450MX Moto2
AMA MX 2023
Round 11

Team Honda HRCが最終戦をドラマチックに締めくくる

us Ironman Raceway
Team Honda HRCが最終戦をドラマチックに締めくくる

・ハンター・ローレンスがAMAプロモトクロス250クラスタイトルを獲得

・450クラスチャンピオンのジェット・ローレンスが全勝でパーフェクトシーズンを達成


インディアナ州クロフォーズビルで開催されたAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)最終戦、アイアンマン・ナショナルで、Team Honda HRCのすばらしい2023年に新たな章が2つ追加されました。ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が、AMAプロモトクロス250ナショナルチャンピオンに与えられるゲイリー・ジョーンズ杯を高々と掲げ、弟のジェット・ローレンス(Team Honda HRC)は、2週間前に獲得した450クラスの栄冠に続き、22レース全勝でパーフェクトシーズンを達成。チームメートのチェイス・セクストン(Team Honda HRC)は、J.ローレンスと熱戦を繰り広げた末に450クラス総合2位(2-2)に入賞しました。

250MXモト1では、H.ローレンスがスタートに失敗し、少し緊張を強いられることとなりました。1コーナーでは多重クラッシュに進路を阻まれ、17番手で1周目をクリア。それでもタイトルを争っていたライバル、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)がさらに後方だったため、冷静かつ慎重に集団の中でポジションアップを図りました。トップ10内に入るまでに7周を費やしましたが、最終ラップで5番手に躍進し、そのままチェッカーを受けて初のタイトルを獲得しました。チャンピオンが決定したH.ローレンスは、250MXモト2ではトップ10よりも後方からのスタート。クルーズを続けた後に9位でフィニッシュし、大会総合5位(5-9)に入りました。

450MXモト1では、CRF450Rを駆るJ.ローレンスが完ぺきなホールショットを決めました。セクストンは1コーナーで7番手と出遅れたものの、2周目で2番手に浮上。J.ローレンスにはすでにアドバンテージがあり、それを活かして6秒弱の差でチームメートから逃げきりました。450MXモト2では、J.ローレンスがゲートダウンの瞬間にタイミングが合わず出遅れましたが、1周目の数コーナーでトップへ。2番手につけたセクストンは終始チームメートに対する追撃の手を緩めませんでしたが、最終的に1.7秒差で及ばず、J.ローレンスが完勝を収めました。

この結果、HondaはAMAスーパークロス選手権(AMA-SX)の3クラス(450SX、250SXイースト、250SXウエスト)、AMA-MXの2クラス(450MX、250MX)の計5冠を完全制覇した初めてのメーカーとなりました。また、J.ローレンスによるパーフェクトシーズンは、リッキー・カーマイケル(2002年、2004年)、ジェイムズ・スチュワート(2008年)に続く3人目(4度目)となる快挙です。

さらに今季のHondaは、チーム・オブ・ザ・イヤー賞、マニュファクチャラー・オブ・ザ・イヤー賞、チームマネージャー・オブ・ザ・イヤー賞、メカニック・オブ・ザ・イヤー賞×2人という、数々の栄誉を獲得しました。

この後、Team Honda HRCは2023年から新設された3戦からなるプレーオフ、スーパーモトクロスファイナルに臨みます。参加資格はAMA-SXとAMA-MXのポイント合計によって決まりますが、450クラス首位はセクストン、250クラスではH.ローレンスがトップ。ちなみにJ.ローレンスはシーズン中にクラスを移動したため、250クラスで10位、450クラスで3位にランクインしています。


Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
いつも言っていることですが、我々はここにいられるはずではなかったのです。オーストラリアでどのように暮らし、どれほど苦労したかということを振り返ると、我々が今いる場所に通じる道は皆無でした。これまで成し遂げてきたこと、つまり新たな歴史を作って、リッキー・カーマイケルやジェイムズ・スチュワートのような名前と並んだことで、本当の意味で世界レベルの選手になれたと思います。アウトドアシーズンの間、セクストン選手と競り合ったレースはすごかったし、お互いをレベルアップさせるためにプッシュしあった気がします。決して引き下がったり、ミスをしてはいけないと分かっていました。開幕から最終戦まで集中力を保ち、ここでパーフェクトシーズンを達成できたことがまだ信じられません

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
ここはアマチュア時代に何度も走ったコースで、いつも相性のよさを感じていました。今大会を前に施されたマイナーチェンジについてはあまり好きになれませんでしたが、それでも終日乗れている感触がありました。力強く走れたし、全力を尽くしました。私のアウトドアシーズンのテーマは「絶対に諦めないこと」だったと思います。辛いシリーズだったけれどベストを尽くして、すべてをコースに注ぎ込みました。毎週できることはそれだけだったし、本当にできることはすべてやりきったと思います

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Team Honda HRC
モト1の1コーナーの段階で、このレースは厳しくなると思いましたが、クーパー選手(ヤマハ)が転倒しているのを見て、逆にずっと簡単なものになるだろうと思いました。今大会に臨むうえで分かっていたのは、彼がたった一人の倒すべき相手であり、それに集中しなければいけないこと。レース中は常に彼のポジションを把握して、この戦いに勝つためには何位でフィニッシュする必要があるのかということも知っていました。当初負けていたのは我々の方だったので、今はタイトルを獲得できて興奮しています。これが現実とは思えません。Hondaの皆さん、オーストラリアの皆さん、そしてチームスタッフ全員でつかむことができました!



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