Honda HRC Progressiveが総合ランキング1-2を獲得

・ Hondaが「マニュファクチャラー・オブ・ザ・イヤー賞」と「チーム・オブ・ザ・イヤー賞」を含む年間表彰を独占
・ ハンター・ローレンスが450クラス総合ランキングでジェット・ローレンスに次ぐ2位を獲得
・ 下田丈が250クラス総合ランキングで2位を獲得
メリーランド州メカニクスビルのバッズクリークMXでAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)最終戦が開催され、Honda HRC Progressiveは圧倒的なシーズンフィニッシュを祝いました。先週末すでに450クラスのタイトルを獲得したジェット・ローレンスは、1-2のモト結果で総合優勝を収めてシーズンを締めくくりました。兄でチームメイトのハンター・ローレンスは3-1でこの日の総合2位を獲得。ハンターは450クラスの総合ランキングでも2位を獲得し、Hondaは450クラスランキングの1-2獲得を達成しました。ひとつのメーカーがプレミアクラスの1位・2位を独占したのは、2014年以来の快挙となります。赤旗の影響を受けた250クラスでは、下田丈が安定した走りで総合2位を獲得して表彰台入りを果たし、シーズンの総合ランキングでも2位を獲得しました。
ジェットはモト1でホールショットを奪うと、CRF450RWEを駆って全周回をリードする完璧な走りを披露し、圧倒的な勝利を収めました。ハンターは1コーナーを13番手で抜ける厳しいスタートを切りましたが、着実に追い上げて10台をオーバーテイクし、3位を獲得しました。モト2ではハンターがホールショットを奪い、ジェットを背後に従える形で力強いペースを築き、最終的には弟に13秒差をつけて勝利を収めました。
下田丈は250クラスのモト1を3番手でスタートし、序盤から先頭争いをしていましたが、早い段階で赤旗が提示されました。一斉再スタートでは8番手からの走行となりましたが、中盤前には2位に浮上し、そのままフィニッシュしました。しかしその後、赤十字フラッグが振られている最中に追い越しをしたとして1つ順位を下げられ、さらにジャンプ違反によりチャンピオンシップポイントから5点減点されました。モト2では1コーナーを5番手で抜け、すぐに3位に浮上。その後、追い越しを決め2位に上がりますが、4周目に再び赤旗が提示されました。今回はレースが十分に進行していたため、時間差スタート方式でレース再開となりました。下田はその後も2位をキープし、最終的に3-2の結果でこの日を締めくくりました。
NOTES
・ ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンス、下田丈の3人は金曜日のバッズクリークのメディアデーに参加。週末のレースに向けてインタビューやライディングセッションに臨みました。
・ バージニア州オレンジにあるHondaディーラーの「EZ Performance Center」がバッズクリークに出展。Honda HRC Progressiveのピットエリアにブースを設置し、CRF110FトレイルバイクやTRX250X、TRX90XスポーツATVを展示しました。
・ 今シーズンの数ラウンド同様、ジェイミー&ケイラ・アーヴィン、そしてジェイ・ウィンターがバッズクリークでHonda HRC Progressiveクルーの食事を担当しました。ペンシルベニアで人気レストランを複数経営し、チームの長年の友人である彼らは、シーズンを通じてプログラムに欠かせない存在となっています。
・ 450クラスの総合予選では、ジェットが1秒以上の差をつけてトップ、ハンターは3位でした。Phoenix Racing Hondaのディラン・フェランディスが6位、Valley Motorsportsのジェレミー・ハンドが11位、Quad Lock Hondaのシェーン・マケラスが13位、Honda Canada GDR Fox Racingのディラン・ライトが17位、Rodbell Racingのジャスティン・ロッドベルが23位、Raylentless Racingのブランドン・レイが24位、McGinley Clinicプライベーター・サポート・プログラムのジョン・ショートが27位でした。
・ 250クラスの総合予選では、下田丈が5位を記録しました。Quad Lock Hondaのブロディ・コノリーが19位、Phoenix Racing Hondaのカレン・パークが22位、TiLube Honda Racingのアイザイア・クラークが25位でした。
・ 女子モトクロス選手権(WMX)シリーズの最終戦がバッズクリークで開催。今大会は3モトレース制(金曜に2モト、土曜に1モト)で行われました。Quad Lock Hondaのチャーリー・キャノンが1-2-4のリザルトで総合2位を獲得。SLR Hondaのミカエラ・ニールセンも4-4-2で表彰台を獲得しました。MotoSport Hillsboroのジェイリー・ギャラカーは13-12-13で総合13位となりました。その他のHondaライダーは、ケイトリン・ジェイコブスが15位(15-15-16)、シドニー・プラスが19位(19-19-19)、ケイラ・アレクサンダーが20位(20-20-20)、アディ・クラウスが21位(21-21-21)でした。
・ バッズクリークではジェットとハンターがそれぞれホールショットを奪い、シリーズ通算ホールショット数は兄弟揃って7回ずつ達成しました。Honda HRC Progressiveは全22回のモト中14回、実に64%のホールショットを獲得するという圧倒的な数字を叩き出しました。
・ ジェットのバッズクリークでの完璧なモト1は、今季22レース中9回目のワイヤ・トゥ・ワイヤー(スタートからフィニッシュまで独走での)勝利となりました。
・ バッズクリークでのHondaの見事なレース結果に加えて、ジェット・ローレンスは450クラスのモト1でファステストラップを記録しました。
・ 今週末のジェットの勝利により、Hondaはバッズクリークでの450クラス最多総合優勝数の8勝を記録し、カワサキに並びました。これまでに同地で優勝を果たしたHondaライダーには、ジェレミー・マクグラス(2回)、ケビン・ウィンダム、リッキー・カーマイケル(2回)、チャド・リード、そしてジェット・ローレンス(2回)がいます。
・ ジェットは今季450クラス11戦中9回の総合優勝を飾り、キャリア通算回数を24勝に伸ばしました。
・ 今回のタイトルで通算9冠目のAMAプロレースタイトルを獲得したジェットは、AMAプロモトクロス選手権プレミアクラスの王座を2回以上獲得した史上14人目のライダーとなりました。
・ Hondaはシーズンを完全制覇とも言える形で締めくくり、年間表彰の大半を獲得しました。大会終了後の表彰式では、American Honda レーシング&広告部門マネージャーのブランドン・ウィルソンがマニュファクチャラー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞し、Honda HRC Progressiveのチームマネージャー、ラーズ・リンドストロムがチーム・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。リンドストロムはさらにチームマネージャー・オブ・ザ・イヤー賞も受賞しました。Hondaホスピタリティトラックのドライバー、トム・ポージはトラックドライバー・オブ・ザ・イヤー賞に選ばれ、技術部門ではクリスティアン・ドゥシャームがメカニック・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。ジェット・ローレンス本人が自らトロフィーを授与しました。戦績としては、ジェットが前戦で450クラスタイトルを獲得し、バッズクリークではハンターが総合ランキング2位を獲得。Hondaは450クラスで1-2を達成し、下田丈も250クラスで2位を獲得しました。
・ ジェットとハンターがAMAプロモトクロス選手権450クラスの最終ランキングで1位と2位を獲得し見事な成果を収めましたが、この快挙はHondaにとって初めてのことではありません。リッキー・ジョンソンとデビッド・ベイリーが1986年に、ジャン・ミシェル・バイルとジェフ・スタントンが1991年に、リッキー・カーマイケルとケビン・ウインダムが2003年に同じ偉業を達成しています。ただし、兄弟でプレミアクラスの総合ランキング1-2を獲得したのは史上初めての快挙です。
・ ハンターは今季、全てのモトでトップ5フィニッシュを果たした唯一のライダーであり、AMAプロモトクロス選手権450クラスにおいて参戦から2年連続で総合ランキング2位を獲得しました。
・ AMAプロモトクロス選手権が終了し、ライダーとチームは1週間の休養を挟み、AMAスーパーモトクロス(AMA-SMX)プレーオフに挑みます。全3戦となるポストシーズンは、9月6日にノースカロライナ州のシャーロット・モータースピードウェイで開幕します。
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モト1でホールショットを奪った後は、とにかく楽しもうと思いました。それが今週末の一番の目標で、それを達成できたので、あとは一戦一戦を楽しみながら走ることができました。そういう瞬間はいつもあるわけではないので、ただ外に出て走れること自体がすごく良かったです。モト2ではハンターがすごくいい走りをしていて、一緒に走れてとても楽しかったです。
モト1でホールショットを奪った後は、とにかく楽しもうと思いました。それが今週末の一番の目標で、それを達成できたので、あとは一戦一戦を楽しみながら走ることができました。そういう瞬間はいつもあるわけではないので、ただ外に出て走れること自体がすごく良かったです。モト2ではハンターがすごくいい走りをしていて、一緒に走れてとても楽しかったです。

今日はいい一日でした。自分の走りはすごく良かったと感じていますし、バッズクリークをとても楽しめました。本当に素晴らしいコースです。モト1では狙っていた結果は得られませんでしたが、走りには満足しています。モト2では良いスタートを切れたので、より良い展開に持ち込めました。路面が乾いている部分にあるゲートを選んだことで、良い位置取りができました。スタートはどちらも上手く決められたと思いますが、その調整が大きな違いを生みました。全体的にモト2には満足していますし、いい形で締めくくることができました。
今日はいい一日でした。自分の走りはすごく良かったと感じていますし、バッズクリークをとても楽しめました。本当に素晴らしいコースです。モト1では狙っていた結果は得られませんでしたが、走りには満足しています。モト2では良いスタートを切れたので、より良い展開に持ち込めました。路面が乾いている部分にあるゲートを選んだことで、良い位置取りができました。スタートはどちらも上手く決められたと思いますが、その調整が大きな違いを生みました。全体的にモト2には満足していますし、いい形で締めくくることができました。

チームを本当に誇りに思います。特に安定感という点では、マシンに乗っていて、これまでで一番良い感触を得られたと思います。もちろんシーズンを優勝で締めくくりたかったのですが、来年に向けて素晴らしい基盤を築けたと思います。これからSMXも控えていますし、モチベーションは高いです。ここまでの成長にとても満足しています。
チームを本当に誇りに思います。特に安定感という点では、マシンに乗っていて、これまでで一番良い感触を得られたと思います。もちろんシーズンを優勝で締めくくりたかったのですが、来年に向けて素晴らしい基盤を築けたと思います。これからSMXも控えていますし、モチベーションは高いです。ここまでの成長にとても満足しています。

今年は本当に驚くほどの浮き沈みがありました。スーパークロスの時は、丈のピットボードの件や兄弟二人の負傷など、これ以上悪くなりようがないと思うほど不運でした。ですが、今こうして素晴らしいモトクロスシーズンを終えて振り返ると、少し現実味がありません。このシリーズの終盤は、何をやってもうまくいっていた2023年によく似ていました。ライダーたちがマシンとチームにとても満足しているのを知っているので、SMXシリーズがとても楽しみです。プレミアクラスで兄弟として史上初めて1-2を決められたことは素晴らしい偉業であり、その一員であることを本当に誇りに思います。素晴らしいスポンサーの皆さま、そしてトーランスの本社の皆さまに感謝の意を伝えたいです。また、日本の熊本の開発チーム、そして東京のHRCチームには、「ありがとうございます、お疲れ様でした!」とお伝えしたいです。
今年は本当に驚くほどの浮き沈みがありました。スーパークロスの時は、丈のピットボードの件や兄弟二人の負傷など、これ以上悪くなりようがないと思うほど不運でした。ですが、今こうして素晴らしいモトクロスシーズンを終えて振り返ると、少し現実味がありません。このシリーズの終盤は、何をやってもうまくいっていた2023年によく似ていました。ライダーたちがマシンとチームにとても満足しているのを知っているので、SMXシリーズがとても楽しみです。プレミアクラスで兄弟として史上初めて1-2を決められたことは素晴らしい偉業であり、その一員であることを本当に誇りに思います。素晴らしいスポンサーの皆さま、そしてトーランスの本社の皆さまに感謝の意を伝えたいです。また、日本の熊本の開発チーム、そして東京のHRCチームには、「ありがとうございます、お疲れ様でした!」とお伝えしたいです。
250MX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
|---|---|---|---|---|---|
1 | Haiden Deegan | 1 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 502 |
2 | Jo Shimoda | 30 | Honda HRC Progressive | Honda | 454 |
3 | Garrett Marchbanks | 36 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 352 |
4 | Levi Kitchen | 47 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 327 |
5 | Tom Vialle | 16 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 288 |
6 | Mikkel Haarup | 107 | Triumph Racing Factory Team | Triumph | 239 |
19 | Chance Hymas | 10 | Honda HRC Progressive | Honda | 132 |
30 | Cullin Park | 59 | Phoenix Racing Honda | Honda | 18 |
34 | Mark Fineis | 62 | Tilube Honda Racing | Honda | 12 |
39 | Lance Kobusch | 195 | SPR | Honda | 6 |
42 | Gavin Towers | 115 | Phoenix Racing Honda | Honda | 4 |
45 | Brodie Connolly | 788 | Quad lock honda | Honda | 2 |















