をつけています。セクストンは、負傷で3戦欠場していながら、2つポジションを上げてランキング5位になりました。250クラスでは、H.ローレンスがリーダーを18点も上回るポイントを加算し、前戦でのマイナス5点から13点リードに好転させました。次戦ワシューガルでは、ローレンス兄弟が揃ってレッドナンバープレートを付けます。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
例年とはかなり違うコース状況でした。チェイスのテクニックや、あの筋肉を駆使したブルドッグみたいなスタイルに向いていると思ったけれど、対する自分は少しリズムを合わせる必要がありました。今日もまたいい一日で、予選から順調でした。モト1ではチェイスがプッシュしてきたので、突き放すため必死になりました。モト2ではスタートでチェイスが前に出たけれど、最初の数コーナーでトップ争いにけりをつけました。その後チェイスがコーナーでトラクションを失ったことで、大差をもらって楽になりました。またしてもいい週末になりました

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
モト1では1周目に転倒してしまったのですが、とてもいいペースでジェットに追い付き、トップ争いになりました。モト2のスタートはほぼ完ぺきで、ジェットと私によるドラッグレースでした。トップに立った後、少し開けすぎて滑らせたところ、ジェットに抜かれてしまいました。しばらく競り合いをして、フィニッシュラインを過ぎたところで彼がミスして転びそうになったのですが、その2コーナー先で自分がクラッシュしてしまい、それで終わりでした。今日は3回転倒して、あまり理想的とは言えないですが、ペースを上げて攻めようとしていたのは確かだと思います。ライディングはよくなってきているし、あきらめるつもりはありません、レースにすべてを注ぎ込むつもりです。今後のコースは私の好みに合っているので、もっとバトルが楽しめると思います

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
いい一日だったけれど、モト2では最後に疲れが出ました。前に周遅れが4人現れたとき、彼らも同様にレースをしていたので、土壇場で見逃すかどうか判断が分かれました。そこで私は、ウォールジャンプの斜面でフロントを滑らせてしまったのです。最良の展開ではなく、息切れしていたこともあって立ち上がるのに少し時間がかかりました。ジョー(下田)がすぐ後ろに迫っていたことは知りませんでしたが、最後のセクションで気付いて『おいおい! ここから全開かよ!』という感じでした。何とかあと少しでことなきを得て、全体としてはとてもいい一日になりました



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