450 Moto2
AMA MX 2025
Round 9

ハンター・ローレンス、450プロモトクロスでキャリア初の総合優勝を獲得

us Ironman Raceway
ハンター・ローレンス、450プロモトクロスでキャリア初の総合優勝を獲得

•安定した2-2フィニッシュでハンターが節目となる勝利を達成
•下田丈が250クラスで2-2の成績を収め総合2位
•ジェット・ローレンスはモト1のペナルティから巻き返し、モト2を制して総合6位

2週間の休養を経て、AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)第9戦がインディアナ州クロフォーズビルのアイアンマン・レースウェイで開催されました。Honda HRC Progressiveのハンター・ローレンスが2-2フィニッシュという安定した走りを披露し、450クラスでキャリア初となる総合優勝を掴み取りました。下田丈も250クラスで同じく2-2の成績を収め、総合2位を獲得。ジェット・ローレンスは、モト1でスタート違反の裁定を受けるも、モト2で意地の勝利を挙げ、総合6位に入りました。

ハンターは450クラスのモト1を2番手でスタートし、6周目に首位へ浮上するとそのままリードを保ちます。残り3周のところでチェイス・セクストンに抜かれるも、安定した走りで2位を守り切りました。一方、ジェットはスタートで早く飛び出してゲートに接触し、20番手以下からの追い上げを強いられました。それでも怒涛の追い上げで3周目には9位、11周目には3位まで順位を上げそのままゴールしましたが、ゴール後にスタート違反で1周減算のペナルティを受け、17位に降格となりました。

モト2では、ハンターが2番手でスタートし、1周目の終わりには首位へ浮上。ジェットもモト1の不運を挽回する走りで3番手につけ、2周目に兄を抜いてトップに立ちました。5周目にハンターが転倒し4番手に落ちましたが、すぐに立て直して3位に戻り、さらに残り4周のところで2位へと浮上。ジェットがトップで勝利を収め、ハンターが6.5秒差の2位で続き、兄弟で1-2フィニッシュを飾りました。ハンターはこの日2-2の安定した成績でプロモトクロス450クラス初の総合優勝を達成し、ジェットは総合6位となりました。

下田はCRF250RWEを駆って250クラスのモト1でホールショットを奪い、序盤から快調にリードを広げ、レースの大半をトップで走行しました。残り5周でヘイデン・ディーガンに抜かれたものの、3位には約50秒の差をつけて2位でゴールしました。モト2では4番手スタートからすぐにディーガンに続く2位につけ、2人で後続を大きく引き離しました。最終的に3位には20秒差をつけてゴールし、この日総合2位を獲得しました。

NOTES

•インディアナ州ベッドフォードを拠点とする「M&E Honda」がアイアンマンのチームピットにHonda HRC Progressiveとともに参加し、CRF110Fを展示。終日ファンや来場者との交流を行いました。

•ハイポイントやレッドバッド・ナショナルズに続き、ジェイミー&ケイラ・アーヴィンが、レース当日にチームクルーに食事を提供してくれました。彼らはペンシルベニア州で複数のレストランを経営しており、Honda HRC Progressiveチームと長年の友人関係にあります。

•450クラス総合予選では、ジェットが最速タイムを記録し、ハンター・ローレンスは5番手に入りました。その他のHonda勢は、ディラン・フェランディス(Phoenix Racing Honda)が9位、カイル・ウェブスター(Quad Lock Honda)が12位、ジェレミー・ハンド(Valley Motorsports)が15位、ヘンリー・ミラー(MX6 Racing)が18位、シェーン・マケラス(Quad Lock Honda Racing)が22位、ジョン・ショート(The McGinley Clinic Privateer Support Program)が26位、ブランドン・レイ(Raylentless Racing)が28位、ザック・ウィリアムズ(Williams Racing)が35位となりました。ブラッド・トッド(Ace Motorcycles)はラストチャンス予選で3位となり、本戦出場を決めました。

•250クラス総合予選では、下田丈が10位、ブロディ・コノリー(Quad Lock Honda)が22位、アイザイア・クラーク(TiLube Honda Racing)が26位、カレン・パーク(Phoenix Racing Honda)が28位を記録しました。マーク・フィニス(TiLube Honda Racing)はラストチャンス予選で4位に入り、本戦出場を果たしました。

•AMAプロモトクロス中盤のオフ期間を挟み、女子モトクロス選手権(WMX)シリーズもアイアンマン・ナショナルで再開。21台中7台をHonda勢が占めました。Quad Lock Honda Racingのチャーリー・キャノンが2-2で総合2位、SLR Honda Racingのミカエラ・ニールセンが3-6で総合5位に入りました。その他のHonda勢は、ジェイリー・ギャラカー(MotoSport Hillsboro)が11-11で総合11位、ケイトリン・ジェイコブスが12-12で総合12位、シドニー・プラスが17-16で総合16位、ケイラ・アレクサンダーが19-18で総合18位、アディ・クラウスが20-19で総合21位となりました。

•アイアンマンでは将来有望なアマチュアライダーを対象としたモトコンバインも開催されました。Quad Lock Hondaのケイド・キングスフォードが12-12で総合11位とHonda勢トップを記録。SLR Hondaのグレイソン・タウンゼントが17-19で総合19位、Phoenix Racing Hondaのタイガー・ウッドが21-16で総合20位、SLRのアルヴィン・ヒランが20-25で総合22位でした。

•ジェットはこの日苦戦しながらも、450クラス両モトで最速ラップを記録し、その速さを示しました。250クラスでは、下田がモト1で最速ラップをマークし、総合2位につなげました。

•450クラスのランキングでは、ジェットが2位の兄でチームメイトのハンターに47ポイント差をつけて首位に立っています。250クラスでは下田が首位と51ポイント差で2位を維持しています。

•次戦、AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)シリーズ最終戦の一つ前となる第10戦は、8月16日にニューヨーク州ニューベルリンのユナディラMXで開催されます。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Honda HRC Progressive
今日は山あり谷ありの一日でした。モトレースの間に食事をうまく消化できない状態が続いていたので、今日は胃の調子を整えるために新しいことを試したのですが、飲んだ錠剤が消化を早めすぎてしまい、レース中盤にはエネルギー切れになってしまいました。ちょっと残念です。そうですね、モト1でのあの出来事については、正直言って少し馬鹿げていると思います。AMAは二重基準があるように感じます。コースをショートカットしても何も処罰されないライダーもいるんです。これが現実だとは思いますが、誰にペナルティを科すべきかもっとしっかり見極める必要があるのではないかと思います。モト2では勝つことができたので、それを持って今日を終えることにします。

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Honda HRC Progressive
今日は本当に色々なことが起きましたが、自分にとってはプラスに働きました。モト1ではジェットが1周減算のペナルティを受け、モト2ではチェイスに何があったのかは分かりませんが、とにかく波乱の1日でした。とても暑く、風もない中で、本当に体力を消耗する厳しい一日でしたが、チャンスを活かしてこの結果を得ることができてうれしいです。

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Honda HRC Progressive
今日は2-2で、スタートも良かったのはポジティブです。あとはもう少しペースを上げるだけです。できないことは何もなく、本当にあと少しの差だと思います。次の2戦でバイクのセッティングを硬めに振るなど少し変更して、さらに改善できればと思います。残りはあと2戦、準備はできています。

Lars Lindstrom
Lars Lindstrom -
Honda HRC Progressive
レースというこのジェットコースターは毎回新しい驚きをくれますが、今日も例外ではありませんでした。ジェットの走りは本当に素晴らしかったですが、我々が全く同意できないペナルティによってその輝きはかき消されてしまいました。モト1で25位からほぼ優勝順位まで追い上げたのは驚異的でした。そして、モト2のあの最初の2周は信じられない速さでした。もしジェットのオンボードカメラがあれば、7位から半周で3位、さらに翌周にはトップに駆け上がったあの走りをぜひ見たいと思うほどです。丈も引き続き我々を誇らしく思わせてくれています。スタートと走りの安定感が光っており、見ていてとても楽しいです。そして今日は何よりもハンターの日でした。これまで何度もあと一歩まで迫りながら届かなかった初勝利を手にし、チーム全員、そして世界中のHonda関係者が喜んでいます。間違いなく彼にふさわしい勝利で、今後もこうした勝利が続くことを願っています。


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden DEEGAN

1

Monster Energy Star Racing Yamaha

Yamaha

418

2

Jo SHIMODA

30

Honda HRC Progressive

Honda

367

3

Garrett MARCHBANKS

36

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

286

4

Levi KITCHEN

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

265

5

Tom VIALLE

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

242

6

Mikkel HAARUP

107

Triumph Racing Factory Team

Triumph

239

14

Chance HYMAS

10

Honda HRC Progressive

Honda

132

29

Mark FINEIS

62

Tilube Honda Racing

Honda

12

31

Cullin Park

59

Phoenix Racing Honda

Honda

7

32

Lance KOBUSCH

195

SPR

Honda

6

37

Gavin TOWERS

115

Phoenix Racing Honda

Honda

4


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レポート公開日
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