・ ハイマスが250クラスで自身初の1-1を達成
・ ジェット・ローレンスが450クラスで連勝とポイントリードを拡大
・ ハンター・ローレンスと下田丈がそれぞれ総合5位を獲得

コロラド州のサンダーバレー・モトクロスパークで開催されたAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX) 第3戦で、Honda HRC Progressiveが華々しい活躍を見せました。450クラスではジェット・ローレンスが開幕から3戦連続の総合優勝を達成し、圧倒的な強さを継続。250クラスではチャンス・ハイマスがキャリア初の1-1フィニッシュという記念すべき快挙を成し遂げ、Honda HRC Progressiveチームのライダーがそれぞれのクラスで完全勝利を収めました。チームメイトのハンター・ローレンスと下田丈も好調で、両者ともに自身のクラスで総合5位に入りました。

450クラスのモト1では、ローレンス兄弟がCRF450RWEを駆っていつも通り抜群のスタートを決め、ハンターがホールショットラインをリードして通過しました。ジェットは1周目のうちにトップに立つと、ハンターや他のライダーからの激しいプレッシャーを受けながらもトップを守りきって勝利を挙げました。ハンターも今季ベストの走りを見せ、リード争いを繰り広げながらイーライ・トマックの猛追を抑えていましたが、最終ラップでの転倒によりトマックに抜かれ、最終的に4位となりました。モト2では、ハンターが3番手、ジェットが6番手でスタートし、ジェットは1周目の終わりにはポジションをひとつ上げました。そこから着実に順位を上げ、中盤前にはトップに浮上。その後はリードを広げて見事勝利し、今季パーフェクトな総合優勝記録を死守しました。一方のハンターは2周目に一時的にトップに立ち、数周にわたり2位をキープしていましたが、6周目には4位に後退し、そのままの順位でフィニッシュしました。そのほかのHondaライダーでは、ジョーイ・サヴァジー(Quad Lock Honda Racing)が総合10位、ジョン・ショート(IQ Racing Team)が21位、ブランドン・レイ(Raylentless Racing)が30位、ハンター・シュロッサー(Western Honda)が31位、ブラッド・トッド(Ace Motorcycles)が32位、ディーン・ガル(GFR)が38位となりました。

250クラスでは、ハイマスが完全にレースを支配。両モトでホールショットを奪い、CRF250RWEを駆って全周をリードしました。モト1では、このアイダホ出身のライダーが序盤から差を広げ、レースの大半でヘイデン・ディーガンからのプレッシャーを受けながらも耐え抜きます。ディーガンがトラブルに見舞われたこともあり、最終的には45秒以上の差をつけて勝利しました。モト2もほぼ同様の展開となりましたが、今回は「わずか」11.184秒差での勝利となりました。下田丈はモト1序盤に苦戦し、20位以下からのスタートに加えて序盤で転倒も喫しましたが、怒涛の追い上げを見せて9位でフィニッシュしました。モト2では10番手スタートから1周目の終わりには4位に浮上し、6周目にはトップ3に入りました。最終周でひとつ順位を落としたものの、4位でゴールし、総合5位を獲得しました。そのほかのHonda勢では、SPRのランス・コブッシュが総合20位、Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズが23位、SLR Hondaのジェイス・オールレッドが29位となりました。

NOTES

・ 金曜日にはサンダーバレーでメディア対応が行われ、Honda HRC Progressiveをはじめとするチームが参加しました。ただし、天候の影響により走行セッションは中止となりました。

・ サンダーバレー・ナショナルでは、女子モトクロス選手権(WMX)の第3戦も開催されました。当初は金曜日に予定されていましたが、天候の影響で土曜日に変更されました。トラック上での走行は予選1回と決勝モト1回のみに短縮されましたが、決勝モトは全米テレビで生中継され、シリーズにとって貴重なプロモーションの機会となりました。Quad Lock Honda Racingのチャーリー・キャノンが力強く2位でフィニッシュし、SLR Hondaのミカエラ・ニールセンが4位に入りました。そのほかのHondaライダーでは、ドライデン・ホレルが14位、テイラー・ウィテカーが15位、ケイル・ギャツクが18位となりました。

・ コロラド州にある地元ディーラーの「Peak Honda World」は、サンダーバレーのHonda HRC Progressiveピット内にポップアップブースを設置。CRF450Rを2台展示し、終日ファンとの交流を深めながら、Hondaのパワースポーツ製品に関する情報を提供しました。

・ Honda HRC Progressiveのチャンス・ハイマスは250クラス予選総合で2位に1秒差をつけてトップタイムを記録。チームメイトの下田丈は9番手となりました。SPR Hondaのランス・コブッシュは23位、SLR Hondaのジェイス・オルレッドは31位で通過しました。Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズは250クラスの敗者復活レースで優勝し、本戦への出場権を獲得しました。

・ Honda HRC Progressiveのジェット・ローレンスとハンター・ローレンスは450クラス予選総合でそれぞれ4番手と5番手のタイムを記録しました。Ace Motorcyclesのブラッド・トッドはグループBから8番手という好タイムをマークし、Quad Lock Honda Racingのジョーイ・サヴァジーは17番手を記録。GFRのディーン・ガルは24位、IQ Racing Teamのジョン・ショートは33位でした。Raylentless Racingのブランドン・レイとWestern Hondaのハンター・シュロッサーは、それぞれ敗者復活レースで1位と3位に入り、本戦への出場権を獲得しました。

・ NBCのテレビ中継スケジュールの都合により、450クラスのモトレースが250クラスより先に実施されました。

・ 今大会ではジェットとハイマスが4モト中3モトで最速ラップを記録し、450クラスのモト2のみが唯一の例外となりました。

・ 今回のサンダーバレーでの勝利により、ジェットのAMAプロモトクロス選手権 プレミアクラス総合優勝回数は通算18回(19戦中)となり、歴代ランキングでケント・ハワートンと並ぶ8位タイとなりました。

・ 今回のジェットの勝利により、Hondaはサンダーバレーにおけるプレミアクラス総合優勝回数が通算7回目となり、同会場での総合優勝回数で最多を誇るメーカーとしての記録をさらに伸ばしました(2位との差は2勝)。この会場で450クラスを制したHondaライダーには、ケン・ロクスンとジェット・ローレンス(各3勝)、イバン・テデスコ(1勝)が名を連ねています。

・ ハイマスは、サンダーバレーで250クラスの総合優勝を挙げた6人目のHondaライダーとなりました。これまでにジャスティン・バーシア、イーライ・トマック、ジェレミー・マーティン、ジェット・ローレンス、ハンター・ローレンスが同様の勝利を収めています。

・ 全11戦中3戦を終えた時点で、ジェットは450クラスで25ポイント差のリードを築いており、これはモト1本分に相当します。ハンターは同クラスで5位につけており、250クラスでは下田が2位、ハイマスが3位につけています。

・ 次戦、AMAプロモトクロス選手権 第4戦は、6月14日(土)にペンシルベニア州マウントモーリスのハイポイント・レースウェイで開催されます。

HRC公式Instagramで最新情報をチェック！
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/

250MX Standings