Hondaがサンダーバレーで圧勝のヒストリーを更新
・ジェット・ローレンスが450クラス3戦連続パーフェクト(1-1)
・ハンター・ローレンスが250クラス3戦連続総合優勝
・チャンス・ハイマスが自己ベストのモト3位と総合5位を獲得
コロラド州で開催されたサンダーバレー・ナショナルで、ジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がまたしても非の打ちどころのないパフォーマンスを披露しました。450クラスにキャリアアップして以来、計時予選では最速タイムをマークし、決勝ではモト1とモト2の全ラップをリードする快挙を続けています。しかも今回は、1985年に250(2ストローク)クラスのルーキーだったジェフ・ワードがマークした、デビュー4連勝(4モト)記録を更新し、記念すべき日となりました。
今回の250クラスでは、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が3戦連続の総合優勝を果たしました。今回のモトフィニッシュ(2-1)は、カリフォルニアラウンド(FOXレースウェイ、ハングタウン)での3位-1位を上回る好成績でした。チャンス・ハイマス(Team Honda HRC)にとってはホームレースだった今大会、モト1のスタートでは大勢のライダーによるクラッシュの餌食になったものの、若いプロフェッショナルキャリアの中で最高のパフォーマンスを見せ、初のモトフィニッシュ3位と初のオーバーオール5位を獲得しました。
J.ローレンスは450モト1でホールショットを奪い、すぐにCRF450Rでトップを快走しました。スムーズで冷静なライディングにより2位とのマージンを着実に広げ、最終的には30秒以上の差を付けて優勝しました。モト2でも同じような展開でしたが、違いはわずかに12秒差だったということだけでした。
250モト1では1コーナー手前のストレートで多重クラッシュが発生し、巻き込まれたハイマスが転倒して最下位、H.ローレンスも少々スローダウンを強いられ10番手と出遅れました。H.ローレンスは1周で6番手に浮上した後、クラスのトップライダーたちをパスし、6周目には3位に到達しました。ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)の攻略に少々時間を費やしたものの、H.ローレンスは転倒することもなくキャッチアップを続けました。2位に上がったときには、レースリーダーに大差を付けられていたので、追い上げもそこまでとなりました。一方、ハイマスは集団の中を猛然と突き進み、抜きにくいコースで11位まで回復してチェッカーを受けました。
モト2では2台のCRF250Rが揃って好スタートを切り、1コーナーのホールショットラインではH.ローレンスが3番手、ハイマスが6番手でした。H.ローレンスは1周目の終わりでリーダーとなり、その後もうまく走り切って5秒弱の差で優勝。1周目に4番手となったハイマスは、その4周後にジョーダン・スミス(ヤマハ)を抜き、最後まで力強く走り続けて3位となり、若いキャリアの中でのベストリザルトを残しました。
NOTES
チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、テスト中のクラッシュで負った脳震とうの影響により、2戦連続で欠場しました。
サンダーバレーは、海抜6,100フィート(約1,859メートル)の高地にあるコースとして有名ですが、薄い空気によってエンジンのパワーが奪われる難所です。Team Honda HRCは、エンジンのスペシャリストを2人帯同させて準備し、ライダーたちは自分のマシンのパフォーマンスに満足していました。高地の空気はライダーの体力にも影響を与えますが、今回は気温が比較的穏やか(日中20~22度)だったことに助けられました。小雨が降る時間帯もありましたが、過酷なマッドコンディションとはなりませんでした。
J.ローレンスは、450モト1とモト2でファステストラップタイムを記録。H.ローレンスは250モト2でファステストラップをマークしました。
J.ローレンスは、今シーズンのAMAプロモトクロス450クラスにおいて、これまでに走行した6レースの全ラップ(92周)でリーダーの座を誰にも譲っていません。
J.ローレンスは現在、獲得可能満点である150ポイントを保持しており、わずか3戦を消化した段階でランキング2位に34点差を付けています。H.ローレンスは137ポイントで、16点差で250クラスの首位を走っています。
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