450 Moto2
AMA MX 2025
Round 2

ジェット・ローレンス、ハングタウンMXで総合優勝しポイントリードを拡大

us Prairie City SVRA
ジェット・ローレンス、ハングタウンMXで総合優勝しポイントリードを拡大

・ハンター・ローレンスは450クラスで5-4の成績を収め、総合5位
・下田丈は250クラスで2戦連続の総合2位
・チャンス・ハイマスは250モト1でホールショットを獲得するも、体調不良によりモト2を欠場

猛暑に見舞われた北カリフォルニアの週末、Honda HRC Progressiveのジェット・ローレンスがハングタウン・モトクロス・クラシックで3-1の成績を収め、見事総合優勝を獲得。タイトル争いのリードを16ポイントに広げました。チームメイトのハンター・ローレンスは、5-4の成績で総合5位となりました。250クラスでは、下田丈が2週連続で安定した走りを見せ、両モトともに2位で総合2位を獲得しました。一方、残念ながらチャンス・ハイマスは体調不良によりモト2を欠場しました。

450クラスのモト1で8番手スタートを切ったジェットは、1周目で4位まで浮上。3周目にはさらに順位を1つ上げ、そのまま3位を維持してフィニッシュしました。ハンターは1周目を5位で通過し、そのまま終始その順位をキープしました。モト2では、ジェットとハンターがホールショットラインをそれぞれ2位と3位で通過し、ジェットは直後にトップに立ちました。容赦なく照りつける太陽に焼かれた過酷な路面状況の中、滑らかで計算されたライディングを披露したジェットは、後続を寄せ付けず、10.911秒差で勝利を収めました。ハンターはレースを通して4位と5位の間を行き来していましたが、最終的には4位でチェッカーを受けました。なお、Quad Lock Honda Racingのジョーイ・サヴァジーは総合11位、IQ Racing Teamのジョン・ショートは24位、Raylentless Racingのブランドン・レイは38位でレースを終えました。

250クラスのモト1では、ハイマスがCRF250RWEでホールショットを奪い、序盤はケイシー・コクランと首位を争いました。下田は7位でホールショットラインを通過後、1周目で2つ順位を落としましたが、すぐに追い上げを開始し、3周目にはトップ5、7周目にはトップ3に浮上しました。その2周後には2位に上がり、後半はそのポジションをキープしてフィニッシュしました。一方、ハイマスはレース中に体力を消耗してしまい、最終的には13位でレースを終える形に。体調が優れない状態が続いたため、モト2出場は見送られました。モト2を8番手でスタートした下田でしたが、1周目終了時には5位に浮上。3周目以降は毎周1台ずつ抜いていき、レースの3分の1を過ぎたあたりで2位に上がると、そのままフィニッシュまでポジションを守り切りました。サテライトおよびプライベーター勢では、Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズが25位、SLRのジェイス・オルレッドが26位、TiLube Hondaのパトリック・マーフィーが27位となりました。ランス・コブッシュは250モト2でホールショットを決めてレース序盤の主導権を握り、数周にわたってトップを走行したものの、最終的にレース途中でリタイアとなりました。それでも、このSPR Hondaのプライベーターライダーは印象的なスピードを見せ、大きなインパクトを残しました。

NOTES

・先週のFOXレースウェイと同様に、ハングタウンでは金曜日に女子モトクロス選手権(WMX)シリーズが開催され、Honda勢2名が表彰台に上がりました。第1戦の優勝者であるSLR Hondaのミカエラ・ニールセンは3-2の成績で総合2位、Quad Lock Hondaのチャーリー・キャノンは2-3で総合3位となりました。ニールセンとキャノンはチャンピオンシップランキングでも2位と3位につけており、それぞれ首位から6ポイント差、15ポイント差になっています。

・ハングタウンでは次世代のアマチュアライダーを対象としたMoto Combineも開催され、SLR Hondaのレアム・オールホフがCRF250Rで2-3の成績を収め、総合3位を獲得しました。Phoenix Racing Hondaのタイガー・ウッドは総合13位、TiLube Hondaのブロック・ウォーカーとギャレット・アランバーはそれぞれ16位と18位でフィニッシュしました。

・北カリフォルニアのHondaディラー「Roseville Honda Motorsports」と「Parriott Motors」は、ハングタウンのHonda HRC Progressiveピット内にポップアップブースを設置。RosevilleはCRF450RWEとCRF50Fを展示し、トライアル専門店であるParriottはMontesa Cotaを2台展示しました。両店ともファンや来場者と交流し、Hondaのパワースポーツ製品に関する情報を提供しました。

・Hondaの元トップライダーであり、北カリフォルニア出身のスティーブ・ラムソンが、今大会のグランドマーシャルを務めました。ラムソンは1995年と1996年にファクトリーマシンCR125Rで125cc AMAモトクロス全米選手権を連覇しています。

・Honda HRC Progressiveのチャンス・ハイマスは、250クラスの総合予選で2番手タイムをマーク。チームメイトの下田丈は12番手を記録しました。Phoenix Racing Hondaのギャビン・タワーズはさらに2つ後ろの14位、SLR Hondaのジェイス・オルレッドは24位、SPRのランス・コブッシュとTiLube Hondaのパトリック・マーフィーはそれぞれ29位と30位、TiLube Hondaのトレバー・コリップは52位でした。

・ジェット・ローレンスは450クラス総合予選で、2番手に0.5秒以上の差をつけてトップタイムを記録しました。(We Went Fastによれば、ジェットはこれまで出場したAMA Pro Motocrossプレミアクラスの18戦中16戦で予選最速を記録しています。)ハンターは8番手で、Quad Lock Hondaのジョーイ・サヴァジーはその1つ下の9番手となりました。IQ Racing Teamのジョン・ショートとRaylentless Racingのブランドン・レイはそれぞれ31位と32位、Western Hondaのハンター・シュロッサーは41位、Factory Moto Kidsのサポートを受けるタロン・ゴーマンは53位、Revenantのエリック・リベラとRidezillaのアダム・コンウェイはそれぞれ66位と67位でした。

・記録的な猛暑の影響を受け、AMAはライダーの安全を考慮して、両クラスのモト2を5分短縮しました。

・ジェットは450クラスのモト2で最速ラップタイムを記録し、2番手に対して0.5秒以上の差をつけました。

・驚くべきことに、ハングタウンはジェット・ローレンスがAMAプロモトクロス選手権(AMA-MX)プレミアクラスで唯一総合優勝を逃した会場です(昨年)。とはいえ、同会場を不得意としているわけではなく、2022年には250クラス、2023年と2025年には450クラスで総合優勝を果たしています。2018年以降、ハングタウンで2回以上の総合優勝を記録しているのはジェットただ一人です。また、ここハングタウンは、ジェットが2021年に初のAMAプロモトクロス選手権 250タイトルを獲得した地でもあります。

・ジェットの勝利により、Hondaはハングタウンにおけるプレミアクラスの総合優勝回数で最多を誇るメーカーとしてのリードをさらに広げました。これで通算20勝となり、2位のメーカー(12勝)を大きく上回っています。これまでこの大会で総合優勝を果たしたレッドライダーには、ビリー・グロッシ、マーティ・スミス、ボブ・ハンナ、アラン・キング、リック・ジョンソン(3回)、ジェフ・スタントン、ジョン・ダウド、ジェレミー・マクグラス、ケビン・ウィンダム、セバスチャン・トーテリ、リッキー・カーマイケル(3回)、チャド・リード、ケン・ロクスン、そしてジェット・ローレンス(2回)が名を連ねています。

・今回の勝利で、ジェット・ローレンスのAMAプロモトクロス選手権 プレミアクラス総合優勝回数は通算17回となり、歴代ランキングで単独11位に浮上。10位のケント・ハワートンにあと1勝と迫っています。

・次戦、AMAプロモトクロス選手権 第3戦は、6月7日(土)にコロラド州レイクウッドのサンダーバレーで開催されます。


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Jett Lawrence
Jett Lawrence 18
Honda HRC Progressive
それほど悪くない一日でした。モト1ではスタートでシフトミスをしてしまい、あまりいい飛び出しができませんでしたが、なんとか3位まで挽回し、そこからはモト2に備えて体力を温存しながら走りました。その後、モト2は短縮されましたが、良いスタートが切れて、序盤にスプリントしてギャップを作り、それを最後までキープしてフィニッシュできました。とても暑いコンディションでしたが、やるべきことはやれたと思います。満足していますし、次のコロラドが楽しみです。

Hunter Lawrence
Hunter Lawrence 96
Honda HRC Progressive
無事にここを走り切れたので、それだけでも十分勝ちだと思います。自分自身もチームも、今後取り組むべき課題が明確になったのは大きいですし、しっかりと方向性が見えています。これからも前進を続けて、バイクも自分自身もさらに向上させていきたいです。モト2では少し前進できましたが、モト1ではパドルタイヤを使わなかったのが失敗でした。使用しなかったのは自分たちだけで、それがスタートに大きく影響しました。今年はスタートで有利に立つためだけにパドルを選ぶライダーが多いので、これは今後適応していかないといけない部分です。次のサンダーバレーに向けて、健康状態も良好で、調子も上がってきているので前向きに臨めます。

Jo Shimoda
Jo Shimoda 30
Honda HRC Progressive
今日は良い一日でした。両モトで2位を獲得できました。序盤にいくつかの速いパッシングを決めることができましたが、勝つためにはもう少しスピードが必要だと感じています。全体としては、確実に良い方向に進んでいると思います。今後も高い安定感を維持し、しっかりポイントを積み重ねていくことが目標です。

Chance Hymas
Chance Hymas 10
Honda HRC Progressive
ハングタウンの週末は正直言って良くありませんでした。週の初め、月曜日に食中毒になってしまい、週末までに完全には回復できませんでした。モト1の前に食べたものも電解質もすべて失ってしまい、モト2を走れるだけの体力が残っていませんでした。今週末でしっかり回復して、レイクウッドに向かいたいと思います。

Lars Lindstrom
Lars Lindstrom -
Honda HRC Progressive
北カリフォルニアのこの地域は、冬は大雨、夏は灼熱といった非常に厳しい気候になることがあります。今回のようなハングタウンでの厳しい暑さのレースは初めてではないので、ライダーたちを最大限サポートできるよう準備を整えて臨んでおり、チームとしてうまく対応できたと思います。ジェットは本当に賢くレースを進めていて、その成熟した走りには心から敬意を表します。モト1ではAPとイーライがものすごいペースで走っていましたが、ジェットが無理に追いかけず、自分をセーブできたのは、勝者としてはなかなか難しい判断だったと思います。そのおかげで、モト2ではしっかり力を発揮でき、完璧な走りでポイントリードを広げることができました。また、丈が本来の調子を取り戻してくれたことも非常に嬉しく思います。彼の身体能力の高さにはいつも驚かされます。彼だけが表彰台でちゃんと喜びを表現できていて、その後も体調を崩さず元気そうでした。あれはトレーニングでは身につかない強さだと思います。次戦のコロラドは、チームとしても毎年いい成績を残しているコースなので、しっかり準備して臨みたいと思います。


250MX Standings

Pos.

Rider

Num.

Team

Constr.

Pts

1

Haiden DEEGAN

1

Monster Energy Yamaha Star Racing

Yamaha

100

2

Jo SHIMODA

30

Honda HRC Progressive

Honda

88

3

Julien BEAUMER

23

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

67

4

Garrett MARCHBANKS

36

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

65

5

Levi Kitchen

47

Monster Energy Pro Circuit Kawasaki

Kawasaki

52

6

Tom VIALLE

16

Red Bull KTM Factory Racing

KTM

52

9

Chance HYMAS

10

Honda HRC Progressive

Honda

47

25

Jace Allred

736

Honda

Honda

13


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