早朝から始まった計時予選では、2回目のセッションでケン・ロクスン(Team Honda HRC)が2分07秒124を記録してトップ、チェイス・セクストン(Team Honda HRC)が2分07秒696で2番手となりました。
ところが、450MXモト1の1コーナーで転倒したロクスンに、セクストンが衝突するアクシデントが発生。胸を強打したロクスンはしばらく立ち上がることができず、レッドフラッグが出されてもおかしくない事態でしたが、オープニングラップを消化したトップグループが戻って来るまでに救助され、レースは続行されました。ロクスンはリタイアを喫しましたが、再スタートしたセクストンは1周目を21番手でクリア。中盤トップ10まで浮上するとベストラップを刻み、7位までポジションを上げてチェッカーを受けました。
450MXモト2のスタートラインには、メディカルチェックを済ませたロクスンの姿がありました。モト2のゲートピックはモト1のリザルト順になるので、この日のロクスンは1番目から40番手まで急落したことになります。不利なゲートからスタートしたロクスンでしたが、ホールショットのジャスティン・バーシア(ガスガス)を抜いて、1周目からレースリーダーとなりました。中盤までは1~2秒のマージンを争うバトルが続きましたが、ロクスンはバーシアの追撃を振り切って、優勝のチェッカーを受けました。セクストンはスタート6番手からポジションアップを図り、3位でフィニッシュ。総合4位(7位-3位)に入りました。
250MXクラス
ローレンス兄弟が総合4~5位に入賞
250MXクラスでは、ここまでジェット・ローレンス(Team Honda HRC)がレッドプレートを守ってきましたが、今大会にはアンラッキーな展開が待ち受けていました。
250MXモト1では、ハンター・ローレンス(Team Honda HRC)がオープニング6番手につけましたが、ポイントリーダーのジェット・ローレンスはスタートに失敗し、14番手と出遅れました。凄まじい追い上げを開始したジェット・ローレンスは、レース前半を費やして兄のハンター・ローレンスに追い付き、8周目は4番手に浮上します。しかしトップ3からは10秒ほどのビハインドがあって、猛追撃もここまで。ジェット・ローレンスは4位、ハンター・ローレンスは5位でフィニッシュしました。
250MXモト2では、2周目に数台が巻き込まれるマルチクラッシュが発生しました。11番手スタートだったハンター・ローレンスは、その現場をすり抜けて6番手に浮上。しかしジェット・ローレンスは、転倒者に引っかかり12番手まで後退してしまいました。モト1同様の追い上げによって、ジェット・ローレンスはハンター・ローレンスの直後まで浮上しましたが、兄を抜くことができないままチェッカー。ジェット・ローレンスは総合4位(4位-6位)、ハンター・ローレンスは総合5位(5位-5位)に入りました。この結果ポイントリーダーがジャスティン・クーパー(ヤマハ)に入れ替わり、ジェット・ローレンスは6点差の2位から首位奪回を狙います。