450MX Moto 2
AMA MX 2021
Round 4

ケン・ロクスンがモト1で2位フィニッシュ

us RedBud MX

AMAプロモトクロス選手権第4戦が、ミシガンのレッドバッドで行われました。開幕以来、飛び石日程で消化されてきた同シリーズですが、ここからは4週連続のスケジュール(レッドバッド、サウスウィック、スプリングクリーク、ワシューガル)が組まれており、中盤戦の山場を迎えます。レッドバッドの見どころは、登り坂に設けられた巨大なステップアップトリプルジャンプで、この難所を飛び越せるか否かが勝敗を左右します。

ケン・ロクスンがモト1で2位フィニッシュ

30分+2周の450MXモト1では、ケン・ロクスン(Team Honda HRC)がスタート3番手。チェイス・セクストン(Team Honda HRC)は23番手と出遅れました。オープニングラップで2番手に浮上したロクスンは、5周目にはアーロン・プレシンガー(ヤマハ)を抜き、レースリーダーとなりました。序盤はステップアップトリプルをクリアしていたロクスンですが、後半になると飛び方を2個+1個に変更。これでペースが鈍り、後続の接近を許す展開になります。その結果、ラスト3周でデュラン・フェランディス(ヤマハ)に逆転されたものの、ロクスンは2位でチェッカーを受けました。セクストンは8位までポジションを上げてフィニッシュしました。

450MXクラスのモト2では、ロクスンが3番手、セクストンが6番で1周目をクリアしました。序盤トップグループ内では、イーライ・トーマック(カワサキ)、プレシンガー、ロクスンによる三つ巴のバトルが繰り広げられましたが、7周目のステップアップトリプル先でロクスンが転倒。6番手で復帰したロクスンですが、ペースが上がらずポジションアップないままチェッカーを受けました。セクストンはフェランディスと接戦を演じていましたが、4位でフィニッシュ。なおロクスンは、赤十字フラッグ振動中の徐行義務違反により、モト1で2ポイント減点されています。

250MXクラス
ジェット・ローレンスが今季3勝目を挙げ首位快走

250MXクラスでは、ローレンス兄弟揃ってのポディウム登壇などCRF250Rの活躍が顕著ですが、今大会では弟のジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がモト1で優勝し、ポイントリーダーの証しであるレッドプレートを守りました。

250MXクラスのモト1では、J.ローレンスが3番手、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)が4番手という好スタートで、オープニングラップをクリアしました。序盤、先行するジャスティン・クーパー(ヤマハ)、R.J.ハンプシャー(ハスクバーナ)が相次いで転倒。5周目からはJ.ローレンス、H.ローレンスによるHondaの1-2フォーメーションが見られるようになりました。その後2台の間隔は5秒ほど開き、終盤になると背後にハンプシャーのプレッシャーを受けるようになります。ラスト3周のアタックでH.ローレンスは3位となりましたが、J.ローレンスは2秒差でハンプシャーを振り切り、今季3勝目となるモトウインをゲットしました。

250MXモト2のスタートは、H.ローレンスが11番手。J.ローレンスは18番手からの転倒により、33番手まで後退する不運に見舞われました。H.ローレンスは、20分を費やして4番手まで到達。一時は下田丈(カワサキ)に先行されましたが、最終的に逆転して4位でフィニッシュしました。J.ローレンスは追い上げの末6位をゲット。この結果J.ローレンスは、8点差でポイントリーダーをキープ。H.ローレンスもランキング3位につけています。


Ken Roczen
Ken Roczen 94
Team Honda HRC
レッドバッドに来ることをとても楽しみにしていました。毎年アメリカ独立記念日に近い週末に開催されるこの大会は、いつも熱狂的なファンで賑わうからです。計時予選では2回ともまずまずのタイムアタックができて、最終的にゲートピックが5番目になったことには納得しています。とても乗れていたし、レースへの準備はできていました。モト1のスタートは3番手あたりで、そこから2番手に上がり、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)を抜いてから残り3周になるまでトップを走りました。ちょっとリズムを失ったのは、ソフトな路面の下地がハードパックで、非常にトリッキーだったからです。モト1の走りは自分のベストパフォーマンスではなかったけれど、結果が2位でも満足していました。あと2~3周という大詰めでデュラン・フェランディス(ヤマハ)にかわされてからも、なんとか食らい付いて抜き返そうと試みたのですが、わずかに届きませんでした。モト2に対する期待があったのですが、実際にはすべて思惑通りにならなかったようなレースでした。前に出ようとして、すごく激しいバトルをしていました。デュラン・フェランディスを抜いて、イーライ・トーマック(カワサキ)、アーロン・プレシンガーに次ぐ3番手を走りながら、この先どんな展開になるのかと考えていたんです。その後プレシンガーが巻き上げる土でペースが落ちたとき、ラロッコズリープ(ステップアップトリプル)で飛距離が足らにず着地で引っかかり、少々手首を痛めてしまったのです。その何周か後、ラロッコズリープの直後でフロントをこじって、大クラッシュをしてハンドルバーが曲がってしまいました。それでもなんとか6位でフィニッシュできたし、失点も最小限にとどめることができたので満足しています。レッドバッドを無傷で切り抜けたので、あとは来週のレースに備えるだけです

Chase Sexton
Chase Sexton 23
Team Honda HRC
予選では3番手だったし、コースの感触もよく乗れていたし、最初から順調でした。モト1では1コーナーで転倒してしまったけれど、40番手から8位まで追い上げたんです。ライン取りもよかったし、スピードもあって乗れていました。モト2ではスタート10番手あたりで、いいパッシングをいくつか決めた後はずっと4番手でした。自分にとっては可もなく不可もないレースで、乗れていない感じがありいくつかミスもありました。次はサウスウィックなので、それまでにマシンセッティングと練習に取り組み、もっと好成績を収められるようにがんばります

Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Team Honda HRC
モト1のマシンセッティングが、あまりよくなかったんです。R.J. ハンプシャー(ハクスバーナ)に追い詰められたとき、もし仕掛けられたら反撃する弾は残っていませんでした。モト2に備えてセッティングを変更してもらい、感触はよくなったのですが、勝つか少なくとも上位に入るチャンスに結び付けることができませんでした。37番手から6位までばん回できたのは幸いです。1日におけるパッシング数としては、最高記録じゃないでしょうか。リザルトを見ると3ポイント失ったのでがっかりですが、ポジティブに捉えれば力強い走りだった。あんな追い上げができるライダーは、このクラスに何人もいないと思います

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 41
Team Honda HRC
自分にとってよくも悪くもない週末でしたが、結果を受け入れましょう。2ポイント差でポディウムを逃し、総合4位(3位-4位)でした。モト2ではジェイマート(ジェレミー・マーティン/ヤマハ)を捕まえられるか、イチかバチかの状況でした。スタート失敗から追い上げて、彼との大差を必死に縮めました。何が何でも攻略するしかない、失敗なんてあり得ない。でもそれは限界を超えたリスキーな追い上げだったようで、転倒してしまったのですが、再スタート後に4番手を取り返してフィニッシュしました。振り返ってみると、モト2の前にマシンセッティングを変更してくれたチームスタッフの取り組みがうれしかったし、効果的だったことに感謝しています。モト2の成績としてはベストではなかったけれど、マシンの感触としてはモト1よりもよかったので満足です。レッドバッドはすごい大会でした。以前にも走ったことはありますが、アメリカ独立記念日に合わせたプロモトクロスのレッドバッドに出場するのは初めてだったので、とてもいい体験ができました。自分がリストアップした絶対にやりたいことの中に、マイクに向かって『レッドバーーーード!』と叫ぶこと(当地におけるインタビューのお約束)があったのですが、やっと実現できたのでハッピーです



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