450 Moto2
AMA MX 2025
Round 4

兄弟で独占:ローレンス兄弟がハイポイントMXでワン・ツーフィニッシュ

us High Point Raceway
兄弟で独占:ローレンス兄弟がハイポイントMXでワン・ツーフィニッシュ

・ジェット・ローレンスが1-3で総合優勝を達成
・ハンター・ローレンスが2-2で総合2位を獲得
・250クラスではチャンス・ハイマスが総合4位、下田丈が総合6位

AMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)第4戦が、ペンシルベニア州マウントモーリスにあるハイポイント・レースウェイで開催されました。Honda HRC Progressiveのジェット・ローレンスとハンター・ローレンスが450クラスで圧巻の走りを披露し、総合結果で1位と2位を獲得しました。ジェットは1-3で開幕から4戦連続となる総合優勝を果たし、タイトル争いでのリードを広げました。ハンターも安定したパフォーマンスで2-2を獲得し総合2位を確保しました。一方、250クラスでは両ライダーとも不運に見舞われ、チャンス・ハイマスは総合4位でフィニッシュしたものの、膝を負傷した可能性があります。下田丈は転倒を喫し、総合6位に留まりました。

450クラスのモト1では、ジェットがホールショットを奪い、序盤は先頭を走行していましたが、1/3地点でエンジンをストールさせてしまい、3位に後退。しかし、4周後には再びトップに立ち、最終的に1.852秒差で勝利しました。一方、ハンターは序盤4位につけ、3周目には3位まで順位を上げました。レースの大半で3位をキープし、終盤にアーロン・プレシンガーを抜いて2位でフィニッシュしました。モト2では、今度はハンターがCRF450RWEを駆りホールショットを奪いました。数コーナー後にイーライ・トマックに抜かれたものの、豪雨で滑りやすくなった難コンディションの中を走行し、雷雨のため赤旗が振られるまで2位をキープしました。ジェットは第1コーナーで他のライダーに進路を妨げられ中団グループに沈み、1周目は9番手で通過しました。しかし、ティアオフを使い切ってしまったにも関わらず、力強い追い上げを見せ、3位まで順位を上げて総合優勝を決めました。他のHondaライダーでは、ジョーイ・サヴァジー(Quad Lock Honda Racing)が総合6位、ジェレミー・ハンド(Valley Motorsports)が22位、ジャスティン・ロッドベル(Rodbell Racing)が26位、ブランドン・レイ(Raylentless Racing)が32位、ジョン・ショート(IQ Racing Team)が34位でした。

250クラスのモト1では、ハイマスと下田がともにスタートでやや出遅れ、1周目をそれぞれ13位と11位で通過しました。ハイマスは2周目にトップ10に入り、6周目には7位に浮上。残り3周で5位まで上がり、そのままゴールしました。下田は一時9位まで上がったものの、レース1/4地点でクラッシュし13位まで後退。その後、見事な追い上げを見せ、ハイマスの1つ後ろの6位でフィニッシュしました。モト2では、ハイマスが好スタートを切り、ホールショットラインを3番手で通過。1周目終了時には2位につけ、最終ラップまでその位置をキープしていました。しかし不運なアクシデントに見舞われ、右足をかばいながら3位でゴールしました。下田は1周目を5位で通過し、次の周回では4位に浮上しましたが、1/3地点で再びクラッシュし10位まで後退しました。それでも諦めずに猛追し、最終的には5位でフィニッシュしました。ハイマスは5-3で総合4位、下田は6-5で総合6位となりました。SPR Hondaのランス・コブッシュは総合29位でした。

NOTES

・Honda HRC Progressiveの全4ライダー(ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンス、下田丈、チャンス・ハイマス)は金曜にハイポイント・レースウェイで行われたメディアイベントに出席し、インタビューや走行セッションに参加しました。

・ペンシルバニア州北部と南部に店舗を展開するWaynesburg Powersportsが、ハイポイントのHonda HRC Progressiveチームピットに参加し、CRF450RWEやスティーブ・ホルコム選手のイギリス代表ISDE仕様CRF400RXを展示しました。また、ファンたちと交流しながらHondaのパワースポーツ製品の紹介が行われました。

・Honda HRC Progressiveは、チームの長年の友人であるジェイミー&ケイラ・アーヴィン、ジェイ・ウィンターから素晴らしいもてなしを受けました。彼らはイベント期間中ずっと、チームに食事を提供してくれました。また、金曜日の夕方にはトラックで夕食を準備し、レース後にはペンシルバニア州キャノンズバーグにある彼らのイタリアンレストラン「Toscana Brick Oven」で打ち上げも実施しました。彼らの継続的なサポートと温かい心遣いは、チームがこの地を訪れる際の特別な伝統となっています。

・250クラス予選総合では、ハイマスが2位、下田が4位のラップタイムを記録しました。Hondaのサテライトチームでは、Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズが20位、SPR Hondaのランス・コブッシュが27位でした。

・450クラス予選ではジェットが2位、ハンターが4位を記録。Quad Lock Honda Racingのジョーイ・サヴァジーが9位、Valley Motorsportsのジェレミー・ハンドが17位、Rodbell Racingのジャスティン・ロッドベルが19位、IQ Racing Teamジョン・ショートが24位、Raylentless Racingブランドン・レイが34位でした。

・ジェットは450クラスのモト2で最速ラップを記録しました。

・ハイマスは250クラスのモト1で18台を抜いて5位でフィニッシュし、「ハードチャージャー賞」を受賞しました。

・2025年ハイポイントでの勝利により、ジェットのプロモトクロス450クラスでの総合優勝は通算19勝目(20戦中)となり、プレミアクラス(450フォーストローク、250ツーストローク、500ツーストロークの各クラスを含む)の歴代勝利数ランキングで単独10位に浮上しました。

・ジェットの勝利により、 Hondaがハイポイントでのプレミアクラス総合優勝数でメーカートップの16勝に到達しました。ハイポイントでプレミアクラスを制した歴代Hondaライダーには、ジミー・エリス、ボブ・ハンナ、リック・ジョンソン(2勝)、ジェフ・スタントン(2勝)、ダグ・ヘンリー、デイモン・ブラッドショー、エズラ・ラスク、リッキー・カーマイケル(4勝)、ジェット・ローレンス(今大会で3勝目)が名を連ねています。また、Hondaライダーはこのペンシルベニアの会場で通算31回のモト勝利も挙げています。

・ジェットは今回の勝利で450クラスでのポイントリードを更に3ポイント伸ばし、28ポイント差となりました。ハンターは1つ順位を上げランキング4位に浮上。250クラスでは、下田とハイマスがそれぞれランキング2位と3位につけています。

・250クラス、モト2の最終ラップで、ハイマスはコーナーで右足を地面につき、膝の痛みを訴えています。左膝の前十字靭帯手術から復帰したばかりのこのアイダホ州出身ライダーは、月曜に膝の検査を受ける予定です。

・AMAプロモトクロス選手権は4週連続の開催を終え、今季初の休みに入ります。第5戦は6月28日、マサチューセッツ州サウスウィックのザ・ウィック338で開催されます。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Honda HRC Progressive
またひとつ勝利を手にしましたが、今回は本当に苦労して手に入れました!モト1はまずまずで、いくつかミスはありましたが、うまく流れを掴み結果につなげることができました。そしてモト2では突然の豪雨が発生し、路面が全ての水を吸収して一気に滑りやすくなりました。良いスタートは切れませんでしたが、そこから挽回して3位でゴールし、総合優勝を決めました。本当にうれしいですし、今はこれからの休暇が楽しみです。

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Honda HRC Progressive
ハイポイントは良い一日になりました。また一歩前進し、前戦のサンダーバレーより確実に進歩できたと思います。実は総合優勝も目の前だったのですが、ジェットがさらに数台抜いて、わずか1ポイント差で逃しました。少し悔しいですが、それでも大きな成果があった週末です。休暇に入れて嬉しいですし、次のレースに向けて引き続き頑張っていきます。

Chance Hymas
Chance Hymas 10
Honda HRC Progressive
ハイポイントでの一日は本当にタフでした。モト1とモト2でそれぞれ5位と3位でしたが、モト2の最終ラップで良い方の右足を地面に突いてしまい、右膝にかなりの痛みを感じています。月曜に病院で診てもらって、今後の対応を決めたいと思います。

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Honda HRC Progressive
今日は全体として悪くない内容でしたが、個人的なミスが多すぎました。両方のモトで軽くクラッシュしてしまいました。そのたびに良いポジションにいたのに順位を下げ、追い上げを強いられ自分で自分を苦しめてしまいました。こういったミスを無くしていかなければなりません。短い休暇に入るので、サウスウィックでしっかり戦えるように準備して臨みたいです。

Lars Lindstrom
Lars Lindstrom -
Honda HRC Progressive
正直、今回は苦楽が入り混じった数日間でした。プレミアクラスでワン・ツーフィニッシュを達成し、250クラスのライダーたちもスピードを見せ、再び毎週表彰台を飾る選手であることを証明しました。一方で、モト2でのチャンスのように、選手の怪我を見るのは非常に心苦しく、皆で彼の右膝の回復を願っています。また、丈のスタート改善にも取り組んでいく予定です。ここを改善できさえすれば、優勝争いにおいて脅威になると確信しています。ジェットはまたしても、トリッキーな状況で素晴らしい走りを見せてくれましたし、ハンターも最高でした。ハンターの初優勝まであと一歩です。すぐにその日が来ると信じています。


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden DEEGAN

1

Monster Energy Star Racing Yamaha

Yamaha

194

2

Jo SHIMODA

30

Honda HRC Progressive

Honda

152

3

Chance HYMAS

10

Honda HRC Progressive

Honda

132

4

Garrett MARCHBANKS

36

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

132

5

Tom VIALLE

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

125

6

Levi Kitchen

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

124

27

Lance KOBUSCH

195

SPR

Honda

6

29

Gavin TOWERS

115

Phoenix Racing Honda

Honda

1


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