450 Moto2
AMA MX 2025
Round 11

Honda HRC Progressiveが総合ランキング1-2を獲得

us Budds Creek Motocross Park
Honda HRC Progressiveが総合ランキング1-2を獲得

・ Hondaが「マニュファクチャラー・オブ・ザ・イヤー賞」と「チーム・オブ・ザ・イヤー賞」を含む年間表彰を独占
・ ハンター・ローレンスが450クラス総合ランキングでジェット・ローレンスに次ぐ2位を獲得
・ 下田丈が250クラス総合ランキングで2位を獲得


メリーランド州メカニクスビルのバッズクリークMXでAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)最終戦が開催され、Honda HRC Progressiveは圧倒的なシーズンフィニッシュを祝いました。先週末すでに450クラスのタイトルを獲得したジェット・ローレンスは、1-2のモト結果で総合優勝を収めてシーズンを締めくくりました。兄でチームメイトのハンター・ローレンスは3-1でこの日の総合2位を獲得。ハンターは450クラスの総合ランキングでも2位を獲得し、Hondaは450クラスランキングの1-2獲得を達成しました。ひとつのメーカーがプレミアクラスの1位・2位を独占したのは、2014年以来の快挙となります。赤旗の影響を受けた250クラスでは、下田丈が安定した走りで総合2位を獲得して表彰台入りを果たし、シーズンの総合ランキングでも2位を獲得しました。

ジェットはモト1でホールショットを奪うと、CRF450RWEを駆って全周回をリードする完璧な走りを披露し、圧倒的な勝利を収めました。ハンターは1コーナーを13番手で抜ける厳しいスタートを切りましたが、着実に追い上げて10台をオーバーテイクし、3位を獲得しました。モト2ではハンターがホールショットを奪い、ジェットを背後に従える形で力強いペースを築き、最終的には弟に13秒差をつけて勝利を収めました。

下田丈は250クラスのモト1を3番手でスタートし、序盤から先頭争いをしていましたが、早い段階で赤旗が提示されました。一斉再スタートでは8番手からの走行となりましたが、中盤前には2位に浮上し、そのままフィニッシュしました。しかしその後、赤十字フラッグが振られている最中に追い越しをしたとして1つ順位を下げられ、さらにジャンプ違反によりチャンピオンシップポイントから5点減点されました。モト2では1コーナーを5番手で抜け、すぐに3位に浮上。その後、追い越しを決め2位に上がりますが、4周目に再び赤旗が提示されました。今回はレースが十分に進行していたため、時間差スタート方式でレース再開となりました。下田はその後も2位をキープし、最終的に3-2の結果でこの日を締めくくりました。

NOTES

・ ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンス、下田丈の3人は金曜日のバッズクリークのメディアデーに参加。週末のレースに向けてインタビューやライディングセッションに臨みました。

・ バージニア州オレンジにあるHondaディーラーの「EZ Performance Center」がバッズクリークに出展。Honda HRC Progressiveのピットエリアにブースを設置し、CRF110FトレイルバイクやTRX250X、TRX90XスポーツATVを展示しました。

・ 今シーズンの数ラウンド同様、ジェイミー&ケイラ・アーヴィン、そしてジェイ・ウィンターがバッズクリークでHonda HRC Progressiveクルーの食事を担当しました。ペンシルベニアで人気レストランを複数経営し、チームの長年の友人である彼らは、シーズンを通じてプログラムに欠かせない存在となっています。

・ 450クラスの総合予選では、ジェットが1秒以上の差をつけてトップ、ハンターは3位でした。Phoenix Racing Hondaのディラン・フェランディスが6位、Valley Motorsportsのジェレミー・ハンドが11位、Quad Lock Hondaのシェーン・マケラスが13位、Honda Canada GDR Fox Racingのディラン・ライトが17位、Rodbell Racingのジャスティン・ロッドベルが23位、Raylentless Racingのブランドン・レイが24位、McGinley Clinicプライベーター・サポート・プログラムのジョン・ショートが27位でした。

・ 250クラスの総合予選では、下田丈が5位を記録しました。Quad Lock Hondaのブロディ・コノリーが19位、Phoenix Racing Hondaのカレン・パークが22位、TiLube Honda Racingのアイザイア・クラークが25位でした。

・ 女子モトクロス選手権(WMX)シリーズの最終戦がバッズクリークで開催。今大会は3モトレース制(金曜に2モト、土曜に1モト)で行われました。Quad Lock Hondaのチャーリー・キャノンが1-2-4のリザルトで総合2位を獲得。SLR Hondaのミカエラ・ニールセンも4-4-2で表彰台を獲得しました。MotoSport Hillsboroのジェイリー・ギャラカーは13-12-13で総合13位となりました。その他のHondaライダーは、ケイトリン・ジェイコブスが15位(15-15-16)、シドニー・プラスが19位(19-19-19)、ケイラ・アレクサンダーが20位(20-20-20)、アディ・クラウスが21位(21-21-21)でした。

・ バッズクリークではジェットとハンターがそれぞれホールショットを奪い、シリーズ通算ホールショット数は兄弟揃って7回ずつ達成しました。Honda HRC Progressiveは全22回のモト中14回、実に64%のホールショットを獲得するという圧倒的な数字を叩き出しました。

・ ジェットのバッズクリークでの完璧なモト1は、今季22レース中9回目のワイヤ・トゥ・ワイヤー(スタートからフィニッシュまで独走での)勝利となりました。

・ バッズクリークでのHondaの見事なレース結果に加えて、ジェット・ローレンスは450クラスのモト1でファステストラップを記録しました。

・ 今週末のジェットの勝利により、Hondaはバッズクリークでの450クラス最多総合優勝数の8勝を記録し、カワサキに並びました。これまでに同地で優勝を果たしたHondaライダーには、ジェレミー・マクグラス(2回)、ケビン・ウィンダム、リッキー・カーマイケル(2回)、チャド・リード、そしてジェット・ローレンス(2回)がいます。

・ ジェットは今季450クラス11戦中9回の総合優勝を飾り、キャリア通算回数を24勝に伸ばしました。

・ 今回のタイトルで通算9冠目のAMAプロレースタイトルを獲得したジェットは、AMAプロモトクロス選手権プレミアクラスの王座を2回以上獲得した史上14人目のライダーとなりました。

・ Hondaはシーズンを完全制覇とも言える形で締めくくり、年間表彰の大半を獲得しました。大会終了後の表彰式では、American Honda レーシング&広告部門マネージャーのブランドン・ウィルソンがマニュファクチャラー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞し、Honda HRC Progressiveのチームマネージャー、ラーズ・リンドストロムがチーム・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。リンドストロムはさらにチームマネージャー・オブ・ザ・イヤー賞も受賞しました。Hondaホスピタリティトラックのドライバー、トム・ポージはトラックドライバー・オブ・ザ・イヤー賞に選ばれ、技術部門ではクリスティアン・ドゥシャームがメカニック・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。ジェット・ローレンス本人が自らトロフィーを授与しました。戦績としては、ジェットが前戦で450クラスタイトルを獲得し、バッズクリークではハンターが総合ランキング2位を獲得。Hondaは450クラスで1-2を達成し、下田丈も250クラスで2位を獲得しました。

・ ジェットとハンターがAMAプロモトクロス選手権450クラスの最終ランキングで1位と2位を獲得し見事な成果を収めましたが、この快挙はHondaにとって初めてのことではありません。リッキー・ジョンソンとデビッド・ベイリーが1986年に、ジャン・ミシェル・バイルとジェフ・スタントンが1991年に、リッキー・カーマイケルとケビン・ウインダムが2003年に同じ偉業を達成しています。ただし、兄弟でプレミアクラスの総合ランキング1-2を獲得したのは史上初めての快挙です。

・ ハンターは今季、全てのモトでトップ5フィニッシュを果たした唯一のライダーであり、AMAプロモトクロス選手権450クラスにおいて参戦から2年連続で総合ランキング2位を獲得しました。

・ AMAプロモトクロス選手権が終了し、ライダーとチームは1週間の休養を挟み、AMAスーパーモトクロス(AMA-SMX)プレーオフに挑みます。全3戦となるポストシーズンは、9月6日にノースカロライナ州のシャーロット・モータースピードウェイで開幕します。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Honda HRC Progressive
モト1でホールショットを奪った後は、とにかく楽しもうと思いました。それが今週末の一番の目標で、それを達成できたので、あとは一戦一戦を楽しみながら走ることができました。そういう瞬間はいつもあるわけではないので、ただ外に出て走れること自体がすごく良かったです。モト2ではハンターがすごくいい走りをしていて、一緒に走れてとても楽しかったです。

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Honda HRC Progressive
今日はいい一日でした。自分の走りはすごく良かったと感じていますし、バッズクリークをとても楽しめました。本当に素晴らしいコースです。モト1では狙っていた結果は得られませんでしたが、走りには満足しています。モト2では良いスタートを切れたので、より良い展開に持ち込めました。路面が乾いている部分にあるゲートを選んだことで、良い位置取りができました。スタートはどちらも上手く決められたと思いますが、その調整が大きな違いを生みました。全体的にモト2には満足していますし、いい形で締めくくることができました。

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Honda HRC Progressive
チームを本当に誇りに思います。特に安定感という点では、マシンに乗っていて、これまでで一番良い感触を得られたと思います。もちろんシーズンを優勝で締めくくりたかったのですが、来年に向けて素晴らしい基盤を築けたと思います。これからSMXも控えていますし、モチベーションは高いです。ここまでの成長にとても満足しています。

Lars Lindstrom
Lars Lindstrom -
Honda HRC Progressive
今年は本当に驚くほどの浮き沈みがありました。スーパークロスの時は、丈のピットボードの件や兄弟二人の負傷など、これ以上悪くなりようがないと思うほど不運でした。ですが、今こうして素晴らしいモトクロスシーズンを終えて振り返ると、少し現実味がありません。このシリーズの終盤は、何をやってもうまくいっていた2023年によく似ていました。ライダーたちがマシンとチームにとても満足しているのを知っているので、SMXシリーズがとても楽しみです。プレミアクラスで兄弟として史上初めて1-2を決められたことは素晴らしい偉業であり、その一員であることを本当に誇りに思います。素晴らしいスポンサーの皆さま、そしてトーランスの本社の皆さまに感謝の意を伝えたいです。また、日本の熊本の開発チーム、そして東京のHRCチームには、「ありがとうございます、お疲れ様でした!」とお伝えしたいです。


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden Deegan

1

Monster Energy Star Racing Yamaha

Yamaha

502

2

Jo Shimoda

30

Honda HRC Progressive

Honda

454

3

Garrett Marchbanks

36

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

352

4

Levi Kitchen

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

327

5

Tom Vialle

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

288

6

Mikkel Haarup

107

Triumph Racing Factory Team

Triumph

239

19

Chance Hymas

10

Honda HRC Progressive

Honda

132

30

Cullin Park

59

Phoenix Racing Honda

Honda

18

34

Mark Fineis

62

Tilube Honda Racing

Honda

12

39

Lance Kobusch

195

SPR

Honda

6

42

Gavin Towers

115

Phoenix Racing Honda

Honda

4

45

Brodie Connolly

788

Quad lock honda

Honda

2


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