450 Moto2
AMA MX 2025
Round 5

ビーチ・ボーイズ:ローレンス兄弟、サウスウィックの砂地で圧勝

us The Wick 338
ビーチ・ボーイズ:ローレンス兄弟、サウスウィックの砂地で圧勝

・ジェット・ローレンスが1-1の完全優勝で5連勝
・ハンター・ローレンスが2-2で総合2位の好走
・下田丈が逆境を乗り越え、250クラスで総合5位を獲得

マサチューセッツ州サウスウィックにあるザ・ウィック338で開催されたAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)第5戦で、好調が続くHonda HRC Progressiveが再び圧巻のパフォーマンスを見せました。過酷な砂地コンディションを特徴とするコースで、ジェット・ローレンスとハンター・ローレンス兄弟が450クラスで再びワン・ツーフィニッシュを達成。ジェットが1-1の完璧なパフォーマンスで優勝し、ハンターも安定した2-2の成績で総合2位に入りました。250クラスでは、下田丈がモト1の転倒から奮起し、モト2では2位を獲得し、総合5位を確保しました。

450クラスのモト1では、CRF450RWEを駆るジェットとハンターがそれぞれホールショットラインを1位と2位で通過。ジェットはすぐさまスプリントを仕掛け、序盤からリードを築きました。レース中盤には、ジェットが2位のハンターに10秒差、ハンターもその後方のライダーに7秒差をつける展開に。その後もジェットはほぼその差を維持し、ハンターも3位との間隔を広げ続けました。最終的に、兄弟のタイム差は13.786秒、3位との差はさらに18.922秒と圧倒的でした。

モト2でもジェットはホールショットを奪い、ハンターは少し後方からのスタートとなりました。ジェットがホルヘ・プラドとの差を広げる中、ハンターはイーライ・トマックにプレッシャーをかけ、6周目のコーナーで力強くオーバーテイクし3位に浮上。中盤にはプラドが転倒したことでハンターが2位に浮上し、終盤はトマックの追撃を抑えて見事2位でフィニッシュ。1位のジェットとは20秒差、3位のトマックには12秒差をつけました。その他のHondaライダーでは、ジョーイ・サヴァジー(Quad Lock Honda)が総合12位、コーネリウス・トンデル(JWR Honda Racing)が17位、マイケル・ウィトコウスキー(Phoenix Racing Honda)が28位、デヴェン・ソレンセン(Sorensen Racing)が34位、ブランドン・レイ(Raylentless Racing)が35位でした。

250クラスのモト1では、第1コーナーでのクラッシュにより、下田はほぼ最後尾からのスタートとなり、さらに序盤で再度転倒したことで、さらに順位を落としました。それでも諦めることなく猛追を続け、10位までポジションを上げてフィニッシュしました。モト2では好スタートを決め、第1コーナーを4番手で通過。そこから数台をパスして先頭ライダーに喰らいつき、最終的に2位でゴール。総合5位となりました。その他のHondaライダーでは、TJ・オルブライト(Phoenix Racing Honda)が総合27位、ランス・コブッシュ(SPR)が37位、マーク・フィニス(TiLube Honda)が39位でした。

NOTES

450クラスの予選総合タイムでは、ジェットが2位、ハンターが5位につきました。また、ノルウェー出身のJWR Honda Racing所属コーネリウス・トンデルが3位に入りました。その他、Quad Lock Hondaのジョーイ・サヴァジーが13位、Sorensen Racingのデヴェン・ソレンセンが32位、Phoenix Racing Hondaのマイケル・ウィトコウスキーが34位、McGinley Clinicのジョン・ショートが38位、Rodbell Racingのジャスティン・ロッドベルが45位、Raylentless Racingのブランドン・レイが48位と続きました。

下田は250クラスの予選総合で10番手を記録。SPRのランス・コブッシュが23位、TiLube Hondaのマーク・フィニスが30位、Phoenix Racing Honda のTJ・オルブライトが32位、TiLubeのパトリック・マーフィーが42位でした。

ジェットは450クラスの両モトで最速ラップを記録。2位との差は1秒以上にのぼりました。ハンターはモト1で2番手、モト2で3番手のタイムを記録しました。

モト1で第1コーナーの多重クラッシュに巻き込まれた後、27台をパスした下田は、「ハードチャージャー賞」を受賞しました。

今回のサウスウィックでの勝利により、ジェット・ローレンスのAMAプロモトクロス選手権プレミアクラス総合優勝回数は通算20勝目(わずか21戦中での快挙)となりました。これはジェイムズ・スチュワートとジェフ・スタントンに並ぶ歴代8位タイの記録です。

今回の勝利により、ジェットはサウスウィックでのプレミアクラス総合優勝で通算3回目を挙げました。またこれによりHondaの同地での優勝回数は通算17回に達しました。これは2位のメーカーに9勝差をつける圧倒的な記録です。これまでにサウスウィックでプレミアクラスを制したHondaライダーには、ピエール・カースマーカース、マーティ・スミス、ドニー・ハンセン、リック・ジョンソン(2勝)、ジェフ・スタントン(4勝)、ジェレミー・マクグラス、エズラ・ラスク、リッキー・カーマイケル(3勝)が名を連ねています。ジェットはサウスウィックでの総合優勝回数で、イーライ・トマック、ケント・ハワートン、ライアン・ダンジーと並び歴代3位タイに浮上。リッキー・カーマイケル(8勝)、ジェフ・スタントン(4勝)のみが上回ります。

ジェットは現在、450クラスで圧倒的な38ポイントのリードを保っています。ハンターは依然として3位につけていますが、トマックとの差はわずか5ポイントに縮まりました。250クラスでは下田が2位につけています。

ノルウェー人ライダーのコーネリウス・トンデルはJWR Honda RacingからAMAプロモトクロス選手権の一部ラウンドに参戦中で、サウスウィックではHonda HRC Progressiveのチーム陣営に合流しました。450クラスの予選で見事な総合3位を記録し、モト1では11位でフィニッシュしましたが、モト2では苦戦し17位となりました。次戦のレッドバッド、続くスプリングクリークにも帯同予定です。

レギュラーライダー陣の欠場に伴い、Phoenix Racing Hondaは450クラスにオフロードライダーのマイク・ウィトコウスキーを、250クラスにはTJ・オルブライトを起用しました。ウィトコウスキーは31-23の結果で総合28位(モト2ではサスペンションの調整が奏功)。オルブライトは2020年以来のアウトドア参戦で、両モトとも第1コーナーでクラッシュに遭いながらも、25-27で総合27位を記録しました。

次戦は今週土曜日、ミシガン州ブキャナンで開催される「ホンダ・レッドバッド・ナショナル」です。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Honda HRC Progressive
今はレース1戦1戦に集中しています。チャンピオンシップのことを考えるにはまだ早いですからね。今日は良い一日でした。確かにコースはかなり荒れていて簡単ではありませんでしたが、自分の走りには手応えがありました。ハンターが2-2で総合2位に入ってくれたので、チームにとってはさらに良い結果になりました。今日、過酷なコンディションの中でも現地で応援してくれたファンの皆さん、本当にありがとう。そしてチームやRed Bull、100%、全てのパートナーに感謝しています。それから、ジェイムズ・スチュワートと通算勝利数で並べたのも嬉しいですね。ちなみに、本人には「ゴルフでも勝負しに行く」と伝えてあります!

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Honda HRC Progressive
とにかく努力あるのみです。常にもっと強くなって、成長しようと日々取り組んでいます。チームがバイクのセットアップ面ですごく助けてくれて、今までで一番いい状態に仕上がっています。自分の力も最大限に引き出せていると感じています。正直言って、18番(ジェット)がいつも表彰台の一番上に立つのは見飽きてきたので、そろそろやり返さないと!次の土曜のレッドバッドでもう一度勝負をかけます。

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Honda HRC Progressive
去年と同じような展開ですね。ここから積み上げていく必要があります。フィジカルの状態は良好で、スピードも悪くないのですが、もっといいスタートが必要です。走り自体はいい感触なので、このまま取り組みを続けて、次のレッドバッドでもう一度チャレンジします。

Lars Lindstrom
Lars Lindstrom -
Honda HRC Progressive
このコースは間違いなくシリーズ中でも特別ユニークなコースですし、容赦なく続くバンプを見ているだけで腰が痛くなりそうです。でも今日の我々のライダーたちは、まるで大した問題ではないかのように、楽しそうにサンドサーフィンしながら難所を乗りこなしていました。今日は3人のライダー全員の走りにとても満足しています。丈がモト1で2度の転倒からあそこまで巻き返したのは本当に見事でした。ハンターの今日の強さにも感動しました。サウスウィックのレジェンドとまで呼ばれるイーライ・トマックを捕らえて素晴らしいパスを決めたのは、実に圧巻のパフォーマンスでした。ただ、やはり今日はジェットの日でした。あそこまで完璧な走りを見せるなんて、とても人間業とは思えないですよね。本当に「超人」でした。世界一難しいコースのひとつを、まるで遊び場みたいに見せてくれました。次戦レッドバッドではワクワクする企画もいくつか用意しているので、すごく楽しみにしています。


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden DEEGAN

1

Monster Energy Star Racing Yamaha

Yamaha

244

2

Jo SHIMODA

30

Honda HRC Progressive

Honda

186

3

Tom VIALLE

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

165

4

Levi Kitchen

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

164

5

Garrett MARCHBANKS

36

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

162

6

Chance HYMAS

10

Honda HRC Progressive

Honda

132

27

Lance KOBUSCH

195

SPR

Honda

6

29

Gavin TOWERS

115

Phoenix Racing Honda

Honda

4


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