・ジェット・ローレンスが450クラス無敗記録を更新
・ハンター・ローレンスが250クラス2戦連続総合優勝
・チャンス・ハイマスが250モト2で自己ベストの6位
・チェイス・セクストン欠場
AMAプロモトクロスの開幕戦で、両クラスの総合優勝を達成した初の兄弟として歴史に名を刻んでからわずか7日後、Team Honda HRCのジェット・ローレンスとハンター・ローレンスは、またしてもその快挙を繰り返しました。今大会は、カリフォルニア州ランチョコルドバ市にある、プレイリーシティSVRA(State Vehicular Recreation Areas)パークにて、ダートディガーズMCが主催したハングタウン・ナショナル。先週の土曜日、約500マイル南に位置するパラで行われた開幕戦と同じように、弟のJ.ローレンスは450クラスでパーフェクト(1-1)、兄のH.ローレンスは250クラスで総合優勝(3-1)を飾りました。彼らの僚友であるチャンス・ハイマスは、250クラスで2戦連続の総合12位(18-6)に入りました。開幕戦で総合2位(2-2)という好成績を収めていたチェイス・セクストンは、残念ながらケガと病気を癒やすため、今大会は欠場を余儀なくされました。
J.ローレンスの一日をまとめるのは至ってシンプルで、圧倒的優位と表現するだけです。19歳のオーストラリア人は、まだ日が浅い最高峰クラスの実績において、ここまでの全ラップでレースリーダーを務めてきたのです。CRF450Rを駆って両レースで力強いスタートを決め、すぐにアドバンテージを築き上げると、最後までうまく管理して、4秒差と5秒差の勝利を収めました。J.ローレンスは現在、パーフェクトな100ポイントを保持しており、シリーズランキング2位のライダーに18ポイント差を付けています。
250クラスでは、H.ローレンスが開幕目前のクラッシュによるろっ骨の痛みを抱えながらも、非常に荒れた難コースをクレバーに乗りきりました。モト1では1周目7番手から追い上げ、7周目には3番手まで浮上しました。この段階で2番手からは大きなビハインドだったので、安全策で3位にとどまりました。モト2では、好スタートによって楽になりました。CRF250Rを駆って、1周目2番手から2周後にはトップに立ち、3秒のリードを保って快勝し、総合優勝を引き寄せました。250シリーズランキング首位を走るH.ローレンスは、10ポイントのリードを得ています。一方、ハイマスはモト1では苦戦したものの、モト2では好スタートを切り、6位でフィニッシュ。まだ浅いプロキャリアの中ですが、ベストリザルトをマークしました。
NOTE
Team Honda HRCは、火曜日にパラのFOXレースウェイで実施された合同テストに参加しましたが、そこで転倒したセクストンが脳震とうに加えてウイルス感染症を患っていたことが判明し、残念ながら今大会を欠場することになりました。
J.ローレンスは、午前中に行われた計時予選で、450クラスの最速タイム、2分06秒287を記録しましたが、これは2位よりも2秒以上速いラップタイムでした。250の予選では、H.ローレンスが3位、ハイマスは15位でした。
J.ローレンスは、決勝2レース(450モト1・モト2)でファステストラップを記録。H.ローレンスも両レース(250モト1・モト2)で最速タイムをマークしました。
J.ローレンスの勝利により、ハングタウンにおけるHondaのクラス(4スト450・2スト250)総合優勝通算記録は、他メーカーを7勝上回る通算19勝となりました。これまでの優勝者リストに名を連ねているのは、ビリー・グロッシ、マーティ・スミス、ボブ・ハンナ、アラン・キング、リック・ジョンソン(3回)、ジェフ・スタントン、ジョン・ダウド、ジェレミー・マクグラス、ケビン・ウインダム、セバスチャン・トーテリ、リッキー・カーマイケル(3回)、チャド・リード、イーライ・トマック、ケン・ロクスン。