450 Moto2
AMA MX 2025
Round 8

下田、ワシューガルMXで勝利を飾る

us Washougal MX Park
下田、ワシューガルMXで勝利を飾る

・下田が250クラスで2-1の成績を収め、直近3戦で2度目の総合優勝
・ジェット・ローレンスは3-1のモト成績で総合2位
・ハンター・ローレンスは安定した走りを見せ、450クラスで総合4位

ワシントン州南部の美しいワシューガルMXパークで行われた2025年AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)で、Honda HRC Progressiveはシーズンの4分の3を終えるタイミングで力強いパフォーマンスを見せました。下田丈は、今シーズン2度目(そして直近3戦で2度目)となる250クラスの総合優勝を達成。今回は2-1という安定した成績で勝利を収めました。450クラスではローレンス兄弟も健闘し、ジェットが3-1の結果で総合2位に、ハンターは5-4で総合4位となりました。シリーズはこれから2週間の休息期間に入り、Hondaライダーたちは勢いを維持したままシーズン終盤へと突入します。

450クラスのモト1では、ジェットが好スタートを切ってホールショットラインを2番手で通過し、ハンターは8番手につけました。ジェットは序盤に1つ順位を落としましたが、1周目の終わりには2位に復帰。ハンターは7位に上りました。ジェットは7周にわたって首位を追い続けましたが、転倒により3位に後退。その時点でハンターは5位まで浮上しており、兄弟はそのまま3位と5位でフィニッシュしました。

モト2では、Honda勢がスタートから1-2で飛び出し、ハンターがCRF450RWEで見事なホールショットを決め、ジェットがすぐ後ろにつけました。3周目にはジェットがトップに立ちましたが、その後もハンターとチェイス・セクストンが彼にプレッシャーをかけ続けました。序盤の赤旗によりシリーズ初となる時間差スタート方式でレースが再開されましたが、ジェットは首位をキープ、ハンターはすぐに4番手に落ち着きました。その後、両者はそのままの順位を維持してゴールし、ジェットは2位に8.7秒差をつけて勝利、総合2位という結果に。ハンターは4位でフィニッシュし、総合4位となりました。

250クラスのモト1で7番手スタートを切った下田は、すぐに順位を上げて2周目には3位、さらにその次の周には2位に浮上しました。そのまま順位を守ってフィニッシュし、総合優勝へ向けて好位置につけました。モト2では2番手スタートから2周目にトップに立つと、そのまま完璧な走りでチェッカーを受け、2位に18秒以上の大差をつけてフィニッシュ。今季2度目、キャリア通算5度目となる総合優勝を飾りました。

NOTES

・ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンス、下田丈は、週末のレースに先駆けて金曜日に行われたワシューガルのメディアデーに参加し、インタビューや走行セッションに臨みました。

・同じく金曜日には、Honda HRC Progressiveがジャーナリストのスティーブ・マセスとジェイソン・トーマスとのコラボレーションにより、450クラスでの優れたスタート実績にちなんだホールショット対決を行いました。トーマスは市販のCRF450Rに、マセスはハンター・ローレンスのファクトリーマシンCRF450RWEに乗った。元プロレーサーのトーマスがこの対決に勝利し、チームのスタートの強さは、ライダーの技量、優れたベースマシン、そしてチームのテクニカルクルーやスポンサーによる緻密なセットアップが組み合わさった結果であることを示唆しました。

・オレゴン州のディーラーであるMotoSport Hillsboroは、ワシューガルでHonda HRC Progressiveのピットに加わり、CRF250RやCRF450R、Gromを展示。ディーラースタッフは一日を通してファンや来場者と積極的に交流を深めました。

・450クラスの予選では、ジェットがトップタイムを記録し、ハンターは4番手のタイムでした。その他のHondaライダーでは、ジェレミー・ハンド(Valley Motorsports)が19位、ブランドン・レイ(Raylentless Racing)が23位、ジョン・ショート(McGinley Clinic Privateer Support Program)が27位、ザック・ウィリアムズ(Williams Racing)が32位、ブラッド・トッド(Ace Motorcycles)が35位でした。タイ・フリーヒル(Ty Freehill Racing)は、450クラスのラストチャンス予選で4位となり、本戦への出場権を獲得しました。

・250クラスでは、下田が予選で4番手のタイムを記録しました。その他のHondaライダーでは、カレン・パーク(Phoenix Racing Honda)が20位、TiLube Honda Racingのチームメイトであるアイザイア・クラーク、マーク・フィニス、パトリック・マーフィーの3名がそれぞれ27位、30位、34位となりました。TJ・オルブライト(Phoenix Racing Honda)とジェイス・オルレッド(SLR Honda)が35位と36位でHondaライダーを締めくくりました。

・ジェットは450クラスの両モトで再び最速ラップを記録し、引き続き圧倒的なスピードを示しました。250クラスで印象的な総合優勝を果たした下田もモト2で最速ラップを記録しました。

・今回のワシューガルでの勝利により、下田はこの会場でサポートクラス(250クラス)の総合優勝を果たしたHondaライダーの仲間入りを果たしました。これまでの勝者には、ジョージ・ホランド、マイク・キドラウスキー、マイク・ブラウン、スティーブ・ラムソン、ブロック・セラーズ、アンドリュー・ショート、トレイ・カナード、ジャスティン・バーシア、イーライ・トマック、そしてジェット・ローレンスが名を連ねています。

・ローレンス兄弟はワシューガルを得意なトラックとはしていませんが、ジェットはこの会場で各クラス1勝ずつ、通算2度の総合優勝を挙げています。今大会で、ジェットの450クラスでの総合優勝連勝記録は7でストップし、ハンターの総合2位連続記録も4で途切れました。それでも、450クラスでの総合2位と4位という結果は、Honda HRC Progressiveとローレンス家にとってポジティブな週末であったと言えるでしょう。

・ハンター・ローレンスは、2024年シーズンの450クラスデビュー以降、出場したすべてのレースで総合トップ5入りを果たしています。今回のワシューガルでは総合4位となり、その連続記録を19戦に伸ばしました。

・ジェットは450MXタイトル争いにおけるリードを61ポイントに広げ、2位をキープする兄でありチームメイトのハンターに対して優位を保っています。ハンターと3位との差は33ポイントです。250MXのランキングでは、下田が依然として2位につけており、首位とは45ポイント差です。

・AMAプロモトクロス(AMA-MX)も残るはあと3戦のみ。第8戦のワシューガルを終え、シリーズは今季2度目の休息期間に入ります。レースは2週間のオフを挟んで、8月9日にインディアナ州クロフォーズビルで再開予定です。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Honda HRC Progressive
ここは昔から自分にとって難しいトラックで、今回もチャレンジになることはわかっていました。特にチェイスやイーライのようなライダーはこのコースを得意としているので、なおさらです。モト1ではミスをしてしまい、リズムを取り戻すのに手間取っている間に、イーライに差を広げられてしまいました。それでも総合2位には満足しています。全てのレースで勝てるわけではないですし、連勝もいつかは止まるものです。モト2でしっかり立て直して勝てたことは自分でも誇りに思っています。

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Honda HRC Progressive
今回もトップ5フィニッシュで、総合4位でした。これでトップ5の連続記録が19戦となり、そこは自分でも嬉しく思っています。何より、無事にこの週末を終えられたことが良かったです。今日は木陰の影響で視界がとても悪くて、本当に大変でした。もしかすると眼科に行った方がいいかもしれません!でもこれは全ライダーにとって同じ条件でしたし、しっかり走り切れて良かったです。

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Honda HRC Progressive
正直なところ、サウスウィック以来、大きな変更はしていません。ちょっとしたバイクの微調整くらいです。でも、それがバッチリ決まっています。自分はスタートに集中して、2本とも安定したモトを走ることにフォーカスしてきました。ワシューガルはコースが狭くて、ラインも限られているので、オーバーテイクが本当に難しいですが、そんな中勝つことができて嬉しいです。今はすごくいいリズムで走れていますし、Hondaをトップに導けて本当に気持ちがいいです。

Lars Lindstrom
Lars Lindstrom -
Honda HRC Progressive
今週末は、ジェットが総合優勝を逃して連勝が止まったとはいえ、チームとしては非常に良い週末だったと思います。ワシューガルがジェットやハンターの得意なトラックではないことはわかっていました。特に木陰と日向の切り替わりが視界に影響して、リスクが高まるコースです。そんな中で、ライダーたちが無理をせず、安全に自分たちのペースで走り切ってくれたことを誇りに思います。そして、丈とチームにとっては素晴らしい成果でした。この夏、ヘイデン・ディーガンの優勝を阻止できているメーカーは我々のみで、しかも250クラスの両ライダーがそれぞれ勝利を収めており、これはとてもクールな記録だと思います。今後2週間のオフ期間を、みんな楽しみにしていると思います。私はその間にヨーロッパへ行って、チェコのロケットで行われるモトクロス世界選手権(MXGP)でHRCファミリーに会えるのを楽しみにしています。


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden DEEGAN

1

Monster Energy Star Racing Yamaha

Yamaha

368

2

Jo SHIMODA

30

Honda HRC Progressive

Honda

323

3

Garrett MARCHBANKS

36

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

252

4

Levi Kitchen

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

239

5

Mikkel Haarup

107

Triumph Racing Factory Team

Triumph

209

6

Tom VIALLE

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

202

12

Chance HYMAS

10

Honda HRC Progressive

Honda

132

29

Mark FINEIS

62

Tilube Honda Racing

Honda

12

31

Lance KOBUSCH

195

SPR

Honda

6

32

Cullin Park

59

Phoenix Racing Honda

Honda

6

34

Gavin TOWERS

115

Phoenix Racing Honda

Honda

4


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レポート公開日
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