Honda HRC Progressive、レッドバッド MXで華々しい勝利

・ ジェット・ローレンスが逆境を乗り越え、450クラスで6連勝を達成
・ ハンター・ローレンスが安定した2-3フィニッシュで総合2位
・ 下田丈が250クラスで1-1を決め、2025年シーズン初の総合優勝
独立記念日の週末に開催されたホンダ・レッドバッド・ナショナルは、Honda HRC Progressiveにとって、コース内外ともに花火のような盛り上がりを見せました。日本とスペインからHRCの特別ゲストが来訪し、Hondaがこの独立記念日恒例の人気イベントのタイトルスポンサーを務める中、ライダーたちはその期待に応える形で全モトを制覇し、圧倒的なパフォーマンスを披露しました。450クラスでは、ジェット・ローレンスがモト2で中団スタートからの軽い転倒に見舞われながらも、6戦連続の総合優勝(今季4度目のモト完全勝利)を達成しました。ハンター・ローレンスも安定した2-3フィニッシュで総合2位となり、ローレンス兄弟にとって今季4度目のダブル表彰台となりました。一方、250クラスでは下田丈が両モトで勝利を収め、今季初となる総合優勝を手にするとともに、チャンピオンシップ争いでも大きなポイントを獲得しました。
450クラスのモト1では、ハンターがCRF450RWEを駆ってホールショットを奪い、ジェットは3番手で1周目を終えました。兄弟はすぐにレースを掌握し、ジェットは2周目に2位へ浮上、さらに3周後にはトップに立ちました。その後は危なげなくそれぞれのポジションを維持し、ジェットが1位、ハンターが2位でフィニッシュしました。
モト2はより波乱の展開となりました。ローレンス兄弟が珍しく揃ってスタートで出遅れ、さらにジェットは序盤で転倒。1周目終了時点でハンターは8番手、ジェットは18番手にまで沈んだものの、そこから猛追を開始しました。3周目にはハンターが3位に浮上し、ジェットも8位までポジションを上げます。6周目には現SMX王者のジェットがハンターをパスして3位に上がり、中盤にはホルヘ・プラドを抜いて2位に。11周目には、残り5周を残してついにトップに!そのまま8秒以上の差をつけてゴールし、劇的な逆転優勝を飾りました。ハンターはチェイス・セクストンと3位争いを繰り広げ、最終的にその座を確保し、4位との差を10秒にまで広げてフィニッシュしました。
250クラスのモト1では、下田がCRF250RWEを駆ってホールショットを決め、その後トム・ヴィアルの背後で2番手をキープ。プレッシャーをかけ続け、10周目にトップを奪回すると、そのまま8秒以上の差をつけて勝利を手にしました。モト2では2番手スタートから一時ポジションを落とすものの、1周目の終わりには再び2位に浮上します。その後は力強い走りを見せ、レース中盤を過ぎた辺りでトップに立つと、スムーズかつ安定したペースで周回を重ねて見事1位を獲得。総合優勝を確実なものとしました。
NOTES
・現在参戦中のHonda HRC Progressiveライダー3名、ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンス、下田丈の全員が、金曜日にレッドバッドで行われたメディアデーに参加。インタビューやコースでの走行セッションなどを行いました。
・Hondaは「ホンダ・レッドバッド・ナショナル」の公式タイトルスポンサーを務め、アメリカのモトクロス及びプロモトクロス選手権への長期にわたるコミットメントをさらに強固なものとしました。
・Hondaが世界に誇るトライアル界の名コンビ、世界選手権37回制覇を誇るトニー・ボウとRepsol Hondaのチームメートであるガブリエル・マルセリがレッドバッドに登場しました。ボウはイベントのグランドマーシャルを務め、開会式や表彰式では表彰台にも姿を見せました。また、2人は特設トライアルコースで2回のライディングエキシビションを披露し、モトクロスファンの前で卓越したバランス感覚とテクニカルなスキルを実演しました。2人は今週末、ロードアイランド州エクセターで開催されるトライアル世界選手権(TrialGP)のアメリカ大会にファクトリーマシンのHRC Montesa Cotaで出場予定です。
・Honda Racing Corporation(HRC)本社からも、エグゼクティブ・ディレクターの石川譲氏、ゼネラルマネージャーの本田太一氏、オフロードレース・マネージャーの横山泰広氏をはじめとする幹部陣がレッドバッドを訪れました。チーム及びAMAプロモトクロス選手権に対するHondaの全面的なグローバル支援体制を象徴する来訪となりました。
・Honda HRC Progressiveは、レッドバッドで毎年恒例のスロットルジョッキーによる独立記念日仕様の特別なバイクグラフィックを採用。チームのマシンには、アメリカ国旗を掲げたハクトウワシが描かれ、その翼のデザインはクラシックなHondaのウイングロゴが用いられています。
・ハイポイント・ナショナルと同様に、レース当日はジェイミー&ケイラ・アーヴィンとジェイ・ウインターがチームの食事を担当しました。彼らはペンシルベニア州で複数の名店を経営しており、Honda HRC Progressiveチームと長年の友人関係にあります。
・インディアナ州ケンダルビルを拠点とするKendallville Powersportsが、レッドバッドのHonda HRC Progressiveチームピットに参加し、CRF110FやMontesa Cota 301RR、Talon 1000Rを展示。1日を通じてファンとの交流を行い、Hondaの多彩なパワースポーツ製品をアピールしました。
・レッドバッドでは、SMX Nextモトクロスコンバインシリーズの一戦が行われ、全米各地から有望なアマチュアライダーが出場しました。Hondaからは3名が参戦し、SLR Hondaのリアム・オールホフはモト2でのクラッシュにもかかわらず総合10位、プライベーターのブロック・ウォーカーは総合22位、Phoenix Racing Hondaのタイガー・ウッドは総合24位でした。
・450クラスの予選総合タイムでは、ジェットとハンターが1-2を記録。ジェットは第1セッションで2番手ライダーに約2秒の差をつける圧巻の走りを見せました。Quad Lock Honda Racingのジョーイ・サヴァジーが総合11位、JWR Honda Racingのコーネリウス・トンデルが12位に入りました。そのほかのHondaライダーとしては、Valley Motorsportsのジェレミー・ハンドが25位、McGinley Clinicのジョン・ショートが32位、Mx6 Racingのヘンリー・ミラーが33位でした。Rodbell Racingのジャスティン・ロッドベルは450クラスのラストチャンス予選(LCQ)で4位に入り、本戦出場権を獲得しました。
・250クラスでは、下田が予選総合タイムで4番手を記録しました。TiLube Honda Racingのマーク・フィニスが21位、アイザイア・クラークが24位、SLR Hondaのジェイス・オルレッドが27位、SPR Hondaのランス・コブッシュが28位でした。Phoenix Racing HondaのTJ・オルブライトは250クラスのLCQで3位に入り、本戦進出を決めました。
・Hondaは2008年以来、レッドバッドで両クラスを制覇した初のメーカーとなりました。
・ノルウェー人ライダーのコーネリウス・トンデル(JWR Honda Racing)は、サウスウィックに続きレッドバッドにも参戦。Honda HRC Progressiveのピットを拠点に週末を過ごし、35-20の成績で総合26位となりました。
・ジェットは450クラスの両モトで最速ラップタイムを記録し、そのスピードを改めて証明しました。250クラスのモト2では、下田が最速ラップをマークしました。
・今回のレッドバッドでの勝利により、ジェット・ローレンスのAMAプロモトクロス選手権プレミアクラスでの総合優勝回数は通算21勝(22戦中)となりました。この驚異的な成績により、ジェットは歴代総合優勝ランキングで単独8位に浮上。ジェイムズ・スチュワートとジェフ・スタントンを上回りました。
・今回のジェットの勝利により、Hondaはレッドバッドにおけるプレミアクラス総合優勝回数13勝に伸ばし、次点のメーカーに1勝差をつけてトップに立ちました。これまでレッドバッドで総合優勝を果たしたHondaライダーには、マーティ・トライプス、スティーブ・ワイズ、デビッド・ベイリー、ジェフ・スタントン、ジェレミー・マクグラス、ケビン・ウインダム、セバスチャン・トルテリ、リッキー・カーマイケル(3回)、チャド・リード、そしてジェット・ローレンス(2回)が名を連ねています。
・下田の今回の勝利は、Hondaにとってレッドバッドにおける小排気量クラス通算12勝目となり、ジョニー・オマラ、ロン・ラシーン、ミッキー・ダイモンド(2回)、ガイ・クーパー、ジョージ・ホランド、スティーブ・ラムソン(2回)、トレイ・カナード、ジェレミー・マーティン、チャンス・ハイマスに続く快挙となりました。
・ジェットは現在、450クラスのタイトル争いで、今大会で総合ランキング2位に浮上したチームメートのハンターに51ポイントの大差をつけて首位を独走しています。250クラスでは、下田の順位に変動はなく2位のままですが、トップとのポイント差を58から38まで、20ポイント縮めました。
・次戦、AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)第7戦は、7月12日(土)にミネソタ州ミルビルのスプリングクリークMXパークで開催されます。
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上層部の人たちが現地に来ていたので、気を引きしめてしっかり走る必要がありました――やっぱりいいところをみせたいですからね!丈も250クラスで完璧な走りを見せました。ほかの選手を突き放して彼が本来の走りを取り戻した姿を見ることができて本当にうれしかったです。偉い人たちが来ているときは、少しでもいい走りをして、喜んでもらえたらと思いますね。
上層部の人たちが現地に来ていたので、気を引きしめてしっかり走る必要がありました――やっぱりいいところをみせたいですからね!丈も250クラスで完璧な走りを見せました。ほかの選手を突き放して彼が本来の走りを取り戻した姿を見ることができて本当にうれしかったです。偉い人たちが来ているときは、少しでもいい走りをして、喜んでもらえたらと思いますね。

いい週末でした。プレミアクラスで総合1-2を決められたし、もちろん丈も250クラスですばらしい1日を過ごしていて、それも最高でしたね。上層部の皆さんが現地まで足を運んでくれて、さらに世界トップクラスのトライアルライダーであるトニー・ボウとガブリエル・マルセリも来場しデモンストレーションを披露してくれました。Hondaにとって本当に特別な週末になったと思います。
いい週末でした。プレミアクラスで総合1-2を決められたし、もちろん丈も250クラスですばらしい1日を過ごしていて、それも最高でしたね。上層部の皆さんが現地まで足を運んでくれて、さらに世界トップクラスのトライアルライダーであるトニー・ボウとガブリエル・マルセリも来場しデモンストレーションを披露してくれました。Hondaにとって本当に特別な週末になったと思います。

今回の結果は、自分にとって必要なものでした。正直、モトで勝ったことよりも、2本ともいいスタートを切れたことのほうがうれしいくらいです!1-1を達成して、Hondaで初めての総合優勝をすることができて、本当にうれしいです。次の数戦が楽しみですし、この流れをしっかり維持していきたいですね。
今回の結果は、自分にとって必要なものでした。正直、モトで勝ったことよりも、2本ともいいスタートを切れたことのほうがうれしいくらいです!1-1を達成して、Hondaで初めての総合優勝をすることができて、本当にうれしいです。次の数戦が楽しみですし、この流れをしっかり維持していきたいですね。

チームにとってもHondaにとっても、本当に夢のような週末になりました!これが今シーズン2度目の完全制覇ですし、しかも石川さんをはじめHRCの皆さんが現地に来てくださった中で達成できたのは、本当にすばらしいことでした。今週末はHRCのトライアルチームも来訪していて、準備も含めてかなり忙しい週末でしたが、すべてが完璧に進みました。本当にジェフ・ウィーナー(レース部門アシスタントマネージャー)に感謝しています。トニー・ボウとガブリエル・マルセリを迎えられたことは光栄でしたし、週末を通じてチームの一員として関わることができたのも最高の経験でした。丈については、彼のスタートを改善できるよう、みんなで協力して取り組みました。スタート改善のために尽力してくれたグラント・ハッチェソン(450クラスのクルーチーフ)にも大きな感謝を伝えたいですし、何よりライディングのスタイルをわずか1週間のうちに変えるという提案に信頼を寄せてくれた丈にも感謝しています。ディーガンに不運に見舞われた中で、丈がそのチャンスをしっかりものにしてくれたことは本当にうれしいです。そしてハンターとジェットについても、言葉では言い尽くせません。彼らがチームにいてくれるのは本当に光栄なことですし、自分が今この立場にいられることに心から感謝しています。
チームにとってもHondaにとっても、本当に夢のような週末になりました!これが今シーズン2度目の完全制覇ですし、しかも石川さんをはじめHRCの皆さんが現地に来てくださった中で達成できたのは、本当にすばらしいことでした。今週末はHRCのトライアルチームも来訪していて、準備も含めてかなり忙しい週末でしたが、すべてが完璧に進みました。本当にジェフ・ウィーナー(レース部門アシスタントマネージャー)に感謝しています。トニー・ボウとガブリエル・マルセリを迎えられたことは光栄でしたし、週末を通じてチームの一員として関わることができたのも最高の経験でした。丈については、彼のスタートを改善できるよう、みんなで協力して取り組みました。スタート改善のために尽力してくれたグラント・ハッチェソン(450クラスのクルーチーフ)にも大きな感謝を伝えたいですし、何よりライディングのスタイルをわずか1週間のうちに変えるという提案に信頼を寄せてくれた丈にも感謝しています。ディーガンに不運に見舞われた中で、丈がそのチャンスをしっかりものにしてくれたことは本当にうれしいです。そしてハンターとジェットについても、言葉では言い尽くせません。彼らがチームにいてくれるのは本当に光栄なことですし、自分が今この立場にいられることに心から感謝しています。
250MX Standings
Pos. | Rider | Num. | Team | Constr. | Pts |
---|---|---|---|---|---|
1 | Haiden DEEGAN | 1 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 274 |
2 | Jo SHIMODA | 30 | Honda HRC Progressive | Honda | 236 |
3 | Levi Kitchen | 47 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 189 |
4 | Tom VIALLE | 16 | Red Bull KTM Factory Racing | KTM | 186 |
5 | Garrett MARCHBANKS | 36 | Monster Energy Pro Circuit Kawasaki | Kawasaki | 184 |
6 | Michael Mosiman | 93 | Monster Energy Star Racing Yamaha | Yamaha | 149 |
8 | Chance HYMAS | 10 | Honda HRC Progressive | Honda | 132 |
27 | Lance KOBUSCH | 195 | SPR | Honda | 6 |
29 | Mark FINEIS | 62 | Tilube Honda Racing | Honda | 4 |
31 | Gavin TOWERS | 115 | Phoenix Racing Honda | Honda | 4 |














