450MX Moto2
AMA MX 2023
Round 1

ジェット・ローレンスがFOXレースウェイで総合優勝(1-1)を果たし完ぺきな450デビューを飾る

us Fox Raceway at Pala
ジェット・ローレンスがFOXレースウェイで総合優勝(1-1)を果たし完ぺきな450デビューを飾る

・チェイス・セクストンは僚友と接戦の末にオーバーオール2位

・ハンター・ローレンスが負傷を抱えながら250で総合優勝

・フルタイムプロデビューを果たしたチャンス・ハイマスが250クラス12位

Team Honda HRCは、2週間前にAMAスーパークロスを締めくくったときと同じ形、つまり完勝で2023年AMAプロモトクロスシーズンを迎えました。カリフォルニア州パラで開催されたFOXレースウェイ・ナショナルでは、Team Honda HRCが両クラスでトップに立ちました。AMAプレミアクラスにデビューしたジェット・ローレンスが、非の打ちどころのないモトウインを2個並べ(1-1)、兄のハンター・ローレンスは250でオーバーオールウイン(3-1)。兄弟が揃って同じ日に総合優勝を達成するのは、今回が初めての快挙でした。一方、新しくAMAスーパークロスチャンピオンになったチェイス・セクストンは、450クラスで手堅く総合2位(2-2)となりました。プロとして初めてフルシーズンに臨むチャンス・ハイマスは、クラッシュを克服して250クラス総合12位(15-12)に入りました。

J.ローレンスが駆るCRF450Rは、モト1の1コーナーを先頭でクリアした後、背後を脅かされることなくゴールまでクルージングしました。午前中に行われたプラクティス中に転倒を喫したセクストンは、モト1のスタートで4番手につけました。すぐにクーパー・ウェブ(KTM)をかわしたセクストンは、レースの折り返し点に差しかかる頃にはディラン・フェランディス(ヤマハ)を攻略したものの、トップとの差は10秒と大きく、2位でフィニッシュしました。J.ローレンスは、モト2でもホールショットを奪いました。セクストンは、1周目を消化する段階で2番手まで浮上しました。セクストンは終始チームメートを追撃しましたが、滑りやすく荒れた路面状況では安全なオーバーテイキングを試みることができませんでした。最終的にチェッカーフラッグを受けたとき、J.ローレンスとセクストンの差はわずか1秒でした。

H.ローレンスは、今シーズン最初のレースで好スタートを決めることができず、1周目10番手と出遅れたため、中団争いから抜け出す作業に着手しました。大会前の練習で転倒し、ろっ骨に痛みを抱えていたH.ローレンスは、波に乗るまでに時間がかかったものの、レース中盤にはトップ5に入りました。その後4番手に浮上し、最終ラップで勝負を仕掛けたH.ローレンスは3位でフィニッシュしました。ハイマスは、1周目17番手から数台をかわしてポジションを上げましたが、その後の転倒によって再びばん回を強いられました。ハイマスは、残り3周でつかんだ15位を保ちフィニッシュしました。モト2では、CRF250Rを駆るH.ローレンスがホールショットラインを最初に通過し、その後のレース運びを楽にしました。独走状態のH.ローレンスは、最終的に8秒のリードを持って優勝。ハイマスはレース前半の間トップ5につけていましたが、転倒により最終的には12位にとどまりました。

NOTE

Team Honda HRCは、午前中に行われた450クラスの計時予選で、J.ローレンスが1位、セクストンが2位という圧倒的な結果を残しました。250クラスでは、H.ローレンスが3位、ハイマスは11位でした。

450の決勝中、モト1ではJ.ローレンスがファステストラップを記録、モト2ではセクストンがベストを記録しました。両レースを通じて2分26秒台に突入したのは、Team Honda HRCの2人だけでした。H.ローレンスは250のモト2でベストタイムを出しましたが、こちらも2分26秒台でした。

FOXレースウェイは、J.ローレンスにとって相性が最高の会場です。2020年の250クラス初優勝(1-2)を皮切りに、2021年は2勝(2-1・1-1)、2022年にも2勝(1-1・1-2)、トータル5回の総合優勝を飾っています。J.ローレンスの無敗記録は今シーズンに入っても途切れず、450クラスにおける初のモトウインを含む総合優勝(1-1)を果たしました。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
こんな日になるなんて、これっぽっちも考えていませんでした。自分の立ち位置について分かっていたような気もしますが、このクラスのライダーはみんな速いし、フィジカルも強いです。モト2ではゼッケン23番を今まで以上に近くで観察するためだと思いながら、何度も肩越しに後ろを振り返りました。でも、ああいうバトルは楽しいものです。競り合いはライダーとしての成長を促し、プレッシャーへの対処法などが試されます。チェイスがどこにも行かず、長い35分間になることは分かっていたけれど、クリーンなバトルができたので最高です。今シーズンはチェスの対局のような展開が延々と続きそうなので、最初のラウンドを物にできてよかったです

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
好スタートが切れたことは確かですが、今日は最初からスピードがあるとは思えなかったし、プラクティス中の転倒によって自信を深めることができませんでした。モト1ではひたすら雑な乗り方だったけれど、一日を通してみれば徐々に調子を上げて、快適に走れるようになりました。モト2では昨年のアウトドアモトクロスにおける自分を見る思いでした。もっと自信を付けながら、マシンを向上させる作業も続けなければなりません。この戦いを最後まで続ける準備は、できているつもりです

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
モト1ではなるようにしかならなかったけれど、路面状況から得られるものを駆使しながら、精一杯プッシュしていました。好成績をあきらめたくなかったのです。モト2ではスタートを最重要視しました。レース展開を楽にするには、それが大事だと分かっていたからです。このコースでは集団の成り立ちからして、中から抜け出すのが非常に難しい。一度リズムに乗った後は、狙ったライダーに攻撃を仕掛けるのがとても困難なのです。このようなシーズンの始まり方にエキサイトしているし、この調子で続けていくのが楽しみです

Chance Hymas
Chance Hymas 832
Team Honda HRC
今日の結果に満足しているわけではありませんが、ひとまず第1戦を消化できてホッとしています。彼ら全員と一緒にスタートに並ぶのは久しぶりだったので、何が起こるか全く読めませんでした。今は自分がどこにいて、他のみんなのポジションに到達するにはどうすればいいのか分かっています。レース終盤になって脱落するライダーが増えてくるときに、もっと上位にとどまることができれば成功です。今日の自分の走りを誇りに思いつつ、結果には満足していません



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